木村友泉のリンパのミカタ
のどまわりの筋肉をケアして、元気で潤いのあるのどを取り戻しましょう
のどまわりの筋肉をケアして、元気で潤いのあるのどを取り戻しましょう
公開日:2025年09月08日
木村友泉(きむら・ゆうみ)さんプロフィール
富山大学薬剤部卒業。薬局勤務時にひどい頭痛に悩む患者の対処法を探すうちにリンパケアに出合い、インストラクターに。薬剤師とインストラクターの両面から健康と美をサポートし、講演会なども精力的に行う。ハルメクアップの記事と動画「木村友泉 大人のリンパ・からだケアLesson」も大人気!
のどの不調を感じやすい時期、しっかりケアして潤いを保ちましょう

こんにちは! リンパケアトレーナーで薬剤師の木村友泉です。季節の変わり目や外と内との温度差が激しい時期は、乾燥が気になりますよね。お肌はもちろんのこと、呼吸に関わるのどは、血流やリンパの流れが滞りやすくなるので、せき込みがちになるなど、不調を感じやすくなります。
そこで今回は、のどまわりの筋肉にアプローチして血流やリンパの流れを促すことで、内側から潤いを保つケアを紹介します。
あご、首の筋肉にアプローチして流れを促します
1.あごの下の筋肉をゆるめる

あごの下の筋肉「顎舌骨筋群(がくぜっこつきんぐん)」をゆるめます。親指以外をあごに沿うように当てて、微振動を与えます。反対側も同様に。
この手の当て方が難しい人は、左手で左あごの下に手を添えて微振動させます。
2. 胸鎖乳突筋をゆるめる

耳の後ろから鎖骨の下までつながる「胸鎖乳突筋」をゆるめます。両方の手のひらを胸鎖乳突筋に当てて、微振動を与えます。
このとき、頭が前に出る人が多いので、耳の穴と肩が一直線になるよう気をつけましょう。頭と首が前に出ると筋肉がゆるみにくくなるので注意して。
3.あごを上に向けて、顔を左右に動かす

あごを上に向けて、顔を左右にゆっくり動かします。左に動かしたら、上に戻し、右に動かすという動作を5往復繰り返します。
左右で動かしにくい方があれば、その向きに顔を固定したまま軽く頭を揺らすと、振動で筋肉がゆるみ、顔を動かしやすくなります。
4.胸鎖乳突筋をつまんで引っぱる

顔を軽く下に向けて首を右にひねって、右側の胸鎖乳突筋をあごの下から両方の手でつまんで引っぱります。反対側も同様に行います。
強く引っぱり過ぎると筋肉は緊張します。首のコリが強い場合は、軽く引っぱったあとに前後にゆらしてゆるめましょう。
5.左右の鎖骨の間のくぼみを押す

左右の鎖骨の間のくぼみにある「天突(てんとつ)」のツボを指でゆっくり押します。ツボを押すときは口から息を吐いて、手を離すときに鼻から息を吸うと、のどの緊張がほどけやすくなります。
最後にあごから首全体を手のひらでやさしくなでて終わります。
今回のケアは乾燥対策だけでなく、のどの機能を保つためにも効果的です。食べ物や薬が飲み込みづらくなった、声が出しにくくなった、声が低くなったと感じることはありませんか。それはのど機能の衰えが原因。ぜひケアをして元気で潤いのあるのどを取り戻しましょう。
※効果には個人差があります。試してみて異変を感じる場合はおやめください。
撮影=中西裕人 ヘアメイク=榊美奈子 構成=三橋桃子(編集部)
※この記事は雑誌ハルメク2025年2月号を再編集しています。
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