プロに学ぶ!カテキンたっぷり緑茶の美味しい入れ方
2021.03.152022年02月21日
お茶のプロ・ティーテイスターがおすすめ!
フライパンで炒りたて玄米茶の作り方!香りを楽しもう
香ばしい味と香りが楽しめる玄米茶。さっぱりとした味わいで、食事の際に飲むお茶としても人気です。実はこの玄米茶を、お家でも簡単に作ることができるのをご存じでしょうか? 今回はその作り方と手軽なアレンジ法をご紹介します。
玄米茶のおいしい飲み方をチェック!
玄米茶とは、水に浸して蒸した米を炒り、これにほぼ同量の割合で茶葉を加えて作ったお茶のこと。ベースとなる茶葉は煎茶が定番ですが、ほうじ茶や番茶などで作られているものもあります。
茶葉と一緒に米を混ぜる分カフェインは少なめですが、煎茶同様に茶カテキン・ビタミンC・食物繊維など、健康効果が期待できる栄養成分は豊富に含まれています。
お湯を入れると、炒り米の香ばしさがふわっと広がる玄米茶は、家にある茶葉とお米を使って簡単に作れます。
そこで今回は、自家製玄米茶の作り方を、伊藤園 ティーテイスターの青山 真夕(あおやま・まゆ)さんに教えていただきました。
ティーテイスターおすすめ!玄米茶の作り方・飲み方
「ここでは煎茶を使用しますが、ほうじ茶や番茶など、ご自宅にあるお好みの茶葉で問題ありません。お米もお家にあるものでOK。白米はもちろん、無洗米やもち米、お正月に余ったお餅を細かく刻んだものでも作れます」と青山さん。
※市販の玄米茶は一度水に浸したお米を蒸して炒るなど、手間をかけて作られていますが、今回はより手軽に作れる方法をご紹介します。
玄米茶の作り方(2杯分)
- よく熱したフライパンに、白米を10~15g程度入れます。フライパンの大きさに対して、まんべんなく重ならずに広がる量がおすすめです。
- 透明だった白米が白っぽくなり、ポンポンと踊り始めたら、フライパンを左右に振って、様子を見ながら炒っていきます。徐々に香ばしい香りが広がります。
- ムラなく均一にきつね色になったら、お皿に広げて粗熱を取ります。
- 急須に、ティースプーン1杯(2~3g)の茶葉と、ティースプーン1杯の炒ったお米を入れます。
- 沸かした高温のお湯200mLを冷まさず急須に入れ、30秒程置いたら湯呑みに注ぎます。その際、回し注ぎ(1→2→2→1のように注ぐ)をして、均一な濃さになるように注いでいきます。
「1回に使用する玄米は少量なので、何回か分を一度に炒って、ジッパー付きのビニール袋に入れて密閉しておけば、その都度炒る必要がなくて便利です。ただし湿気に弱いので、作り置きした玄米は2~3日を目安に使い切ってくださいね」
玄米茶の飲み方
「お茶の入れ方のポイントは、茶葉の量・お湯の温度と量、抽出時間の4つ。玄米茶は高温のお湯で手早く入れると、最大の特徴である香りをしっかりと引き出しながら、香りと味のバランスの取れたおいしいお茶を入れられます」と青山さん。
炒ったお米と茶葉を同量で混ぜるだけなので、いつものお茶を入れた後に“味変(あじへん:味を変化させること)”して、玄米茶として楽しむのもおすすめとのこと。
「1煎目は緑茶本来の香りと味を楽しんで、2煎目に炒ったお米をプラスして玄米茶にすれば、同じお茶が違う味で二度楽しめますよ」
アレンジレシピ!抹茶入り玄米茶もおすすめ
さらに、この玄米茶のアレンジ法として、抹茶をプラスする楽しみ方を教えていただきました。
「そのままの玄米茶でも十分豊かな香りが楽しめますが、さらに抹茶を加えることで、甘みやうま味がプラスされます。また見た目もさらに鮮やかな緑になります」
玄米茶+抹茶のちょい足し方法(2杯分)
- 急須に同量の茶葉と炒ったお米を入れて、ティースプーンで少量の抹茶(米粒2~3粒程度)を加えます。
- その後は通常通り、お湯を入れてお茶を入れます。
「玄米茶はお米を加えている分、カフェインが少なめなので、お子さまと一緒に飲んだり、夜に飲んだりするのにも最適なお茶です。ぜひおうちで挑戦してみてくださいね!」
お話を伺ったのは:青山 真夕さん(伊藤園ティーテイスター)
株式会社伊藤園 マーケティング本部リーフブランドグループ所属。厚生労働省認定社内検定・伊藤園ティーテイスター2級。
取材協力:伊藤園
■もっと知りたい■