がん闘病中のお金の不安を減らす#3
がん経験ありFPが本音で回答!保険と治療Q&A
がん経験ありFPが本音で回答!保険と治療Q&A
公開日:2023年02月08日
黒田尚子さんのプロフィール

黒田尚子(くろだ・なおこ)
FP(ファイナンシャルプランナー)。2009年末に乳がん告知を受け、翌年に右乳房の全摘出手術を受ける。その後、乳がん体験者コーディネーターの資格を取得。
病気や介護に対するお金の備えの重要性を訴える活動を行う。著書に『がんとお金の本』(ビーケーシー刊)。
Q1.今からでも、がん保険に入るべき?

A .安易な新規加入はNG!貯蓄で備えれば十分です。
がんリスクが高まるシニア世代は保険料が高くなるので、やみくもに新規加入するのはおすすめできません。年金や貯蓄が少なかったり、先進医療など治療の選択肢の幅を広げたりしたい場合以外は、高額療養費制度など
の活用だけでも十分です。
すでに入っているのであれば無理に解約する必要はありませんが、10年以上前の契約の場合は保障内容が現在のがん治療に対応していないことも。どういうときにいくらもらえるか再度の確認を。
Q2.特定疾病保険とがん保険は何が違うの?

A.死亡後の保障は特定疾病保険、がん治療の保障はがん保険が適しています。
特定疾病保険はがん・急性心筋梗塞・脳卒中の3つの病に対する保障で、まとまった金額が一時金でもらえます。一方がん保険はがんに対する診断や治療に対しても細かく給付が受けられます。
各々メリットはありますが、死亡保障をしっかりしたいなら前者、がんの治療に備えたいなら後者をおすすめします。
Q3.治療費が高くても先進医療は受けるべき?

A.自分の治療方針と合うかよく考えてから決めましょう。
先進医療とは保険診療に含めるかどうか検討中の治療です。高額だからといって必ずしも最高の医療ではないことを覚えておきましょう。
また、主治医は患者にとって最もいいと考える方法を提案してくれるかもしれませんが、それは医師としての意見です。その治療で自分が望む予後が得られるかは吟味を。
Q4.「治験(臨床試験)」を受けるメリットとデメリットは?

A.最新の治療を試せますが、安全性や効果はわかりません。
新しい治療法の有効性や安全性を評価するために行われるのが治験です。最新の治療が試せたり、医療費の負担が減ったりする一方で、安全性のリスクや、必ずしも効果があるとは限らないということも。
対象者には病状などの条件があります。希望する場合は主治医に相談してみましょう。
がん治療のお金の不安をやわらげるために、「がんのお金の備え方」「治療費が高額になったときに」も合わせてご覧ください。
取材・文=塚本由香(編集部)
※この記事は雑誌「ハルメク」2020年12月号を再編集し、掲載しています。
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