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更新日:2023年05月02日 公開日:2021年05月01日
お茶の基礎知識・1
この時期、百貨店などの店頭で目を引く「新茶」の文字。「新茶の茶摘み=八十八夜」と連想しても、実際に八十八夜とは何か、新茶のシーズンがいつか、知らない人も多いのではないでしょうか。そこで今回は、新茶の時期やその魅力についてご紹介します。
今年もいよいよ、新茶のシーズンがやってきました。茶摘みといえば、童謡「茶摘」で「夏も近づく八十八夜」と歌われていますが、そもそも八十八夜(はちじゅうはちや)とは、どんな日かご存じでしょうか?
八十八夜とは、日本に古くからある雑節(ざっせつ。季節の変化を掴むために設けられた、特別な暦日)の一つで、立春から88日目のこと。春から夏への変わり目でだんだん暖かくなるこの時期は、稲の種まき準備や茶摘みに最適で、八十八夜はその目安の日とされてきました。
八十八夜は毎年日にちが変わりますが、2023年の八十八夜は5月2日です。「八十八」が末広がりであることから、「八十八夜に摘まれた新茶を飲むと病気にならない」といった言い伝えがあり、新茶は縁起がよいお茶と言われています。
八十八夜頃に摘む新茶は「一番茶」とも呼ばれ、他にもお茶が摘まれる時期に応じて、一番茶から約50日後に収穫される「二番茶」、その後秋までに摘む「三番茶」、「四番茶」があります。
他の時期に取れるお茶と比べて、一番茶は取引価格が高く、上級煎茶として贈答用に使われることが多いのも特徴です。静岡県経済連が発表している時期別の荒茶(収穫・製茶をしただけの茶葉)の平均価格によると、新茶と四番茶では、取引価格がなんと約8倍も違うそう!
同じ茶葉でも値段が違うのはなぜなのでしょうか?
冬の間にじっくり養分を蓄えたお茶の木から、春に出てくる緑の新芽が一番茶(新茶)のもととなります。成長した多数の茶葉から選別できる二番茶などと比べて、新芽はもともと取れる量が少なく、その中でも良いものを厳選して加工するため、どうしても新茶の価格が高くなってしまうのです。
新茶はうま味を強く感じやすいのも特徴です。その理由は二番茶などと比べて、カフェイン(苦み成分)やカテキン(渋み成分)が少なく、テアニン(うま味成分)が豊富に含まれているためです。このように、味がおいしく栄養価も豊富であるため人気が高い点も、新茶の価格が高い理由の一つと言えます。
現在、日本では茶農家の人口や茶園面積が減り続けています。その原因は、就農者の高齢化や後継者問題、そして茶葉価格の乱高下による経営不安などです。地域によっては耕作放棄地の増加が深刻な問題になっています。
このような問題を解決するために、社会全体でさまざまな取り組みがされています。
例えば、お茶のリーディングカンパニー・伊藤園では、全国各地の茶農家と全量買い取りを前提とした契約を交わす「契約栽培」や耕作放棄地に茶園を造成する「新産地事業」など、茶産地育成事業に取り組んでいるそう。
その結果、建設業界から異業種参入する企業や若手茶農家たちが自主的に勉強会を開いて、茶産地全体の技術向上、競争力強化なども図るなど、新しいチャレンジも増えてきたといいます。
企業だけではなく私たち消費者も、茶葉や緑茶飲料を購入することで、こういった取り組みを応援できます。健康や美容にいい成分が豊富に含まれる緑茶を積極的に生活に取り入れて、ぜひお茶のある暮らしを始めてみませんか。
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取材協力:伊藤園
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