市バスでめぐる京都の桜 2023 その3
2023.05.282024年04月18日
みなみ信州さくら巡り
心ときめく出会い、名桜・古桜・野の桜(4)
みなみ信州は1本桜の宝庫。今年もまた、私が選んだ美しい1本桜をご紹介します。うれしい、楽しい、美しい季節が始まりました。
天候不順のせいで
『世の中にたえて桜のなかりせば、春の心は のどけからまし』在原業平……
そんな感じ、気がもめます。暖冬で桜は例年より早く咲き始めるだろうと言われていました。
私の住む長野県・飯田市では、大雪が降ることが無かったものの、気温の低い日が多かった気がします。確かに昨年、『桜満開』と日記に書いてある日になっても、『開花』と聞くことはありませんでした。しかも、最近は曇りや雨が多く……。
やっと薄日が差した日、なじみのある桜と、この時期どうしても一度はお目にかかりたいナンバー1の桜に逢いに行きました。
長姫のエドヒガンさくらは、長野県天然記念物。通称、【安富さくら】と呼ばれ親しまれています。推定樹齢450年、堂々と咲き誇る姿、元気が出ます。
年ごとに成長している。
初めての惣教寺(そうきょうじ)の枝垂れ桜、やっと咲き始めたところでした。上品な、可憐な花です。
別の日、初めての出会いを楽しみに、薄曇りでも、雨が降らなければ良いと、下伊那郡の高森町・松川町を訪ねました。
目的は【新田原の桜】・【安藤家の桜】・【原田の桜】です。
ウキウキと向かいました。いろんな所に、桜の姿が見られるのもこの時期ならではです。
【原田(屋号)の桜・高森町山吹・エドヒガン】
鎌倉時代に植えられ、推定600~700年・樹高6.5m・幹周5.5m。
地図を見誤って、やっと見つけました。長い歴史、風格を感じさせます。
石仏が何体も祀ってあります。個人の桜ですが、地域の生活を見守っているのでしょう。「これからもよろしく」と、思わず手を合わせました。
【優美な安藤家の桜・高森町山吹・エドヒガン】
道路から、美しい姿が見えました。
安藤家の氏神様で、推定樹齢300年以上・樹高18m。反対側が正面のようです。
大切にされているのがわかります。とても華やかな桜です。
【ダイナミックな新田原のエドヒガン桜】
ウグイスはさえずり、モンシロチョウも舞っていました。
広々とした畑に囲まれていました。推定樹齢300年・樹高26m・幹周5.5m。
すっくと立つ姿は迫力満点! スゴイ!
天気が今一で残念でしたが、初めてお目にかかりうれしかったです。
すぐ近くの山吹公園で、天龍川とその向こうまで見渡せる場所がありました。
山吹公園には、2本知らない大木がありました。
その木には濃い色の小さな花が咲いているようでした。
初めての桜に出会い、見知らぬ大木の不思議な形、小さな花? を発見。出歩いたからこそです。花の後なのかな?
花を見て歩くのも元気の素です。
帰りの道で、梨の花が咲き始めているのを見ました。近寄ると花の良い香り!
■もっと知りたい■
山里の一本桜は華やいで見えていい、それでいて雄々しく見えますね。やはり桜はいい。日本人の心です。日本の桜を観に訪れる外国人も多いようです。とし古
威風堂々、すっくりと立つ姿、ドーンと構えて根元に石仏を従えて歴史の風格、すばらしい桜の数々。良く追いかけましたね。しかし桜が持つ魅力は日本人ならずとも心を引き付けられます。桜マジックとでも言いましょうか、酔いしれて、心奪われます。さすがの写真にうっとりさせていただきました。圧巻です。 翠