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更新日:2024年10月02日 公開日:2022年06月03日
あなたのお口は大丈夫?衰えを防いで病気も予防#1
最近むせやすくなったり、食べこぼしが増えたりしていませんか? それは、全身の老化にもつながる危険があるオーラルフレイル(お口の衰え)かもしれません。セルフチェック方法と危険性について、歯科口腔外科医の平野浩彦さんに教えてもらいました。
みなさんは「フレイル」をご存じですか? フレイルとは、心身の機能や活力が衰え、虚弱になった状態のことで、死亡や要介護のリスクを高めます。
「フレイルの人の体は“ひびの入った器”のようなものです。一見すると問題ないようでも、少しのトラブルで大きなひびが入り、元に戻れない状態になることがあります。例えば、フレイル状態の方は、かぜや転倒をきっかけに寝たきりになってしまうこともあります」と話すのは、東京都健康長寿医療センターの平野浩彦さんです。
下記の項目で、1つか2つ当てはまると「フレイル予備軍」、3つ以上当てはまると「フレイル」です。
※出典:東京都健康長寿医療センター 平野浩彦/東京大学高齢社会総合研究機構 飯島勝矢
そんな危険なフレイルが、実はお口の機能の衰え(=オーラルフレイル)から始まることが近年の研究でわかってきました。
よく噛めない状態が続くと、軟らかいものばかり食べるようになり、噛む力が低下します。すると、ますますお口の衰えが進み食事が偏ってしまい、結果として低栄養となり、全身の機能が低下するのです。
「こうした負の連鎖を食い止めるには、お口の機能を高めることが重要です。オーラルフレイルに陥っている人でも、改善法をよく知って実行すれば、機能を回復できます」と平野さん。
口の不調を放置していると、病気や要介護のリスクが高まります。まずは、下記のチェック表でセルフチェックして、自分のお口の衰え状況(オーラルフレイルの危険性)を確認しましょう。
オーラルフレイルの危険性をセルフチェックできるチェック表です。「はい」「いいえ」で答えて、それぞれの点数の合計が3点以上の人は要注意です!
チェック項目は以下の8個です。
※歯を失った場合、義歯等を適切に使って硬いものをしっかり食べられるよう治療することが大切です。
合計の点数
「3点以上の人は、大いに気にしてください。なぜなら、硬いものが食べにくい、飲み物や汁物でむせるといった“ささいなお口の不調”が、やがて全身の不調を引き起こすことがあるからです」と平野さんは警告を鳴らします。
噛む力が弱くなると、噛みごたえのある野菜、海藻類、肉類、果実類、種実類などを避け、穀類や菓子類、砂糖類を多くとる傾向があるといいます。
オーラルフレイルは、フレイルの他にも誤嚥性肺炎、糖尿病、認知症、またうつや閉じこもりなどの要因になります。また、オーラルフレイルの人は、そうでない人に比べて、身体的フレイルやサルコペニア(加齢や病気により筋肉量、筋力が低下した状態)、さらに要介護や死亡のリスクも高まるという調査結果が報告されています。
こうしたオーラルフレイルを防ぐには、「舌の筋トレ(舌トレ)」が有効だと、平野さんは言います。
東京都健康長寿医療センター歯科口腔外科部長。1962(昭和37)年生まれ。歯科医師。日本大学松戸歯学部卒業。東京都老人医療センター研修医、国立東京第二病院研修医、東京都老人医療センター主事・医長を経て、東京都健康長寿医療センター研究所専門副部長に就任。2016年より現職。専門は老年歯科学。著書に『フレイルの専門医が教える 舌を鍛えると長生きできる!』(PHP研究所刊)。
取材・文=五十嵐香奈(ハルメク編集部) イラストレーション=かやぬま優
※この記事は雑誌「ハルメク」2021年3月号を再編集、掲載しています。
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