- ハルメク365トップ
- 連載
- 著名人コラム
- 上大岡トメの老いを楽しむ!生き方のタネ
- トメサイズ11:一生歩ける体になる簡単エクササイズ
イラストレーター・上大岡トメさんが老化について学び、50歳からを楽しむ生き方のアイデアを紹介する「老いを楽しむ!生き方のタネ」。1回2分で心と体をケアする「トメサイズ」第11回は、大内転筋と大胸筋を鍛えるエクササイズです。
著者プロフィール:上大岡トメ
かみおおおか・とめ 1965(昭和40)年、東京都生まれ。東京理科大学卒。イラストレーター。山口県宇部市在住。著書に『キッパリ! たった5分間で自分を変える方法』『ずさんな家計を整えました。』『子どもがひきこもりになりかけたら』『日本のふくもの図鑑』など多数。最新刊は、コミックエッセイ『老いる自分をゆるしてあげる。』(幻冬舎刊)。最新情報は、トメサイズインスタやTwitterで。
一生歩ける体になるために大切な筋肉!大内転筋
なるべく介護されないためには「最期まで歩く」こと。それを実現するために鍛える筋肉を4つ、ご紹介してきました。
9回目はヒラメ筋、10回目は大殿筋。そして今回は、3、4番目の筋肉を鍛えるトメサイズをご紹介します。
歩くために必要な筋肉の3番目は「大内転筋」です。
大内転筋は、内股にある筋肉です。もし「好きな筋肉はどれですか?」と聞かれたら、私は真っ先にこれを挙げます。なぜかというと、太ももを引き締めてくれるんです。
私は30代の頃、エアロビクスに夢中でした。
聴いているだけでキモチがあられるユーロビートの音楽と、カラダを滴り落ちる滝汗が、すべてを忘れさせてくれる。その爽快感がやみつきになり、大会にも何度かエントリーしました。これが私の「体育会系生活歴史」の始まりです。
でも、気になることが一つ。やればやるほど上半身は細く絞られるけど、下半身、特に太ももは太くなっていくんです。
こんなに運動してるのに、下半身が痩せないのはなぜ? その原因は、使う筋肉にありました。
大内転筋のトレーニングは下半身太りにも効果あり!
脚を高く上げる(ハイキック)のとき、私は太ももの前の筋肉(大腿四頭筋)を使っていました。
だから、やればやるほどこの筋肉が発達して、太ももの表面やふくらはぎに筋肉がこんもりついていきました。
まるで鶏の手羽元みたい……! なんか、細い脚に突然こんもり肉がのっている感じなのです。
でも、40歳を過ぎてクラシックバレエに移行してから、使う筋肉が激変しました。
美しい体のラインを求められるバレエでは、太ももの前の筋肉を使うのはNG! 足を上げる場合、主に大内転筋と腸腰筋(お腹にある足の付け根のあたりの筋肉)を使うのです。
バレエを始めて3年が経過したある日。スタジオの鏡に映る自分の姿に「あれ?」と思いました。
明らかに太ももが以前よりほっそりしています。それも衰えて細くなったのではなく、筋繊維がみっちりと入ったしなやかな太もも。脚の付け根にスキマができて、むこう側の景色がのぞけます。
さあ、これでモチベーションがグンと上がりましたね!(笑)
太ももを美しく引き締めつつ、一生歩ける体になるために、大内転筋を鍛えましょう。
大内転筋を鍛えるトメサイズ
- 膝の頭にクッション(丸めたタオルや二つ折りにした座布団でもOK)などを挟む。
- 姿勢を整えて、ひと息吸って。
- 姿勢をキープしたまま、吐く呼吸で左右の足で挟んだクッションを潰す。このとき、大内転筋を意識する。
くれぐれも前のめりにならないように気を付けて。
- これを5回繰り返します。
ラストは「大胸筋」!猫背改善&バストアップに効果あり
そして、いよいよ最後、4番目の筋肉が「大胸筋」です。
筋肉は動かさないまま年を重ねると、どんどん内側に縮んでいきます。まるでスルメを焼いたときのように。
年を取ると肩も前に入るので、どんどん猫背になっていきます。
スマホを使うと背中はさらに丸くなる。悪い姿勢で歩くのは、とても疲れます。
この猫背をストップさせるのが「大胸筋」なんです。そして、このトメサイズには、バストアップといううれしい副作用もついてきますよ。
さぁ、またモチベーションが上がったところで(笑)、大胸筋を鍛えましょう!
大胸筋を鍛えるトメサイズ
- 胸の前で合掌。ひじは、左右が直線になるくらい張る。肩はリラックス。
ひと息吸って……
- 吐く呼吸で、左右から手のひらを押し合う。5つ数えてキープ。
このとき、腕や肩の筋肉に力を入れるのではなく、大胸筋を意識する。
- これを3セット繰り返す。
以上、歩くために必要な筋肉、大内転筋と大胸筋を鍛えるエクササイズでした!
歩くことは運動・移動のためだけではなく、「見える景色を変える」ことにもつながります。
普段バスや電車でサッと通り過ぎる場所を歩いてみると、「へぇ、こんなお店がある」とかなんだか郷愁を誘う路地を見つけたり、新発見があります。
それが気分転換や、新しいネタの発見につながることも(私の場合ですが)。
人生の最期まで歩く。それをゴールに、トメサイズをじわじわ続けて、歩くことをさらに楽しみましょう!
構成=竹下沙弥香(ハルメクWEB)
■もっと知りたい■
↑一生歩ける体作り「体幹トレーニング」動画をチェック↑
- 1回2分の「トメサイズ」で50代からの運動習慣を!
- トメサイズ10:大殿筋を鍛える!3つのエクササイズ
- トメサイズ9:「ながらエクササイズ」で足を鍛える!
- 【第1回】老いるとは?50歳はココロとカラダの曲がり角!
- 【第4回】おうちジムで100歳まで自分の足で歩くトレーニング
- 下半身太りの原因を解説!3つの対策でスラリ美人
※雑誌「ハルメク」は定期購読誌です。書店ではお買い求めいただけません。
上大岡トメ
1965年、東京都生まれ。東京理科大学卒。イラストレーター。山口県宇部市在住。著書に『キッパリ! たった5分間で自分を変える方法』など多数。最新刊は、コミックエッセイ『老いる自分をゆるしてあげる。』(幻冬舎刊)。
★最新情報は、上大岡トメさんのトメサイズインスタやTwitterもチェック!
-
子に遺すべき資産は?
「現金」か「不動産」か…どっちが得?メリット・デメリットは?相続や親族間のトラブルに悩まされないためにしておくべき準備とは -
突然の我慢できない尿意
実は多くのハルメク世代が悩んでいる「尿トラブル」…中には上手に対策をしている人も!気軽にできる対策って? -
個人情報管理できてる?
銀行口座・保険・クレジットカードなど、「デジタルの情報」をきちんと管理できていますか?煩雑にしていると思わぬ落とし穴が… -
お金の管理が簡単に!
三井住友銀行アプリに「シンプルモード」が新登場!スマホ操作が苦手な人でも簡単に使える便利機能が満載です! -
認知症セルフチェック
「もの忘れが増えた」「名前が思い出せない」という症状に心当たりがある方は要注意!それ、「認知機能のレベル低下」が原因かもしれません… -
健気な姿がかわいい!
「思わず笑顔になる」と巷で話題の「永遠の2歳児・ニコボ」!ハルメク世代の2人に、ニコボとの生活にハマる理由をお聞きしました! -
生前親に●●聞き忘れると
老親の契約や登録しているサービス、これらを子が把握していないと将来ムダな出費や面倒なトラブルに発展する可能性が!特に見落としがちなのは… -
50代~お金の増やし方
将来を見据えて、50代から「まとまった資金の調達」が重要になります。どんな選択肢があるか、ご存知ですか? -
60日で英語が話せる!
英語をマスターするのに「完璧」はいらない!初心者でも60日で英語が話せるようになる、驚きの3つのコツとは? -
今なら無料でお試し!
将来、自分の認知機能が低下するリスクがあるか、簡単に予測できるサービスが誕生。今なら無料で先行利用できます! -
おひとり様の備えはOK?
この先「おひとり様」になったら意外な落とし穴がいっぱい…。そんな不安に備える、おひとり様専用お助けサービスが誕生! -
50代から1日1分脳トレ
認知機能を衰えさせないためには、早い時期から「脳を活性化」させることが大切。脳トレ効果がグッとアップするコツって?