定年女子は、どこへ行く?
その資格、今後に生かせる?定年女子が資格取得で後悔しないコツ&注意点
その資格、今後に生かせる?定年女子が資格取得で後悔しないコツ&注意点
公開日:2025年08月30日
定年が視野に入ると「資格」が気になるのはナゼ?
「今からどんな資格を取ればいい?」「稼げる資格は何?」「今からでも間に合う資格は何?」これは、定年女子(※)からよく聞かれる声。
そろそろ定年、今の仕事が終わる、これからの仕事を考え始める、そんな定年女子たちが、これからどうしようと考えるから?
あなたはいかがですか。
※定年女子=「定年しちゃった女性」ではなく、定年や定年以降の生き方が気になる(考えたい)、働き続けてきた女性のことです。概ね50歳~60歳前後が中心。私たち「定年女子トーク実行委員会」が独自に定義している言葉です。
資格を取っておけば良かった……後悔の理由
30代の頃、私は生意気にも、資格なんて意味ない、自分に自信がないから資格を求めるのだ、と思っていました。だから資格にも興味なし。
でも、でも、50歳直前に会社を辞めて仕事探しに苦労すると、せめて資格くらいとっておけばよかった、と後悔するようになりました。たぶん、自分が何者なのか、何に強みがあるのかの「証」が欲しかったからだと思います。
その後、その後、私は50代半ばに終活カウンセラーやキャリアコンサルタントなど、簡単に取れる民間資格から難しい国家資格まで、いくつかの資格取得にトライしました。お金や時間を使い、何度も不合格になりながら、とても苦労して取った資格もあります。
でも今、私はその資格で仕事をしているわけではありません。
だから資格は、あってもなくてもあまり仕事には関係ないと言えます。要は資格とは「安心マーク」みたいなものと、今さらながら思います。
定年女子で資格を取らない方がいい人は?
でも私にとっては、資格取得よりもそのために学ぶ価値の方が大きかったように思います。
資格を取ってから10年経っても、一緒に学んだ当時の仲間は、私にとって大事な財産です。頻繁に会うわけじゃないけれど、相談したり、協力してもらったり。
時々聞く定年女子からの「今から資格をとっても、生かせる気がしない、間に合わないのでは?」という声には、正直、おっしゃる通り。
ネットで調べると”稼げる資格”がたくさん出てくるけれど、現実はそんなに甘くはありません。
資格取得を考えるときに、この資格でそれでいくら稼げる?役に立つ?と、まず考えるのなら、資格取得はやめたほうがいいと、私は思います。だって、きっと思うようには稼げないですから。
定年女子へのオススメは好き&興味がある分野の資格
自分が好きなことや興味があることを学ぶのは、楽しい。だからついでに資格「も」取っておこう、と考えるならオススメします。
資格は、それを学んだ証明だし、それを学ぶ場は、同じような興味関心のある人に出会う機会にもなるから。
私自身は、資格取得が仕事に直結して稼げるようになったとは全然思わないけれど、仕事を含めた自分の人生に役立っているのは実感しています。
たとえ仕事につながらなくても(=稼げなくても)、例えばFP(ファイナンシャルプランナー)やキャリアコンサルタントの学びは、定年女子が自身のセカンドキャリアを考える上でとても役に立ちます。
例えば宅建(宅地建物取引士)の学びは、不動産売買を検討する上で役立つでしょうし、介護関係資格の学びは、老親のケアの際はもちろんのこと、自分にケアが必要になった際にも役立つことでしょう。
稼げる資格なんてウソ⁉ 定年女子の注意点
稼ぎたいという気持ちはわかるけれど、資格を取ってそれで稼げるようになるまでにどれくらい時間がかかるかを考えたことはありますか?
仕事を依頼する側は、ただ資格を持っているだけでなく、そこから専門的な経験を積んだ人にお願いしたいもの。それを考えると、すぐに稼ぐことを目的にするのは、やっぱり厳しいのではないでしょうか。
だから、最初から稼ぐことを目的に資格をとろうとするのは、私はオススメしません。好きでもないのに資格ありきでがんばろうとするのはつらいし、稼げるまでに時間もかかる。
一発合格できるとは限らないし、途中で挫折することだってある。実際、そういう定年女子もいます。
もしあなたが資格取得を考えるなら、まずは、あなた自身の興味がある分野での資格取得につながる勉強を始めてみてはいかがでしょう?
その学びは、きっとあなたの人生に役に立つと思います。




