春の「季語」を楽しむ ~言霊のススメ~
2024.03.162023年05月03日
みなみ信州・さくら巡り
心ときめく出会い!名桜・古桜・野の桜(2)
身近な里山に点在する、薄桃色が私たちの気分を明るくしてくれます。憧れの桜・貴重な桜、生命力溢れる桜、ワクワクが止まりません!
瑠璃寺の四代目
長野県・下伊那郡高森町の瑠璃寺の「地主桜」を2022年に紹介しましたが、コロナ禍でも人気があり、人出が多かったです。
瑠璃寺は、1112年(天永3)の創建の古刹です。春祭りで観られる獅子舞は、県無形文化財に指定されています。みなみ信州には、この獅子舞を手本にした屋台獅子も多いようです。
下が四代目です。昨年(2022年)は、お客様多数で近寄れなかったのが、この天然記念物の桜です。この日、ちょうど間が空きました。
四代目? というのはどういう事? 説明によると、源頼朝が、1197年に幕府の祈願寺に選定した時に植えられた桜だそうです。
枯れては芽を出し、現在は四代目だそうです。スゴイ生命力!
下久堅・三石の桜と甌穴(おうけつ)
初めての三石です。前々回、紙漉き体験をした長野県・飯田市下久堅にあります。
小学校五・六年の担任が、この地区出身の三石先生でした。ギリシャ彫刻を思わせる風貌で、とても背の高かったのを覚えています。
すぐ側の大きな枝垂れ桜が満開でした。上の写真、右下の人物と比べれば石と桜の大きさがわかります。
甌穴群が見られると案内があります。甌穴は川の流れの中でできるものです。天龍川からは、随分高い位置です。説明には、45m隆起したと記されていました。
忘れていました。以前、河岸段丘だから順々に桜が楽しめると書きました。が、河岸段丘は誤りでした。
川の流れによってできた地形というだけの説明では、このような場所にある甌穴は説明できません。
2022年12月13日、「伊那谷は日本の屋根」と題する、理学博士 松島信幸先生(日本地質学会 名誉会員)の講義がシニア大学でありました。
伊那谷の段丘に関する研究で、天龍川が作った河岸段丘と信じられてきた地形が、断層による変動地形であることを明確にされた先生です。
「伊那谷は、インド高原からの力と太平洋プレートからの力が衝突する場所」だそうです。講義を聞いて納得できました。
飯島町・慈福院の桜
これまで守屋貞治の石仏に憧れ、いくつか見てきました。慈福院にも、守屋貞治の石仏があると知り訪れました。桜花は、瑠璃寺の花形に似た感じで色が幾分濃いと思いました。
大きな桜木(樹高8m・推定樹齢400年)に対して、現在は境内が狭い感じを受けましたが、大切にされている様子で安心しました。
仏さまは赤い帽子を目深に被り、お顔はハッキリ見えませんでした。米印が、面白く感じました。
桜の花の生命力、大切にされている桜の花を見てきました。次回は、八重桜や野の桜です。
下は、近所の花です。
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