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- ジビエブーム到来!?美味・ヘルシー・社会貢献も
ジビエといえば、都会の高級レストランや地方でしか食べられない郷土料理というイメージを持っている人が多いかもしれません。実は栄養価が高いジビエ、新しい食の選択肢として可能性を感じました。試食した体験とともにご紹介します!
「ジビエ」とは?ヨーロッパでは古くからあった食文化
「ジビエ」(gibier)、もともとフランス語が語源。「食材となる野生鳥獣肉」を意味する言葉です。フランス料理では古くから高級食材として扱われてきたジビエ。日本でジビエとして食される機会が多いのは、主にシカとイノシシですが、ほかにもハトやクマ、ウサギなど多くの種類があります。
都会の高級レストランや、田舎の郷土料理、いずれも多くの人には縁が少なく、触れる機会が極端に少ないジビエ。なんとなく「けもの臭い」というイメージを持っている人も多いかもしれませんが、最近ようやく庶民的なお店でもときどき見かけるようになり、少しずつ身近になってきているのではないでしょうか。
多くの農村が抱えている深刻な鳥獣被害
野生鳥獣の生息分布域が拡大していることや農村の過疎化の影響もあり、シカやイノシシに収穫間近の農作物を荒らされたり、車両と衝突するなどの事故が増加中。令和2年度の農作物被害額は約161億円というデータが出ています。一方で、令和2年度のジビエ利用量は、捕獲頭数の約1割にとどまっているのが現状。
捕獲した鳥獣を資源として生かせたら……というところから、いま国産ジビエの魅力を知り食べてもらおうという取り組みが積極的に行われています。
「トナカイのステーキをよく食べた」というスウェーデン出身のLiLiCoさん
「全国ジビエフェア」に登壇しジビエの魅力について語ったのがタレントのLiLiCoさん。スウェーデンに住んでいた頃は、トナカイやヘラジカなどの肉を日常的に食べていたとのこと。街の精肉店で誰でも購入することができ、豚肉や牛肉と同じくらい身近な存在だったそうです。
高たんぱくで低カロリー!ヘルシーでおいしい旬のジビエ
実はジビエは牛や豚と比べて高たんぱくで低脂肪、低カロリー。栄養価が高い食材として注目を集めている食材でもあります。ダイエットにも適した食材です。ビタミンや鉄、亜鉛などのミネラルも豊富で、畜産とは違って自然環境で育ったイノシシの肉などは特にその滋養強壮が特徴です。
文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」によると、例えばシカ肉は、牛肉と比べると低脂質(6分の1)で、エネルギーが半分以下。鉄分を多く含み、牛肉の2倍です。イノシシ肉は、豚肉と比べると鉄分がおよそ4倍、ビタミンB12が3倍という驚くべき数値。
たんぱく質は、大人女性にとって重要な栄養素で、摂取するべき理由については過去の記事でもご紹介しました。肉も積極的に食べたいところですが、気になるのが脂質。その点、低脂肪のジビエであれば安心です。鉄分を多く含んでいることで、貧血や冷え性予防にも。高たんぱくで低カロリーのジビエは、健康や美容に気を使いたい人にとってはありがたい食材だといえそうです。
臭みよりもうまみ⁉ ジビエ料理を試食してみたら……
栄養価はもちろんですが、試食してみたところ想像していたよりはるかに美味で、驚きました。ソーセージやスモークハム、テリーヌ、ジビエバーグなど、肉っぽさを前面に感じられる料理でも独特の臭みはほとんど感じられず、いずれも豚肉や牛肉にうま味をプラスしたような深みのある味わいが印象的でした。
年齢を重ねると毎日の食事に冒険をしなくなってしまいがちですが、新しい食材や料理との出合いはワクワクしますよね。なにより、自然の恵みをおいしく食べるだけで、日本の農業を守ることにつながり、社会貢献にもつながるという部分もポイントが高いかもしれません!
お取り寄せなら家で手軽にジビエを楽しめる
自宅に人が集まる日のおもてなしとして、友人・親戚宅に訪問するときのおもたせとして、試してみたい「ジビエのお取り寄せ」。生肉を調理するのがちょっと……という人でも加工品であれば安心です。会話のきっかけにもなるのではないでしょうか?
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