「素朴な疑問」人気記事まとめ

すりすりしたりジャンプしたり、猫のおもしろ特徴5選

公開日:2020.06.15

猫ってかわいいだけじゃなくて、行動がおもしろくて、見ていて飽きないですよね。ハルメクWEBの人気コーナー「素朴な疑問」から、そんな猫の特徴がわかる情報を集めました。特徴を知ってから見てみると、猫が一層かわいく思えるかもしれません。

猫が体をすりすりするのはなぜ?

猫がすりすりする理由の1つ目は、「マーキング」です。マーキングとは、自分のにおいで縄張りを主張する行動で、フェロモンをこすり付ける、濃いおしっこをスプレーする、爪研ぎをするという3種類の方法があるそうです。

すりすりするのは、フェロモンをこすり付けるマーキングに当たります。猫のフェロモンは、口のまわり、肛門腺、尻尾の付け根、乳腺、肉球などにある「臭腺」という器官から分泌されるのだそう。縄張りが自分のにおいで満たされていると、猫は安心してリラックスできます。外出先から帰ってきたときにすりすりするのは、外のにおいを消したいからだそう。人見知りしない猫は、お客さまにもすりすりして、その人のにおいを消そうとするといいます。

2つめの理由は「あいさつ」です。敵対関係でない猫同士は、仲間意識の確認として、互いにすりすりしてコミュニュケーションを取るのだそう。そういえば、猫って、すれ違いざまに、するっとすり寄ってから行ってしまうことがあります。あのすりすりは、軽いあいさつという意味なのでしょう。

3つめの理由は、「甘えやおねだり」。ごはんを食べたい、水を取り替えてほしい、トイレを掃除してほしいといった要求を、すりすりすることで伝えようとしているのです。また、すりすりしたら遊んでくれた、おやつをもらったという過去の経験から学習したとも考えられるそう。

4つめの理由は、「顔がかゆいから」です。猫は自分で顔回りの毛づくろいができないので、他の猫に舐めてもらったり、飼い主に顔をこすり付けて、気持ちよさを得ているのです。

参照:猫が体をすりすりするのはなぜ?

 

どうして猫は高い所からジャンプしても大丈夫なの?

猫は、本能的に高い所を好む習性があるそうです。理由は、見晴らしがよいので外敵を察知しやすい上、獲物も見つけやすいから。また、他の猫を見下ろすことで、自分の優位性をアピールしているともいわれています。人間が、「落ちたら危ない!」とヒヤヒヤするような高い所でも、猫にとってはむしろ安全で安心できる場所なのです。

もし背中から落下したとしても、猫は自動的に体勢を整えて、必ず足から着地するのだそう。これは、平衡感覚をつかさどる三半規管の「前庭(ぜんてい)」という部分が、着地までの距離を自動的に計算して、脳に伝えるから。猫は着地までの距離に合わせて、空中で身を翻したり、ムササビのように手足を広げたりして、自らの落下速度を調節しているのです。

猫の腹膜内の臓器は、自由に移動できる独特の構造になっているため、容易に体をねじれます。弾力のある肉球は着地のショックを吸収し、強い筋力と柔らかな関節は尻尾でバランスを取って上半身を回転する「半回転」を可能にします。ちなみに、高さに限度はありますが、自分の身長の5倍程度は跳べるといわれています。

参照:どうして猫は高い所からジャンプしても大丈夫なの?

 

猫って散歩しなくてもいいの?

 

犬は本来、集団で獲物を追い駆けて暮らしていたため、散歩は運動不足の解消につながっています。しかし、猫は単独で行う待ち伏せ型の狩りだったので、もともと長距離を走る習性がありません。つまり、散歩をしないからといって、運動不足にはなりません。

ただ、元野良猫や外飼いの猫は、自分の縄張りをパトロールするために、外へ出たがるといいます。一方、幼い頃から室内飼いで育った猫は、家の中を縄張りとして認識します。よく外を眺めているのは、出たいというより、侵入者がいないかを見張っているらしいです。

飼い猫にとって、外はリスクの高い場所です。外に慣れていない猫は、車が危険だと知らず交通事故に遭う可能性が高いそう。また、野良猫とケンカをして感染症にかかったり、追い駆けられて迷子になったり、去勢していなければ不幸な子猫を増やすことになります。

散歩が必要でないとしても、安全で楽しく、心身ともにストレスのたまらない環境を整えてあげるとよいです。まずは、キャットタワーのように高低差があるスペースを用意しましょう。猫は警戒心が強いので行動範囲は狭く、上下の移動だけで十分運動になります。トンネルや猫じゃらしで、狩りの本能を刺激する遊びを取り入れるのもおすすめ。

参照:猫って散歩しなくてもいいの?

 

猫はどうして猫背なの?

猫が猫背だというのには、大きく分けて3つの理由があると考えられています。

1つ目は、狩りに役立っているということ。獲物を捕獲するときに、犬のように追い駆け回すのではなくて、音もなく忍びよって俊敏に襲うのがネコ科動物の狩猟法。後ろ足を地面に付けて、一瞬のうちに飛び掛かるためには、背中を丸めてバネのように動かす背骨や腰骨のしなやかさが必要です。

2つ目はけがの防止に役立っているということ。例えば、ちょっと高いところから飛び降りても、猫は背中を丸めてうまく着地します。ジャンプをするときも、背骨のしなやかさを使って、体の衝撃を和らげているといえます。猫の骨はあんなに小さい体に全部で約240本あり、人間よりも約40本多いそうです。関節が多い分、体がしなやかに曲がるのです。

3つ目はボディーランゲージに背中が重要だということもあります。猫は出合ったときに横向きになり、背中を擦り付けてくることがありますよね。猫は背中でコミュニケーションをとろうとするようです。猫にとって猫背は、しなやかな動きをするためだけでなく、コミュニケーションの手段としても使っているのですね。

驚いたことに、人間と一緒で猫も高齢になると老化現象で文字通り本当の猫背になることもあるそうです。

参照:猫はどうして猫背なの?

 

猫よけのペットボトルって効果があるの?

猫よけに水入りのペットボトルがいいといわれ始めたのは、1980年代のこと。水に反射するキラキラした光を猫が嫌って、庭などに近付かなくなるといわれていました。テレビや新聞などで紹介されたこともあって、全国的に広まったのだそうです。

最初のうちは効果があったようですが、猫がすぐに慣れてしまったことや、日照時間などを考慮すると、ペットボトルに光が当たる時間自体が少ないことがわかってきました。テレビ番組の実験でも、猫を遠ざける効果はなしという結果が出ています。

それだけならまだいいのですが、ペットボトルの丸みをおびた部分が凸レンズのかわりになって太陽光を一か所に集め、近くにある可燃物を燃やすこともあるのだそう! 火災が起こるのはまれですが、この方法は使わない方がよさそうです。

参照:猫よけのペットボトルって効果があるの?

 


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