今年の新茶は一味も二味も違う!

2023年の新茶の味は?プロに聞くおいしい入れ方も

公開日:2023.05.19

5月~6月は新茶の出荷が始まる時期。気になる2023年新茶の味やおいしい飲み方をお茶のプロである伊藤園のティーテイスター・樋口祥平さんに聞きました。「お茶活クラブ」メンバーが新茶体験イベントに参加した様子、実際に新茶を飲んだ感想も紹介!

2023年も新茶シーズンが到来!味の特徴は?

2023年も新茶シーズンが到来!味の特徴は?

今年も新茶の時期がやってきました。童謡の「茶摘」の歌詞にあるように、新茶の収穫のピークは八十八夜の頃(2023年の八十八夜は5月2日)。

この頃に摘まれる新茶は一番茶とも呼ばれ、味がおいしく、栄養価が豊富であることから人気の高いお茶です。苦み成分のカフェインや渋み成分のカテキンより、うま味や甘みの元となるテアニンが多く含まれているのが特徴です。

このように、味がおいしく栄養も豊富で、取れる量が少ないことから、他の時期に取れるお茶と比べて新茶は取引価格が高く、上級煎茶として贈答用に使われることが多いそう。

お茶の価格は、摘み取る時期・茶葉の品質・需要と供給のバランスによって決まります。中でも重要なのが、茶葉の品質

そこで、茶葉の品質を決める条件と、2023年の新茶の出来について、伊藤園のティーテイスター・樋口祥平さんに聞きました。

お話を伺ったのは:樋口祥平さん

株式会社伊藤園 マーケティング本部リーフブランドグループ所属。
厚生労働省認定社内検定・伊藤園ティーテイスター3級。

「お茶の品質は、茶葉の見た目の形や色、つや、香り、抽出したお茶の水色や味などによって決まります。上質な茶葉を育てるには年間を通して、茶畑の土から栄養をしっかり吸い上げる、元気な茶樹に育てることが重要です」と樋口さん。

伊藤園では「お〜いお茶」の原料茶の品質向上と安定調達を目指して、全国の生産者とともに茶産地育成事業にも取り組んでいるそう。

「品質の良い茶葉を作るためには、生育状況を見極めながら茶樹の枝を整えたり、深く刈り落したり、根を切ったりして樹勢を回復させたりといったメンテナンスを行うことが大切です。このように小まめな茶畑のメンテナンスを怠らないことで、何十年もおいしく、上質な茶葉を収穫できるようになります」

樋口さんいわく、お茶の木は屋外で育ち、茶葉の品質や豊作・不作はその年の気温・雨量などの外的環境によって変化するため、同じ茶農家のお茶でも、年によって品質は変化するそう。

どのような気候だと、品質の良い茶葉が育つのでしょうか?

「一般的に、冬が寒いこと・春先が暖かいことが、品質の良いお茶ができる条件です。冬が寒いと茶の樹が栄養をしっかり蓄えることができるため、春になって出てきた葉にうま味が豊富に含まれるのです」

冬が寒いこと・春先が温かいことが、品質の良いお茶ができる条件

気になる2023年の新茶の味はどうなのでしょうか?

「今シーズンは、2022年12月~2023年1月の気温が低く、しっかりと休眠がとれていて、生育には大変良い状態でした。特に芽が柔らかくて、栄養がたっぷり詰まった、良い茶葉が育っています。濃い緑色の水色とうま味豊かな味わいが贅沢に楽しめる仕上がりになっていると思います」

そんなおいしい新茶を味わう、体験イベントが開催されるとのこと。樋口さんからお誘いを受けて「お茶活クラブ」も、参加してきました!

新茶の味を体験できるイベントも大盛況!

伊藤園のイベント「ITO EN PRESENTS 渋谷天空茶園 超絶リフレッシュ」の様子
「ITO EN PRESENTS 渋谷天空茶園 超絶リフレッシュ」の様子(提供:伊藤園)

2023年5月2日に「東急プラザ渋谷(東京都渋谷区)」で開催された新茶体験イベント「ITO EN PRESENTS 渋谷天空茶園 超絶リフレッシュ」は、若者にもっとお茶の魅力を知ってもらいたい、との想いで企画されたそう。

当日は、伊藤園・マーケティング本部緑茶ブランドグループの倉橋悠太さんによる新製品「お~いお茶 新茶」の発表に加えて、一般財団法人渋谷区観光協会 理事 兼 事務局長 小池ひろよさんによる、渋谷とお茶の歴史の紹介も。

現在の渋谷周辺にはかつて茶畑が広がっていた(!)という説明を聞いて驚いたのは私だけではないはず。その名残から、鍋島松濤公園には、今もお茶の木が植えてあるそうです。

イベントには特別ゲストとして、俳優の曽田陵介さん、松本怜生さんも会場に駆けつけ、招待されたファンのみなさんと当日摘みたての新茶で乾杯!

普段「お~いお茶 濃い茶」を飲んでいるという曽田さんは、摘みたての新茶に「香りがフレッシュ!」と感動。氷水出しの緑茶を初めて飲んだという松本さんも「家でも水出しで淹れてみたい」とコメントしていました。

イベント終了後には、報道陣にも氷水出しの緑茶がふるまわれ、待望の新茶をゴクリ!

伊藤園のイベント会場でふるまわれた氷水出しの緑茶
摘みたての新茶で作った氷水出し。イベント会場には青空をバックに緑茶タワーも!(編集部撮影)

若葉特有のフレッシュな香りがふわっと香り、水出し緑茶の爽やかで甘みを感じる味わいで、青空&新緑の下でまさに「超絶リフレッシュ」できた瞬間でした。

新茶のおいしい入れ方は?新茶入りペットボトル飲料も発売

新茶は毎年5月~6月頃に販売され、百貨店や専門店の店頭にも「新茶」の文字が並ぶので、すでに目にされている方も多いかもしれませんね。

「伊藤園でも4月24日から順次『お~いお茶 新茶』シリーズが発売されています。特に5月2日に発売したリーフタイプのお~いお茶 新茶 80gは、うま味豊かな鹿児島県産「ゆたかみどり」100%で、新茶のフレッシュな香りが楽しめるのが魅力。高温の方がお茶の香りが引き立つので、いつもより高めの温度で蒸らして楽しむのがおすすめです」と樋口さん。

確かに、イベントで飲んだ氷水出しは甘みを強く感じた一方で、帰宅後に高温で抽出した新茶は、濃い水色&うま味を強く感じました。同じ茶葉でも飲み方によって味の変化を感じる、これもお茶を楽しむ「お茶活」ならでは、ですね。

イベントでもらったお~いお茶 新茶を自宅で抽出。ホコリのようなものは新茶特有の毛茸(もうじ)(編集部撮影)

新茶のおいしい入れ方(2人分標準)

おいしさを均一に出すため、最後の一滴まで均等に注ぎ分けてください。二煎目からは、早めに注いでください。

  • 茶葉の量:約4g
  • お湯:80℃・200mL
  • 抽出時間:40秒

氷水出しの作り方(2人分標準)

急須に水と氷2~3個を入れ、グラスに少しずつ均等に注ぎ分けてください。

  • 茶葉の量:約6g
  • 冷水:200mL
  • 抽出時間:約3分

上に記載した、新茶のおいしい入れ方は、お~いお茶 新茶 80gのパッケージ裏面にも記載されているそう。

「もっと手軽に楽しみたい場合は、期間限定発売のお~いお茶 新茶 PET 525mlや、5月15日に発売されたペットボトルの新茶入り「お~いお茶」をぜひ試してみてくださいね」

2023年「お~いお茶 新茶」シリーズ(茶葉・ティーバッグ・ペットボトル)
イベントでもらった「お~いお茶 新茶」シリーズの商品(編集部撮影)

いつものお茶とは一味も二味も違う、2023年の新茶をみなさんもぜひチェックしてみてください!

取材協力:伊藤園

お茶活クラブ

お茶活とは、日常生活においてお茶を楽しむ活動のこと。毎日抹茶や緑茶を飲むことで、テアニンや茶カテキンなど、お茶に含まれている健康・美容にいい成分を効果的に取り込むことができます。お茶に関する知識やお茶を使った料理レシピをチェックして、あなたも「お茶活」習慣を始めてみませんか?

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