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- 1日5分!4ステップで「本当に大切なもの」がわかる
「何度片付けても散らかってしまう」という読者の声に答えるために「捨てる決心」と「捨て方のコツ」を各専門家に伺う企画の第1回目。今回は、整理収納アドバイザーの阿部静子さんに、二度と散らからない部屋にするための4つのステップを教えてもらいます。
阿部静子(あべ・しずこ)さんプロフィール
1967(昭和42)年、宮城県生まれ。整理収納アドバイザー・フリーアナウンサー。49歳のときに体調不良で長期休養をした際、一念発起。片付けが苦手だったことから、整理収納アドバイザー1級の資格を取得。5年で6000人以上に片付けの指導を行う。著書に『ハンカチは5枚あればいい』(すばる舎刊)や『だから、50歳から片づける』(CCCメディアハウス)がある。
まずは「短い時間の小片付け」を習慣化!
「私の片付けの講座にはシニア世代の方も多く参加されていて、家の中の物の多さに悩んでいます。まずは、『片付け=捨てる』ことと考え、物の量を減らすと家は自然と片付いていきます」と阿部さん。
阿部さんがすすめるのが、1日5分の“小片付け”。「化粧ポーチ、ペン立て、引き出し1つなど小さな物から取り組んでみましょう。写真など思い出の物から片付け始めるのは手が止まってしまうのでNG。
最初は片付けの時間を5分と決め、長時間続けないこと。そうすれば自然に、あの場所もやってみよう!と意欲が高まり、どんどん捨てる決心がつけられるようになります」と阿部さんは言います。
自分にとって「大切な物」が何かを知ることが重要
何でも捨てるというわけではなく、「1日5分の片付けを続けると、自分にとって本当に必要な物がわかるようになるので、それは残しましょう。東日本大震災を経験した私にとって、減らせないのは備蓄品。メリハリが大事です。家がスッキリすると不要な物を買わなくなり、心地よい家を保てるようになります」と阿部さん。
阿部さんの片付け講座の受講生で雑誌「ハルメク」の読者でもあるMさんは、「洗面所の試供品、冷蔵庫の保冷剤など小さな物から捨て始めたら楽しくなって、食器や家具などにも取り組む意欲が湧き、家がスッキリ。今は試供品をすすめられても断っています。私にとって残したい大事な物は、おひな様だとわかり、毎年飾って楽しんでいます」と言います。
二度と散らからない家にするための4ステップ
ステップ1:1日5分、小さな場所から捨てる
ステップ2:捨てることに慣れて、捨てる決心がつく
ステップ3:自分にとって本当に必要な物がわかるようになり、余計な物を買わないようになる
ステップ4:スッキリ居心地よく、二度と散らからない家になる
次回は、阿部さんのご自宅を公開!備蓄はしっかり、それ以外は片付けるというメリハリを付けて自宅をスッキリ保つ方法について伺いました。そのほか、片付けアイディアや、捨て方がわかりにくい物、たまりやすい物、思い出の品について、捨てる基準と捨て方についても紹介しています。
取材・文=野田有香、大矢詠美(ともにハルメク編集部) イラストレーション=藤田ヒロコ
※この記事は雑誌「ハルメク」2022年5月号を再編集しています。
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