【実例】やりくり上手な先輩に学ぶ!「少ない年金」でも心地いい暮らし方
【実例】やりくり上手な先輩に学ぶ!「少ない年金」でも心地いい暮らし方
公開日:2025年07月28日
【年金 月7万円】お金のメリハリをつけて満足感のある毎日
神奈川県・葉山町で暮らす伊藤千桃(いとう・ちもも)さん。
「今日は庭のバジルを使ってパスタを作りました。最近、オリーブオイルが高いから、太白ゴマ油で試してみたんですよ。どうかしら?」と迎えてくれました。
伊藤さんは40代で離婚。「ずっとお金がたくさんあったことはないのですが、今は2人の子どもが独立してひと息つけた気持ち」と笑います。母屋の2階で暮らす娘家族とは家計は別。桃花源(とうかげん)の屋号で母娘でケータリングや民泊業を営んでいて、「桃花源から少額のお給料をもらう形」だそう。

「無理はせず、家族の誰よりもよく食べると言われますが(笑)、思えば年金月7万円の範囲内で暮らしていますね。洗面所の床を孫と直したり、庭の木の枝を切ったり、できることは自分で。でもよいと思う家具や服は高価でも買って長く使います。私は都会では暮らせない性分なので、ここに住まわせてもらっているという気持ちで生きています」
伊藤さんの「上手に守る」
気に入った服は10年以上愛用。髪は自分でカット

美容院に行かず、髪は自分で切ってカーラーで巻いています。

ヨーガンレールのカーディガンは15年愛用。ワンピースは友人のお店で最近購入。
野草を日本酒に漬けて飲んだり、化粧水に

ドクダミやスギナを日本酒に漬けておき、疲れたときなどに飲むと元気に。同じものを化粧水や虫刺されのケアにも使用。
伊藤さんの「しっかり備える」
火災保険に入り、庭の手入れや住居の補修はなるべく自力で

住居は火災保険で備え、洗面所や庭のデッキなどの住まいの補修、木々の手入れはなるべく自分で。庭の芝生も家族で植えました。
伊藤さんの「賢く使う」
自家製の野菜や果物を活用。少し残った食材も冷凍でムダなし!

写真左/庭のレモングラスを切ってハーブティーにし、手作りのキャロットケーキのお供に
写真右/普段の食事で余ったショウガのかけらや、庭のイチゴ、山椒も冷凍し使い切ります

庭のラズベリーは冷凍し、ジャムに。
格安スマホに変更。家計は大まかに年に一度処理

約1年前、スマホの通信キャリアをワイモバイルに。「月数千円は安くなったかな。スマホ本体も、娘のお下がり。家計簿はつけず、レシートは費目でざっとまとめておき、確定申告時に処理します」
お気に入りの家具にはお金をかけて長く愛用

20年前に骨とう品店で一目ぼれしたテーブルは、「何か月分働かないといけないの?というほど高価でした。いすは、古いものに座布団を敷いて布でカバーしています」
伊藤さんの毎月の生活費

- 食費 約3万円
- 水道・光熱費 約1万円
- 通信費 約3000円
- 日用品・雑費 約5000円
- 生命保険 約1万5000円
- 被服費 約5000円
- 習い事(インドネシア語) 1500円
合計 約6万9500円
次回は70代でYouTuberデビュー、年金 月5万円で暮らす先輩のやりくり術を紹介します。
取材・文=野田有香、松尾肇子、新井理紗(すべてハルメク編集部)、撮影=林ひろし
※この記事は、雑誌「ハルメク」2024年12月号を再編集しています




