木村友泉のリンパのミカタ
長引くせきや、むせやすい人に!のどや気管支の乾燥をやわらげるケア
長引くせきや、むせやすい人に!のどや気管支の乾燥をやわらげるケア
公開日:2025年10月12日
木村友泉(きむら・ゆうみ)さんプロフィール
富山大学薬剤部卒業。薬局勤務時にひどい頭痛に悩む患者の対処法を探すうちにリンパケアに出合い、インストラクターに。薬剤師とインストラクターの両面から健康と美をサポートし、講演会なども精力的に行う。ハルメクアップの記事と動画「木村友泉 大人のリンパ・からだケアLesson」も大人気!
のどの乾燥や、乾燥からくるせきには、横隔膜のケアが効果的

こんにちは! リンパケアトレーナーで薬剤師の木村友泉です。前回はのどにアプローチして乾燥を防ぐケアを紹介しましたが、今回はより深い部分、横隔膜と肋骨の間にある肋間筋をゆるめることで、のどや気管支の乾燥をやわらげるケアを紹介します。
横隔膜の動きが悪くなると、呼吸が浅く速くなり、口内や気管支が乾きやすくなります。また、肋間筋がゆるむと、深く呼吸ができるようになります。
横隔膜と肋間筋をゆるめて、リンパの流れを促します
まずは横隔膜を柔軟にし、深い呼吸で酸素を取り込みやすくします。また、肋間筋をゆるめることで、リンパの流れを促し、気管支やのどの乾燥をやわらげます。
1. 脚全体を左右に動かす

いすに座って、片方の脚を伸ばします。伸ばした方の横隔膜と股関節に手を当てながら、大腿骨をゆらすイメージで脚全体を左右に動かします。太ももから股関節、おなかへの振動を感じられればOKです。反対側も同じように行います。
2. 肋間筋をゆるめる

肋骨の間を上から下まで、4本の指で刺激していきます。骨と骨の間をスプーンでかき出すようなイメージで、指を入れていきます。肋間筋は骨に癒着していて、硬くなっていることが多いので、痛みやコリを感じたら念入りにもみほぐしましょう。

前だけでなく後ろ側も行います。肋間筋がゆるむと深く呼吸ができるようになります、
3. 体全体をゆらす

でんでん太鼓のように両手を大きく左右に振りながら、体全体をゆらします。
4. 刺激を加えた肋間筋部分を「そっと撫でる」
最後には、身体を慈しむ事がとても大切です。
筋膜の癒着部位は、リリースの際に痛みを伴います。痛みを与えた箇所を労ることは、自己肯定感を高めるためにも大切です。最後に、痛かった箇所を念入りに優しく撫でて、慈しみましょう。
今回のケアは、長引くせきやむせやすい人に特におすすめです。ぜひ実践してみてください。
※効果には個人差があります。試してみて異変を感じる場合はおやめください。
撮影=中西裕人 ヘアメイク=榊美奈子 構成=三橋桃子(ハルメク編集部)
※この記事は雑誌ハルメク2025年3月号を再編集しています。
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