しわに効く!厚生労働省も認めた3つの有効成分って?

しわを改善する方法は?おすすめクリーム3選も

よしクリニック院長 中野 貴光
監修者
よしクリニック
中野 貴光

公開日:2022.06.03

目元、おでこ、口元などのしわを改善するにはどうしたらいい?しわができる原因は?専門家監修のもと、「しわ」について詳しく解説!厚生労働省も認めた有効成分「ニールワン」「純粋レチノール」「ナイアシンアミド」についても詳しくご紹介。

監修者プロフィール:中野 貴光さん(よしクリニック)

中野 貴光さん

筑波大学医学専門学群卒業。形成外科・美容皮膚科・美容外科が専門。日本形成外科学会形成外科専門医、日本熱傷学会熱傷専門医、日本レーザー医学会レーザー専門医、日本手外科学会手外科専門医、日本形成外科学会小児形成外科分野指導医、医学博士。2019年6月に練馬で「よしクリニック」を開業。

しわができる原因って?

しわができる原因って?

おでこ、目元、口元にできる、しわ。しわにはいくつか種類があり、代表的なものは以下の3つです。

  • 乾燥小じわ
    乾燥によって肌のうるおいが不足することで起こる。目の下にできる「ちりめんじわ」などがこのタイプのしわで、比較的浅いしわ
  • 表情じわ
    表情が繰り返し動かされることで起こる
  • 真皮じわ(たるみじわ)
    肌は外側から表皮・真皮・皮下組織という順番で層になっている。真皮じわは、真皮のコラーゲンやエラスチンが減少することでハリが低下し、肌を支えることができずにしわができる。肌の奥の部分で起こる溝の深いしわのため、目立ちやすい

これらのしわが引き起こされる原因は、いくつかあります。ここからは、しわができる原因をご紹介します。

加齢

しわができる最大の原因が、加齢に伴う老化です。年齢を重ねると、肌の弾力を保っているコラーゲンやエラスチンが減少するため、肌の乾燥やたるみが起こります。

また、年を重ねると肌のうるおいを保っているセラミドやヒアルロン酸も減少するので、肌が乾燥しやすくなり、乾燥小じわができやすい状態に。

女性ホルモンの減少もしわに影響します。女性は45歳頃から更年期に入りますが、更年期になると女性ホルモンが急激に減少。女性ホルモンが減るとコラーゲンやエラスチンが減少するため、真皮じわができやすくなるのです。

乾燥

乾燥も、しわを引き起こす原因の一つです。ちりめんじわと呼ばれる細かなしわは、肌がうるおいをなくして、しぼむことで起こります

加齢、生活習慣の乱れ、気候や湿度などの環境、紫外線などの影響によって肌が乾燥するとしわができやすい状態に。乾燥は肌のバリア機能の低下を招き、紫外線の影響を受けやすくなるなどデメリットが多いため、乾燥しないようにケアすることが大切です。

特に、目の下の乾燥を放置してしまうと少しずつ深いしわになっていく可能性があるため、保湿ケアをしっかり行いましょう。

近年はマスクをすることが増えましたが、マスクも乾燥の原因になります。マスクをしているときに隙間から漏れる呼気が目元に当たって蒸れた後、乾燥するのを繰り返すことにより肌にダメージが積み重なります。

紫外線

紫外線によるダメージも、しわの原因になります。紫外線は肌の表皮を突き抜けて真皮まで届くため、肌内部が少しずつダメージを受けてしまうのです。紫外線によるダメージが積み重なることにより肌のコラーゲンが減少してしまうため、弾力低下につながります。

紫外線は、日差しの強くなる夏だけではなく、一年中降り注いでいます。晴れの日だけではなく、曇りの日もしっかりと紫外線対策を行うことが大切です。

摩擦

摩擦は表皮にダメージをあたえることにより乾燥させやすくなり、肌のキメを乱したり、うるおいを奪ってしまったりする原因です。花粉症のシーズンなど、目がかゆくなるとついついこすってしまいがちですが、なるべくこすらないようにしましょう。

目のまわりは皮膚が特に薄い部分で、他の部位と比べても摩擦に弱い部分。摩擦はしわだけではなく色素沈着にもつながるため、注意が必要です。

しわを改善する方法は?

しわを改善・予防する方法

ここからは、しわを改善する方法をご紹介します。

丁寧なスキンケア

しわの改善のためには、丁寧なスキンケアを行うことが大切。力を入れ過ぎず、優しくケアすることがポイントです。

化粧水や乳液など普段のスキンケアアイテムにプラスして、しわ改善効果のある有効成分が配合されたアイクリームや美容液などを使ってケアすると、しわの改善が期待できます。

特に肌の乾燥が気になるときは、シートパックを行って肌に水分を補給してあげるのもおすすめです、

洗顔後や入浴後は肌の水分が失われやすいタイミングなので、早めにスキンケアをしましょう。

徹底的な紫外線対策

しわを引き起こす原因である紫外線対策を徹底的に行うことも大切です。日焼け止めを塗る他にも、UVカット機能のある日傘を使う、つばの広い帽子をかぶる、サングラスをする、飲む日焼け止めを内服するなどの対策があります。

なお、紫外線は室内にも降り注ぐため、家の中で過ごす場合もしっかりと紫外線対策をしておくといいですよ。

マッサージ

マッサージも、しわの改善におすすめの方法です。ここでは、しわが気になりやすい目元にアプローチできるマッサージをご紹介します。

  1. 握りこぶしを作って、人差し指だけカギ型にする
  2. 目尻のしわ部分に、人差し指の第一関節と第二関節の間の平らな面を当てる
  3. 眼輪筋(目のまわりを囲む筋肉)に対して垂直に圧迫しながら、まぶたの開け閉めを10回繰り返す
  4. ここまでを、左右で行う

力を入れ過ぎると逆にしわを増やしてしまう可能性があるため、マッサージは力を入れ過ぎず、優しい力で行うのがポイントです。

美容医療の施術

しわ改善成分が配合されたスキンケアアイテムでのケアや、マッサージでの改善が難しいしわもあります。深く刻まれたしわは、セルフケアでは改善が難しいしわです。

病院・クリニックで行える美容医療の施術には、しわ改善効果が期待できるものがあります。自分の悩みや希望に合った施術を選ぶことで、しわ改善につなげられるでしょう。

以下で、しわ改善効果が期待できる美容医療の施術をいくつかご紹介します。

  • ヒアルロン酸注入
    しわのある部分に注射でヒアルロン酸を注入し、ふっくらさせる、リフトアップさせることによりたるみじわを改善させる
  • ボトックス注射
    専用の薬剤を注射することで筋肉の動きを抑え、表情じわを改善する
  • ハイフ(HIFU)
    超音波エネルギーを照射することで肌のたるみを引き上げる
  • 糸リフト
    皮膚に糸を挿入し、リフトアップする など

やってはいけない!NGなしわのケア方法

しわのケアでNGなのが、こすること。アイメイクは汗や涙で落ちないよう、ウォータプルーフのものもあり、落ちにくいことが多くあります。

しかし、落ちにくいからといってゴシゴシこすり洗いをしてしまうと、目元の乾燥が進んでしまうことに。また、色素沈着が起こり、目元のクマが目立ちやすくなることもあります。

スキンケアもマッサージも、優しい力で行うことが大切です。目の下のしわなど、目元のケアの場合は力の入りにくい薬指を使って行うと優しくケアできますよ。

クリーム・美容液で本当にしわを改善できるの?

「クリームや美容液など、化粧品で本当にしわを改善できるの?」と思う人もいるかもしれませんが、厚生労働省に認められた有効成分が配合された薬用化粧品であれば、しわを改善する効果が期待できます。

しわが深くなってしまってからではセルフケアでの改善が難しくなるため、しわが浅いうちからしっかりケアしておくといいでしょう。

しわ改善効果のある3つの成分

しわ改善効果のある3つの成分

現在、日本でしわの改善に効果があると厚生労働省に認められている成分は、以下の3つです。

  • ニールワン
  • 純粋レチノール
  • ナイアシンアミド

ここからは、それぞれの成分について解説していきます。

ニールワン

ニールワンは、ポーラの独自成分で、日本で初めて厚生労働省にしわの改善効果が認められた成分です。紫外線や表情の変化などの影響を受けると「好中球エラスターゼ」と呼ばれる酵素が放出されますが、この酵素はコラーゲンやエラスチンを分解してしまうため、しわの原因になります。

ニールワンは、好中球エラスターゼと合体することで働きを抑制してくれる作用を持った成分です。

純粋レチノール

純粋レチノールは、資生堂が開発した成分です。熱や光、酸素に弱い純粋レチノールを、長年の研究で培った製剤化技術の応用により安定して配合することに成功。純粋レチノールの効果を守るために独自の容器も開発しています。

純粋レチノールは肌表面の水分量を増やす効果や、ターンオーバーの促進、真皮構造の再構築などの効果があり、これによってしわを改善に導きます。

ナイアシンアミド

ナイアシンアミドは、しわ改善の他にも、美白や肌荒れの有効成分として医薬部外品の承認を得ている成分です。ニコチン酸アミドなどと呼ばれることもあります。

ナイアシンアミドはコラーゲンの産生を促し、内側から押し上げるようにしてしわを改善していきます。

しわ改善が認められた成分の中で唯一、ナイアシンアミドは水溶性のため汎用性が高く、アイクリームなどしわ改善用化粧品の他にも、化粧水や日焼け止めなど、さまざまな化粧品に使われています。

しわ改善クリームの選び方のポイント

しわ改善クリームの選び方のポイント

ここからは、しわ改善クリームの選び方のポイントをご紹介します。

しわ改善効果が認められた有効成分配合のものを選ぶ

しわのケアをうたう商品はいくつもありますが、必ず「しわ改善効果が認められた有効成分」が配合されているものを選びましょう。

現在、厚生労働省にしわ改善効果があると認められているのは、上記でご紹介したニールワン、純粋レチノール、ナイアシンアミドの3成分のみです。

刺激の少ないものを選ぶ

しわ改善クリームや美容液は、しわが気になりがちな目元に使うことが多いスキンケアアイテム。

目元の皮膚は薄く繊細で粘膜にも近く、人によっては香料やエタノール(無水エタノール)で肌荒れを起こすケースもあるため、成分表をチェックして、刺激の少ないものを選ぶといいでしょう。

香りや使用感もチェックしておく

化粧品でのしわのケアは、ある程度継続して行う必要があります。快適に使い続けるためにも、香りがきつくないか、苦手な香りではないか、チェックしておくといいでしょう。

また、容器はチューブタイプのものを選ぶのがおすすめです。ジャータイプは量の調節が難しく、指で直接触れることになるため、あまり衛生的ではありません。チューブタイプであれば、量も調節しやすく、直接触れないため清潔に使い続けられます。

日頃のケアで気になるしわを改善!

しわは年を重ねることで誰にでも必ず現れるものですが、ケアによって進行を遅らせたり、改善したりできます。紫外線や摩擦は肌の乾燥を招き、しわのできやすい状態になってしまうため、しっかり対策を行いましょう。

スキンケアによってしわの改善を目指す場合は、しわ改善効果が認められているものを選ぶことが大切です。厚生労働省にしわ改善効果が認められているのは、現時点では「ニールワン」「純粋レチノール」「ナイアシンアミド」の3つなので、選ぶときはしっかり成分をチェックしましょう。


編集部おすすめ!しわ改善クリーム3選

ここからは、ハルメクWEB編集部おすすめのしわ改善クリームをご紹介します。

セリジエ 薬用リフトクリーム

「セリジエ 薬用リフトクリーム」)
「セリジエ 薬用リフトクリーム」

セリジエ 薬用リフトクリームは、発酵の力をプラスした薬用リフトクリームです。7種の発酵エキスを配合しており、肌荒れを防ぎながら、乾燥肌の7大肌悩みにアプローチ。「ナイアシンアミド」がしわを改善し、ハリのある肌に導きます。

エリクシール エンリッチド リンクルクリーム

「エリクシール エンリッチド リンクルクリーム」6050円(税込)
「エリクシール エンリッチド リンクルクリーム」6050円(税込)

エリクシール エンリッチド リンクルクリームは、配合が難しい「純粋レチノール」を安定配合した、目元や口元の気になるしわにアプローチする美容濃密リンクルクリームです。純粋レチノールが肌の水分量を増やし、しわを改善します。

ポーラ リンクルショット メディカル セラム N

「ポーラ リンクルショット メディカル セラム N」14850円(税込)
「ポーラ リンクルショット メディカル セラム N」14850円(税込)

ポーラ リンクルショット メディカル セラム Nは、ポーラ独自の有効成分「ニールワン」が肌の奥深くの真まで浸透し、しわを改善に導く薬用化粧品。しわを改善する医薬部外品として日本で初めて承認された製品です。

※記事内の価格は2022年6月3日時点のもので、すべて税込です。

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