- ハルメク365トップ
- 暮らし
- ラク家事
- 物が多い家は「飾る」「増やさない」でスッキリ片付け
物が多いながらも軽やかに暮らす、料理研究家の黒田民子さんのお宅を公開!物が多くてもスッキリ見せるためのアイディア、これ以上物を増やさないためのコツをご紹介。キッチンやクローゼットなどの片付け法に加え、思い出の品の処分方法も教えてくれました。
黒田民子(くろだ・たみこ)さんプロフィール
1947(昭和22)年、大阪府生まれ。 料理研究家。都内の築40年のマンションに暮らしている。7年前に夫を亡くし、一人住まいになった母を心配する長男が帰ってきて、今は一緒に生活している。『やさしい保存食と自家製レシピ』(主婦の友社刊)他、著書多数。
物が多くても、決まった戸棚に収めてスッキリ
料理研究家の黒田民子さんが暮らすのは、築40年のマンション。
「物がいっぱい」と黒田さんは笑いますが、見たところスッキリ。仕事柄、食器や食材などは多いのですが、決まった戸棚に収まっており、「使いたい物は、いつでもすぐに取り出せる状態です」と黒田さん。
一方で、家には常に新しく物が入ってきます。特に増えがちな紙類・衣類などは、しまう前に残すか判断。「しまい込むと持っていること自体を忘れるから、家に持ち込んだときが、捨てる決心をつけるタイミング」と黒田さん。面倒なことこそまとめてやらず、パッと片付けます。
「7年前に夫を亡くして自由時間はたっぷり。実は夫の方が片付け好きで、私はそれほどでもなかったんです。でも家がごちゃごちゃだと、何をしていても気になります。一人だからこそ、好きなことにスッキリ打ち込むために、散らからない家でいたいのです」と黒田さんは話します。
リビングの片付け…2つのコツ
「“散らからない家”を続けるために、これ以上は物を増やしません」と黒田さん。大切な物こそしまい込まずに、リビングに飾ることにしていると言います。
【これでスッキリ!】雑誌はファイリングしてから処分
「雑誌の整理は、買って1年が目安」。後から読んで参考になりそうなページは切り取り、花、スマートフォンなどジャンルごとにクリアファイル別に保存。
【これでスッキリ!】DMやチラシの処分のタイミングは…
毎日届く郵便物は、その日のうちに整理。「行きたい展覧会の情報などは、期間や場所をカレンダーに書いて、チラシ自体は処分」。古紙回収に出しやすいよう、玄関に置いた紙袋へ捨てます。
クローゼットの片付け…2つのコツ
「好みの服だけでそろえれば、クローゼットの中は増えません」と黒田さん。
【これでスッキリ!】クローゼット内を限定!
好みが決まっていて、どの服も似たテイストだから、枚数が少なくても多様に着回せると言います。色のトーンも揃っているので、クローゼットの見た目もスッキリ。「これ以上増やさないよう、しまうスペースを区切るのも大事なこと」と黒田さん。
【これでスッキリ!】服のリメイクは〇〇
リメイクしようと気負うと、着ない服を放置しがち。「このスカーフは、カーディガンのフリルを切り取っただけ。リメイクは手間なしが基本」と黒田さんは言います。
【これでスッキリ!】衝動買いした服は……?
いつもと違う服に挑戦、と買った服は、帰宅して冷静な目で判断。「着ないと決めたらすぐに譲る。早ければシーズン中に着ていただけますから」と黒田さん。
家族の物の片付け…2つのコツ
持ち主がいる場合は、送ってしまってどうするかの判断を任せてしまうのが簡単!亡き人の物は、残すか捨てるか悩みどころ。
【これでスッキリ!】子どもの写真、思い出の物は?
残すか判断に困る、独立した子どもの物。「写真、絵本などは宅配便で送って処分をゆだねれば、いる・いらないに悩まず済みます」と黒田さん。
【これでスッキリ!】残すものの基準は?
亡き夫の思い出の品は、「細かく分別するといくら時間があっても足りません」と黒田さん。夫が一番好きだったカメラだけを残し、あとは処分しました。
キッチンの片付け…5つのコツ
キッチンは、物が多い場所。でも、どこに何があるかさえわかっていればOKです。
【これでスッキリ!】「1分片付け」をして自分を褒める
台所全体の片付けは大変でも、引き出しだけならラク。スッキリ維持には、スキマ時間を使った片付けを。1分でできるところまででOKです。「やったら自分を褒め、持続する意欲になります」と黒田さん。
【これでスッキリ!】購入時に吟味すれば出しっぱなしもOK!
「左側の大きなジューサーはスムージーを作る夏だけ活躍。でも、見栄えがいいので、一年中キッチンカウンター上に」。考え抜いて買ったお気に入りは、出したままでも気になりません。
【これでスッキリ!】1日の終わりの習慣化!
就寝前には、キッチンシンクやカウンターを拭き上げてキッチンをリセット。「朝、起きてうんざりしないように、散らかったまま翌朝を迎えないのがコツ。次のことにすぐ取り掛かれます」と黒田さん。
【これでスッキリ!】掃除嫌いだからこそ、スッキリさせる
「掲示板」になりがちな冷蔵庫のドアに、DMやチラシは禁物。「貼ったらバーッと一気に拭けません。掃除嫌いだからこそ、余計な手間になることはしないんです」と黒田さん。
【これでスッキリ!】よく使う調理器具は使う場所へ
「『散らかる』とは、物が行き場を失ってしまった状態」。よく使う調理器具は、使う場所の近くを定位置にすれば、片付けの手間が減ります。
次回は、捨て方がわからない物、自宅にたまりやすい物、思い出の品について、捨てる基準と捨て方についてご紹介します。
取材・文=野田有香、井口桂介、大矢詠美(すべてハルメク編集部) 写真=安部まゆみ
※この記事は雑誌「ハルメク」2022年5月号を再編集しています。
年末年始、衣類の片付けをしたい人にはこんなサービスも!
衣類の片付けに悩む人を丸ごとサポートする、ハルメク365本会員限定のサービスをご存じですか?
このサービスでは、まず動画で片付けや収納の極意を学んだ後、実際にプロのスタッフがお宅に訪問して一緒にクローゼットの片付けを行います。不要になった服は「古着でワクチン」を活用してまとめて寄付できるので、クローゼットがスッキリ片付けられる上、社会貢献にも役立ちますよ。
サービス内容について詳しくはこちら>>
■もっと知りたい■
- 【次回】よくある11のもらい物&増える物を捨てる基準は?
- 写真や手紙…思い出の品の捨て方!書類溶解サービスも
- すぐできる!捨て方&まとめ方、片付けアイディア8
- 家事の見直しで心と体をらくに!ムダ家事の見つけ方
- 捨てても困らない!とスッキリ思える発想の転換法12
■二度と散らからない捨て方のコツ■
雑誌「ハルメク」
女性誌売り上げNo.1の生活実用情報誌。前向きに明るく生きるために、本当に価値ある情報をお届けします。健康、料理、おしゃれ、お金、著名人のインタビューなど幅広い情報が満載。人気連載の「きくち体操」「きものリフォーム」も。年間定期購読誌で、自宅に直接配送します。雑誌ハルメクサイトはこちら