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- 正しい急須の使い方!プロが考える「理想の急須」とは
お茶を入れるために不可欠な道具、急須。正しい使い方を知らないまま、何気なく使っていませんか? そこで、気になる急須の使い方の疑問点とお茶のプロが考える理想の急須について、伊藤園リーフブランドグループ・チーフの阿井崇さんに教えてもらいました。
急須の口のキャップはどうする?
購入した際に急須の注ぎ口に付いているビニール製のキャップ。お茶を入れるときに外して使うべきか、付けたまま使うべきか悩む、という人が多いようです。そこで早速、お茶のプロ・阿井さんに聞いてみました!
「一般的に、急須の注ぎ口に付いているビニールキャップは、輸送中の破損防止のために付いています。また、お客様用の急須やオフィスや学校で共有使用する急須にキャップを付けて、保管中の破損を防ぐために付いているという説もあります。お茶を淹れる際には不要なので、外していただいても構いません」
阿井さんいわく、「急須の口にキャップを付けたままお茶を入れる場合は、不衛生にならないように気を付けましょう」とのこと。
急須の空気穴はどの向きがベスト?
急須のフタにある空気穴。お茶を注ぐ際に穴の位置を気にしない、という人が多いかもしれませんが、実は、穴の向きによって入れるお茶の味が変わるそう。
「一般的な急須の空気穴は片側に寄って開いている場合が多いです。その場合、注ぎ口に近い向きにするのをおすすめします」と阿井さん。
「実際に実験を行ったのですが、穴を正しい向きにすると、急須の中で空気が動き、茶葉が対流することで、味、色、香りがしっかり抽出されました」
「一方、逆向きにした場合、お湯が一気に口から出てしまうので、少しすっきりした味わいに感じられました」
これまで空気穴の存在自体知らなかった、という人は、おいしい緑茶の入れ方とあわせてチェックしてみてくださいね!
左利き用の急須はあるの?
日本で販売されている急須の多くは、右利きの人が使いやすい形に作られています。左利き用の急須はあるのでしょうか?
「はい、左利き用の急須も販売されています。また、後ろ手の急須(注ぎ口の反対側に輪状の持ち手が付いたもの)であれば、利き手に関係なく使えます。私も左利き用の急須を持っていますが、一般的な横手タイプ(注ぎ口に対し棒状の持ち手が横に付いたもの)の急須でも、あまり不便を感じたことはありません」
持ち手の形だけでなく、急須の素材や形も、さまざまなものがあるそう。
「最近は取っ手のないタイプの急須もあります。いろいろな形の急須をその日の気分で使い分けるのも楽しいですよ」
使いやすい急須選びのポイントもチェックして、自分にあった急須を手に入れましょう。
お話を伺ったのは:阿井崇さん
伊藤園リーフブランドグループ・チーフ。お茶について幅広い知識を有する人のみが取得できる社内検定資格「伊藤園ティーテイスター」(厚生労働省認定資格)1級を持ち、茶道歴は10年以上。裏千家専任講師の資格を持ち、茶道にも精通している。
取材協力:伊藤園
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