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2024.12.012024年03月06日
さらば、おでこジワ!原因別対策ケア
おでこのシワ予防と改善!おすすめスキンケア4選
マスクを着用するシーンが増えた今、おでこは顔の印象を決める重要なパーツになりました。おでこのシワをなんとかしたい! 原因は、紫外線・加齢・癖などさまざまです。スキンケアや「手アイロン」など効果的なおでこのシワ予防・改善方法を紹介します。
あなたのシワはどのタイプ?シワの種類と原因
顔にできるシワの原因は、そのシワができる箇所や状態・ライフスタイルなどによって異なります。まずは顔全体にできやすい、主なシワの種類と原因を見てみましょう。
小ジワ
目元や口元に出来やすいのが、乾燥による小ジワです。「ちりめんジワ」とも呼ばれ、皮膚の表面「表皮」にできる細かいシワです。原因は皮膚の水分や皮脂が減少することからできるため、比較的簡単な対策で軽減できると言われています。
しかし、放置してしまうと量が増え、シワ同士が結びついて太くなる特徴があります。その結果、表皮の下にある真皮に影響し、深いシワになるケースも少なくありません。気になりだしたら早めの対策が必要です。
たるみジワ
たるみジワは、「構造ジワ」「大ジワ」とも呼ばれます。加齢や紫外線により、皮膚のハリや弾力が減少し、真皮内の立体構造が壊れることで増えます。筋肉の衰え、皮下脂肪や骨の減少なども原因です。乾燥やうつむいた姿勢などの生活習慣が原因でできることもあります。
目のクマ部分やほうれい線・口元・首などにできやすい特徴があります。真皮性の深いシワのケースが多く、スキンケアのみでの改善はなかなか難しいと言われています。
表情ジワ
表情ジワは筋肉の動きによってできるシワです。表情筋をよく動かす部分にできることが多く、おでこや目尻に多いと言われています。眉間にシワを寄せるなどの表情癖も、眉間まわりに縦ジワができる原因になります。
もともとは一時的なシワですが、同じ表情を長時間していたり、繰り返し同じ表情筋が使われたりすることで、深く刻まれたシワへと変化します。
おでこのシワができる癖や生活習慣
丸みがある艶やかなおでこは、女性らしさを際立たせます。マスク着用がスタンダードな現在、おでこは顔の印象を決める重要なパーツになりました。急におでこのシワが気になりだした人もいるでしょう。
そこで、おでこのシワの原因になる癖や生活習慣について、もっと詳しくみていきましょう。
前頭筋を収縮させる表情
顔には表情をつくるための筋肉・表情筋が張り巡らされていることは、よく知られています。おでこのシワは、眉毛を動かす前頭筋と密接な関係があります。
目を大きく見開いたり細めたりするとき、おでこにシワが出る人は、老化によってまぶたを開ける上眼瞼挙筋(じょうがんけんきょきん)の機能の衰えや上まぶたの皮膚のたるみから、眼瞼下垂(がんけんかすい)になっている可能性があります。
眼瞼下垂の症状により、開けにくくなった目をおでこの筋肉で眉毛を上げることで開けようとし、目のまわりの筋肉だけでなく、おでこの筋肉を使ってしまうのです。こうした表情の癖が、おでこに横ジワをつくる原因の一つです。
紫外線や乾燥
顔の中で表面積が広いおでこは、紫外線と乾燥の影響でシワができやすく、悪化しやすい箇所です。紫外線には、肌の弾力を保つ成分であるコラーゲンやエラスチンの組織を劣化させる危険性があります。
肌が乾燥すると、シワができやすいことは一般的にもよく知られていますが、紫外線の悪影響でより肌が乾燥しやすくなります。そのため、紫外線と乾燥対策が不十分だと、皮膚が紫外線の影響を受けて弾力を失い、乾燥のによるシワがより目立つようになり、徐々におでこをはじめとする顔のシワが深くなる悪循環を生むのです。
食生活や生活習慣
おでこに気になるシワがある人は、偏った食事、パソコン・スマホの使い過ぎなどの生活習慣に原因が潜んでいるかもしれません。
脂質や糖質・炭水化物ばかりの食事は、老化を進行させるAGEs物質(終末糖化産物:タンパク質や脂質が糖へ変化する過程で作られる生成物の総称)を体内で生みだす糖化や、脂肪が酸と結びつく酸化を引き起こします。
筋肉や皮膚をつくる元になるタンパク質不足により皮膚がたるみ、シワの原因になります。他にも、顔をこする癖、頬杖をつく癖などは、摩擦や圧迫により顔全体の皮膚を劣化させ、おでこに限らず、顔にシワができる原因とも言われています。
効果的なおでこのシワ予防・改善方法
おでこに限らず、皮膚にシワが寄った状態が長く続けば、シワが定着して深くなりかねません。予防の徹底がシワ対策には重要です。
スキンケアの見直しが大切
さっぱりした使い心地のスキンケア商品が好きな人も、シワが気になりだしたら、しっとりタイプの化粧水や美容液・クリームを使うようにしましょう。特におでこのシワには、たっぷりの化粧水・美容液・クリームがおすすめです。
眠る前のスキンケアは、おでこのシワを伸ばすように内から外へとマッサージしながら、基礎化粧品を塗り込みます。痛みを感じるほどの強い力でのマッサージは、肌の摩擦や負担になりかねません。「気持ちいい」と感じる程度の力加減が大切です。
スキンケアの仕上げには、手の平を10秒程度おでこに当てる「手アイロン」で締めましょう。
朝、お出掛け前のスキンケアは手アイロンの後、基礎化粧品がなじむまで時間をおいて日焼け止めを塗ります。下地やファンデーションにUVカット効果がうたわれていても、紫外線が強い季節や、すでに刻まれたシワには不十分です。
さらに、おでこだけでなく、帽子や日傘で頭部もしっかり日焼け対策を試みましょう。
美肌を意識した食生活を
美肌を意識するなら、栄養バランスの取れた食事を心掛けたいものです。中でも、皮膚組織に良い影響を与えるコラーゲンやタンパク質が豊富な鮭・卵・鶏肉などは、積極的な摂取がおすすめです。
「アスタキサンチン」という抗酸化成分が多く含まれる赤い色の魚介類は、紫外線や乾燥に強い肌をつくり、シワの予防・改善効果があるとする研究結果があります。鮭以外にも、カニ・いくら・エビなどが、アスタキサンチンが豊富な食品です。
レモンやニンジン・パプリカといった、ビタミンCやβカロチンが含まれる果物や野菜と一緒に口にすると、一層シワの予防・改善効果が高まります。
ボトックスやヒアルロン酸注射
おでこのシワは前頭筋の収縮が原因の場合が多いため、前頭筋の動きを抑えると、おでこのシワは改善します。そのため、おでこのシワ対策として前頭筋の動きを弱めるボトックス注射などを使うのも有効です。
ただし、ボトックス注射は効果がとても高いのですが、眉毛を持ち上げないと目が開きにくくなっている人、つまり眼瞼下垂の可能性がある人は注意が必要です。ボトックス注射で前頭筋の筋肉の動きを弱めると、目が開きにくくなくなることもあるからです。そのため、おでこのシワの改善には眼瞼下垂の手術を行う方が良い場合もあります。
おでこのシワでボトックス注射を検討している場合には、眼瞼下垂の手術も行っているクリニックに相談するのが安心です。ボトックス注射を行って良いかどうか、どの部位にどの程度行うのが良いかを、より専門的に判断してくれるでしょう。
また、シワに直接ヒアルロン酸を注入する、ヒアルロン酸注射のおでこのシワ消しも人気があります。
顔に触れる癖はNG
無意識に顔をこする癖がある人や、頬杖をつく、考え事をするとき顔に触れるといった癖がある人は少なくありません。顔に触れる仕草が多いと、その分、肌に摩擦や圧力をかけることになります。シワだけでなく、シミや骨格の変形などにつながり、たるみジワを招きかねません。
顔に触れるのは、スキンケアやメイク・クレンジング・洗顔などだけに限定すると、肌の負担が減ります。顔に疲れを感じたときのマッサージは、頭部や首まわりを中心に、顔のマッサージはソフトタッチを心掛けましょう。
癖を直ちに改めることはなかなか難しいものですが、顔を触る回数が減るよう、意識するところから始められると良いですね。
やわらかい表情を習慣づける
おでこのシワ予防として大切なのは、おでこに力を入れる表情を減らすことです。特に、目を開くときは、目の周辺の筋肉を使うように心掛けましょう。
まず、「目を開く」「目を細める」「笑顔」のとき、眉やおでこが動いていないか、手をあてて確認します。おでこが動いているなら、こうした表情のとき、おでこの筋肉を使っています。
目の周辺の筋肉で目元の表情をコントロールする練習や、マッサージで目元のコリをほぐすと良いでしょう。また、遠近両用メガネを使用していると、おでこの筋肉を使って目線を変えてしまいがちです。その気はなくても険しい表情になる傾向があります。
おでこのシワ予防として、車の運転やテレビを観るときは遠視用メガネ、手元を見るときは近視用メガネなど、シーンに応じてメガネを使い分けられるとより良いでしょう。
監修者プロフィール:中野 貴光さん(よしクリニック)
筑波大学医学専門学群卒業。形成外科・美容皮膚科・美容外科が専門。日本形成外科学会形成外科専門医、日本熱傷学会熱傷専門医、日本レーザー医学会レーザー専門医、日本手外科学会手外科専門医、日本形成外科学会小児形成外科分野指導医、医学博士。2019年6月に練馬で「よしクリニック」を開業。
編集部が選ぶ、シワ予防をサポートするスキンケア化粧品
ここからは、ハルメクWEB編集部がおすすめするスキンケア化粧品を紹介します。
シワ改善には、予防対策と併せてリッチな成分の美容液やクリームでのケアがおすすめです。贅沢な化粧品を使って自分をいたわることで、余裕や潤いが生まれ、シワ改善にも良い影響があるかもしれません。
シワ改善対策に効果的な美肌液・美容液・クリームなどのアイテムをご紹介します。
セリジエ「薬用美肌液<夜用>」
セリジエの「薬用美肌液<夜用>」は、ビタミンやアミノ酸の生成に役立つ4種の植物の発酵成分と、コラーゲン・ローヤルゼリー・ヨーグルトなど、美肌効果があるとされる3種の成分が配合されています。肌にハリを与え、みずみずしく柔軟な美肌作りをサポートしてくれる優れもの。
セリジエの薬用美肌液には、夜用の他に<朝用>もあるので、セットでの使用がおすすめです。
ポーラ「リンクルショット」
ポーラの「リンクルショット メディカルセラムN」は、シワ改善化粧品のパイオニアが開発したシワ用美容液です。医薬部外品の美容液なので、化粧品には慎重派の人でもチャレンジしやすいでしょう。
使用方法は、気になるシワに、内から外に向けてゆっくりとマッサージしながらなじませるだけ。ポーラ独自開発成分の「ニールワン」が肌に潤いとハリを与えます。
ONE BY KOSE「ザ リンクレス」
ONE BY KOSEの「ザ リンクレス」は、長年、シワの研究を重ねたコーセーが生み出したシワ改善用クリームです。真皮と表皮2層にアプローチする設計で、肌のハリと柔軟性を高め、シワに直接アプローチします。さらっとした付け心地なので、さっぱりしたスキンケアを好む人におすすめです。
※紹介した商品は、監修者とは関連ありません。記事内に記載の価格は、2024年3月6日時点のAmazon商品の価格です。
以上、ハルメク編集部おすすめのスキンケア化粧品を紹介しました。
おでこのシワができたり、深くなったりする原因は、ライフスタイルなどによってさまざまですが、ふとした癖や表情・生活習慣が合わさっているケースがほとんどです。
今回紹介した予防方法を習慣づけ、スキンケアをセットで行うことで少しでも緩和を心掛けてみましょう。もし、おでこのシワについて本格的に悩んでいる人は、皮膚科や美容皮膚科で相談するのも良いでしょう。
※この記事は2021年10月の記事を再編集して掲載しています。
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