「内向型」の人の生きづらさを解放するヒント・2
内向型さんと同じ?繊細さん(HSP)の特徴
内向型さんと同じ?繊細さん(HSP)の特徴
更新日:2024年10月17日
公開日:2024年10月10日
繊細さん「HSP」の特徴と内向型と似ている部分
「"HSP"は、内向型と同じものなんですか?」と聞かれることがあります。
HSPとは、Highly Sensitive Personの略で、「繊細な人」などと訳されています。HSP気質の人は、脳の神経システムの“感じる力”が生まれつき強いという特性を持っています。
HSPを提唱したアメリカの心理学者エレイン・N・アーロン著『ひといちばい敏感な子「個性」を生かして幸せな未来をつくるために親ができること』(青春出版社刊)によると、HSPとは以下の4つすべてが当てはまることが条件だそうです。
- 深く処理する
- 過剰に刺激を受けやすい
- 感情の反応が強く、共感力が高い
- ささいな刺激を察知する
内向型とHSPは「深く処理する(=考える)」「刺激を受けやすい」など重なる部分もありますが、 この4つの条件を見ると、内向型になくてHSPにだけある特徴がいくつかあります。つまり、内向型とHSPは似ている部分もあるけれど、違う気質だといえます。
繊細さんの特徴1:HSPの気質は変化しない
私が考える内向型とHSPの最も大きな違いは、気質が「変化するかどうか」です。
内向型の度合いはある程度生まれつき決まっていますが、年齢を重ねたり環境が変わったりすることで、内向度は変化する可能性があります。
対してHSPは生まれ持った気質で、年齢や環境によって変化しないといわれています。
繊細さんの特徴2:HSPは五感が鋭い
HSPは五感(視覚・聴覚・味覚・嗅覚・触覚)が鋭いといわれています。
内向型も刺激に敏感なので、五感が鋭い人も中にはいますが、直接的な関連性はありません。
繊細さんの特徴3:HSPは他人の感情や機嫌を敏感に感じ取る
HSPは共感力が高いため、他人の感情を敏感に感じ取るそうです。
内向型もじっくり考えられる熟考力があるので、相手を理解しようと想像することはあるかもしれません。
ですが、内向型はHSPのように勝手に相手の感情が伝わってくるという感覚は持ち合わせていません。
繊細さんの特徴4:HSPは自分と他人の境界線があいまい
HSPの共感力の高さは、自分と他人の境界線をあいまいにするほどです。例えば、人の怒鳴り声を聞くと、あたかも自分が怒られているかのように感じてしまい感情が揺れ動きます。
内向型にも相手に寄り添う共感力を持つ人はいますが、HSPのように「自分は自分、他人は他人」と考えるのが難しく他人と同化してしまうといったことは起きにくいといえます。
私も、内向型ではありますがHSPではありません。「自分はどうだろう?」と気になった方は、ネットでも自己診断ができるサイトがあるので、検索してみてください。
次回からは内向的な人の生きづらさを解放するヒントを紹介していきます。
■もっと読みたい■
内向型を知る1「2人に1人?あなたの「内向型度」をセルフチェック」
内向型を知る2「内向型さんと同じ?繊細さん(HSP)の特徴」
内向型を知る3「人疲れしやすい内向型が「静かな時間を求める」理由」
内向型を知る4「内向型が避けたい5つの落とし穴とその対策」
著者:井上 ゆかりさん(内向型カウンセラー)

いのうえ・ゆかり 内向型カウンセラー。自身が20年間コンプレックスを感じていた内向性を受け入れられるようになった経験と独自の分析力をもとに、2018年からSNSなどで「内向型を直さず活かす生き方」を発信。これまでに内向型コミュニティの主宰や講演、カウンセリングセッションなどを行う。
監修:本橋へいすけさん
もとはし・へいすけ ライフコーチ。Mindset Coaching School 卒業。個人、法人、延べ3000 人以上を対象に認知科学をベースにした講座やコーチングを行う。本書では、脳と心のしくみの解説部分において監修を担当する。
※本記事は『世界一やさしい内向型の教科書 「静かな人」の悩みがちな気質を直さず活かす3ステップ(世界文化社刊)』より一部抜粋して構成しています。
内向型の悩みを解消したい人は井上さんの著書をチェック

「『内向型は“直すべき欠点”である』というイメージを払拭したい」。そんな思いから、誕生した一冊。井上さん自身の経験と内向型カウンセラーとしての実績に基づいた、悩みがちな気質を活かす「独自のメソッド」を紹介しています。




