ちょっといいはなし

奄美大島「ホエールウォッチング」鯨の尻尾は白かった

公開日:2023.06.26

ずっとやってみたかったホエールウォッチングを奄美大島で体験しました。海の条件が整わず、出航できたのは最終日の午後。海中探索のソナーをつけた船に乗って、潮を吹いている鯨を目指します。猛スピードで泳ぐ鯨の尻尾の裏は白かった! 大感激の体験です。

奄美大島「ホエールウォッチング」鯨の尻尾は白かった
白い尻尾の裏! やっと撮れた動画の中のワンショット

なかなか出航できなくて

なかなか出航できなくて
長らく出航できなくて、30人くらいと一緒に出航

冬の間、ザトウクジラは暖かい奄美大島近辺に出産・子育てに来て、1月から3月は遭遇率98%というではありませんか! これはぜひとも見てみたい!

勇んで申し込みましたが、なかなか海の状態が良くならず、ついには帰宅前日の午後にやっと乗船することができました。

今回は「マリンスポーツ奄美」という会社にお願いしましたが、波の具合の良い港から出港してくれたおかげでなんとか参加できました。

さあ、鯨を捜しに出発!

さあ、鯨を捜しに出発!
ソナーで鯨を探す船長

今回参加したのは、午後1時出発で約3時間のホエールウォッチングコース(6000円)。ウェットスーツを着用した、ホエールスイムコースの人たちと一緒でした。

彼女たちは、全員Cカードというシュノーケリングのライセンスを持っていて、船から海に入り鯨と一緒に泳ぐそうです。うらやましい!

出発前に「鯨は自然のものなので見られない場合も、船長やスタッフを責めずに笑顔で下船しましょう」というお約束をしました。

そう、2%の時もあるのです。

でも勝手なもので、やっぱり遭遇率が一番低いブリーチング(鯨が海上に跳ね上がる)が見られたらなあ、という気持ちは抑えられません。

鯨はどこにいるのかな?

鯨はどこにいるのかな?
鯨の潮吹き 中央上部

船は300m四方のソナーを備え付けていて、船長はソナーで鯨を見つけると教えてくれます。

船の正面前方が「12時の方向」、時計の文字盤の方向を示します。左手斜め前方が「10時の方向」、反対が「2時の方向」。

船長のアナウンスがあると、みんなその方向にドドッと流れ、目を凝らします。みんな一体になって鯨探しです。

いた! 泳ぐスピードが速い鯨!

いた! 泳ぐスピードが速い鯨!
スピード狂の鯨と並走!

しばらくすると、かなり遠くに潮吹きが見えてきました。船はそこに向かって全速力で走ります。

近づいていくと、尻尾をパンと波の上にあげるのが見えました。尻尾の裏は白かった!

こちらで潮を吹いたかと思うと、かなり先で潮を吹き尻尾を上げ、白い裏側を見せてくれます。

何頭もいるのでしょうか? いいえ、一頭のものすごく泳ぐスピードの速い鯨がいるということでした。泳ぎ方も、尻尾の裏の色も鯨の個性だそうです。

船は鯨と並走しますが、この鯨にはあっという間に抜かれてしまいます。

写真のシャッターなど間に合いませし、例え写ったとしても小さくてどこにいるの? という感じです。これは自分の目で見るのが一番だなと思いました。

ホエールスイムの人たちに合図が!

ホエールスイムの人たちに合図が!
ホエールスイムの皆さん

「とても速い鯨なので待ち伏せして、すれ違いざまに一瞬見えるかどうかですが海に入りますか?」というアナウンスが流れました。

ここまで来て入らない選択肢はありません。全員合図で飛び込みました。でも残念ながら、影も形も見えなかったそうです。

ひと所で優雅に遊んでいるのが好きな鯨もいるようで、その子に会いに再び訪れたいなと思いました。もしかすると、その時は私もCカードを携えていたりして(笑)。

残念ながらブリーチングは見られませんでしたが、とても楽しい3時間でした。船酔いしない方には、おすすめです。

■もっと知りたい■

上野真香

趣味は陶芸、旅行、料理、華道、手芸など多岐にわたるが根っこは一緒。美味しいものを食べて楽しい人生を送りたいというもの。ワインと犬とコーヒーとTVドラマが大好き。シャンシャンと誕生日が一緒のため他パンダ(?)とは思えず、現在年パスを購入しシャンシャンウォッチャーを続行中。

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