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- 夫亡きあとのひとり暮らしが始まる
50代で遭遇した6人との死別。夫や妹、友人を交通事故やがんといった病で亡くし、大きな悲しみから立ち直っていく経験談。夫との死別により生活は一変、59歳でひとり暮らしに。生活費を3か月分準備しておく大切さについても触れます。
またひとつ人生の転機
これまで親しい人との死別についてお話ししてきました。大切な人との別れはどんな時も悲しく寂しいものです。でも夫との死別は生活の変化も伴いました。
人生の転機として進学、就職、結婚、出産などある程度計画できたこと予測がついていたことばかりでした。夫は急に亡くなったので、心の準備がないままひとりで生活していくことになりました。
2015年から始めた一人暮らしは、慌しく3年が過ぎました。初孫でかわいがっていた孫娘は、2018年に小学生になりました。夫が抱くことを楽しみにしていた男の子は3歳になりその後1歳になる女の子も産まれました。この子たちの中にふと夫の面影を見る時、命は繋がっていると感じています。
人ひとりが去るということ
今終活が話題になっています。私達もいずれどちらかを見送りひとりになることは話し合っていました。尊厳死協会にも入り、終末医療のことも確認していました。でもその時はもっともっと先であろうと思い込んでいました。
関係者への通知や対応、預金関係のこと、各種の名義変更、相続と残された者がするべきことはたくさんあります。部屋の片づけや洋服の整理、下駄箱にも洗面所にも夫がその日まで使っていたものがありました。いまだに手をつけていない所もあるけれど、夫が生きてきた後片付けをする役目が残されていてよかったです。
3か月分の生活費を用意しておく理由
現在私は基本的に遺族厚生年金で生活しています。現役サラリーマンだった夫が亡きあとこの経済的な変化はとても大きいです。
以前知人から「いつ何があるかわからないので家には現金10万円ほどは置いておくように、そして3ヶ月分の生活費を普通預金に入れておくように」と言われたことがありました。
夫が1月末に亡くなり遺族厚生年金が初めて振り込まれたのは4月でした。
葬儀関係の大きな出費は別として、この普通預金は歩いて数分の金融機関を利用していたので当面の生活費がすぐに降ろせたことは助かりました。慌ただしい日々の中、定期預金を解約することは負担になります。当座のお金の心配をしなくて済みました。
今までの収入が急に激減したのですが、最初の1年は弔問に来て下さる方々も多く交際費もかかりました。経済的なことが落ち着くまで1年近くかかりました。
今後のお話
既にしっかりとひとり暮らしをなさっている方も多いと思います。私は結婚するまで実家暮らしでしたので、59歳で初めて1人で生活することになりました。最初は妙に家が広く感じとても静かでした。
どう暮らしていけばいいのか経験者の話を聞いたり本を読んだりしています。慣れてはきたものの不安なことも起きます。でもこの頃1人の身軽さもわかってきました。
家の中のこと、お墓のこと、私自身の身体のこと、食事や困ったことなど少しずつお話ししていこうと思います。
次回はお墓についてです。
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