笛吹川温泉「坐忘」。茶懐石料理、ワインを堪能(後)
2023.02.112024年09月05日
ちょっといいところ
やはり邪馬台国?卑弥呼はここに?吉野ヶ里遺跡(前)
私たちの歴史の教科書には載っていなかった、佐賀県吉野ヶ里遺跡を訪問。そこには弥生時代のイメージを遥かに越えた高度な文明が存在し、豊かな生活が営まれていた様子が復元されていました。やはりここが邪馬台国で、卑弥呼がいたのでは? と思いました。
教科書にも載っていなかった吉野ヶ里遺跡って?
吉野ヶ里遺跡は、佐賀県にある弥生時代(紀元前5世紀~紀元3世紀)の遺跡です。
存在は大正時代から知られていたそうですが、私たちハルメク世代の歴史の教科書には載っていませんでした。
今年(2024年)5月に以前から興味があった吉野ヶ里歴史公園を訪問しました。吉野ヶ里遺跡を保存、復元、発掘物の展示がされている公園です。
「弥生人の声が聞こえる」を基本テーマに、復元した98棟の建物を中心に弥生時代700年間を体感できる場として、平成13(2001)年4月に一部が吉野ヶ里歴史公園として開園しました。
吉野ヶ里歴史公園に行くには?
アクセスとしては、大きな駐車場があり車で行くのも便利ですが、私は福岡から電車で行きました。JR長崎本線吉野ヶ里公園駅から徒歩10分強くらいです。途中道案内も各所にあり、平坦な麦畑の中を歩いて行くのであっという間に着きました。
入園料は15歳以上460円、65歳以上は200円という安さです!
園内でどう過ごしましょうか?
最初、所要時間は2~3時間もあれば十分かな? と思いましたが、とんでもない!
令和6(2024)年7月現在で、面積約106.9ha(東京ドームが4.7haですので約22.7個分)の広大さ。事前に予習してこなかったので正面東口に着いた時には、このとんでもなく広い弥生時代テーマパークを見て回るにはどうしたら良いのか途方にくれました。
入口の案内の方にお聞きすると、とりあえず園内循環バス(無料)で奥の北墳丘墓へ行き、北内郭、南内郭などを見学しながら戻ってくるのが良いとのアドバイスをいただきました。
園内を案内してくれるボランティアガイドさん(要予約)もお願いできますし、各パートに弥生人に扮したガイドさんもいらして興味深いお話も聞けました。
ランチも園内レストランでとれますので、気付いたら閉園時間になっていました。2日券があるのもうなずけます。
弥生時代とはどのような時代でしょうか?
私の拙い記憶では、弥生時代とは、大陸から伝わってきた稲作が広まり農耕生活をするために人々は定住。ムラを作り身分制度が生じ始めたが、定期的に採れる米を蓄えることにより、穏やかな生活を営んでいたというイメージでした。
ところが吉野ヶ里遺跡の周りには溝が掘られ、柵が張り巡らされて一種の要塞のようになっていました。いわゆる環壕集落です。
この地にはいくつものムラやクニがあり、互いに争っていたそうです。それだけ力を持った複数の集団単位があったということです。
そして墳墓の副葬品などから見ても大陸との交流も盛んで……。本当に知らないことだらけで驚いてばかりでした。
※画像は許可を経て掲載しています。
(つづく)
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