ぐっすり眠れる!5分でできる快眠習慣
暑い季節の寝苦しさを快適に!クーラーの快眠温度&リラックス法
暑い季節の寝苦しさを快適に!クーラーの快眠温度&リラックス法
更新日:2025年09月03日
公開日:2025年07月31日
今年の夏、不調を感じた人は7割以上!

「寝ても疲れが取れず、暑さに体がついていけない」
「寝苦しくて、夜中に目が覚めてしまう」
オトナ世代を中心に、この夏、そんな声が多く聞かれています。
環境の変化が激しい夏は、自律神経が乱れやすい時期。特に2025年は、観測史上最高の39℃を記録する地域もあり、猛暑は10月まで続くという予報も。長引く暑さにより、体調や睡眠に影響を感じる人が増えているようです。
あるアンケート調査(※)では、「夏に自律神経の不調を感じる」と答えた人が7割以上。その主な症状は、「疲れやすい」「だるい」「眠りが浅い」などでした。
自律神経が乱れると、夜がつらくなる理由
自律神経は、「交感神経(活動)」と「副交感神経(休息)」のバランスで成り立っています。ところが夏は、冷房と外気の温度差、紫外線、汗、ストレスなどが引き金になり、交感神経が優位になりがちに。
この状態が続くと……
- 夜になっても気持ちが落ち着かず、眠れない
- 深い眠りがとれず、朝スッキリ起きられない
- 寝ても疲れが抜けず、1日中ぼんやり……
といった、「睡眠の質の低下」に直結します。
特に50代は、更年期なども重なりやすく、体調を崩しやすい時期。だからこそ、日々の“整え習慣”が大切です。
快眠のために整えたい「室温」と「湿度」
眠りやすさは、寝室の環境にも大きく左右されます。快眠に適した目安は以下の通り。
最適な寝室環境の目安
- 室温:26℃前後(25~27℃)
- 湿度:50〜60%
寝苦しさを感じている人の多くは、温度が高すぎるか、湿度がこもっているケースが多数。
「冷房は28℃に設定+扇風機やサーキュレーターを併用」など、体にやさしい冷やし方を意識してみましょう。
また、湿度が高いと汗がうまく蒸発せず、体温調節がうまくいかなくなります。逆に低すぎると、喉や肌の乾燥で夜中に目覚めてしまうことも。クーラーや冷感素材の寝具などを上手に利用し、最適な快眠環境を調整してみましょう。
寝る前5分!リラックスできるストレッチ&呼吸法
就寝前の過ごし方次第で、リラックスでき、、入眠も深い眠りもラクになります。
教えてくれたのは、ブレインスリープ コンディショニングスタジオ 二子玉川店の鍼灸マッサージ師 長岡光江さん。
「快眠のためにも、寝る前5分でできるストレッチと呼吸法をルーティーンにするのがおすすめです」
【快眠テク1】背骨をほぐして気持ちを落ち着ける「キャットカウ」
ヨガでもおなじみの「猫のポーズ」とも言われる、背骨を丸めたり反らしたりする動き。 背中の緊張を和らげ、気持ちを落ち着かせてくれます。
やり方:
- 四つん這いになり、鼻から息を吸いながら背中を反らし、顔を上げる
- 口から息を吐きながら背中を丸め、おへそを見るように顎を引く
- これを 5~10回繰り返す
【快眠テク2】横隔膜を意識した「IAP呼吸法」

お腹を360度ふくらませるように深く呼吸すると、心地よい状態に。 腹圧を使って体幹を整えることで、疲れにくい体づくりにもつながります。
やり方:
- 鼻からゆっくり息を吸い、お腹をふくらませる(胸は動かさない)
- 腹圧をキープしたまま、口からゆっくり息を吐く
- これを5回ほど繰り返す
【まとめ】夏も快眠する方法「室温の見直し」と「整え習慣」

- 夏は自律神経が乱れやすく、睡眠の質が下がりがち
- 快眠には「室温26℃前後・湿度50〜60%」がおすすめ
- 寝る前5分のストレッチや呼吸法で、体も気持ちも整える
寝る前5分のストレッチや呼吸法や、エアコンの使い方や寝具の見直し。どれもすぐできることばかりですが、重ねることで快適さを感じられます。
ぐっすり眠れると、朝の目覚めが違う。 朝の元気があると、1日の気分が違う。
“なんとなく不調”を卒業して、今年の夏も軽やかに乗り切りましょう!
取材・文=鳥居史(Halmek up 編集部)




