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本が傍らにある
本が好きな方は多いですよね。自分を一歩でも前進させるために、教養のために、見聞を広めるために、知識を得るために……。
理由は数々あれど、私が一番没頭して本に埋もれて暮らしたのは、60歳で卒業論文を書いたときでしょうか。
段ボール箱に詰め込んで、片っ端から資料を漁りました。ただ純粋に読んだ気持ちはしません。卒論を書くための手段としての読書でしたから……。
しかし、子ども時分からご多分に漏れず本好きな子どもでした。
習慣として生活の中にいつも本が手元にあったというのでしょうか、ご大層に学識を深めるなんて言うものではありません。興味ある本を片っ端から乱読です。
脈絡もなく、系統もなく、時折出合う好きな作者の本をしばらく読み続け、飽きればまた違うジャンルに移行するという、節操のない読書ですから、あえて本について語る資格などありません。
書いてみた
ブックオフや図書館利用が多く、最近ではわざわざ買って手元に置くということもしません。
以前、文学部の教授が「本は自分の歴史です。必ず手元に残すべきです」と。
しかし家に収納する場もなく、どんどん処分したり古本屋に売りに行ったりして暮らしています。そして、読んだ本のこともすっかり忘れて、同じ本をもう一度手にし読み始めてから「あら、まあ、この話は知っているわ」と途中で閉じたりすることもあります。
少しばかり後ろめたく思うので、少し前から記録することにしました。
いわゆる簡単な読書記録ノートですが、これを書き始めてみると自分の読書傾向とか好きなジャンルがよくわかるようになりました。少し距離を置いて、自分の読書を意識できるようにもなりました。
恥ずかしながら、ちらっとノートを公開しちゃいましょう。
読んでみる
おかしな強迫観念なのか、はたまたただの活字好きなのか。次に読むべき本が手元にないと落ち着かない、常時数冊の本を積んでおくのです。
積読のまま、積んだままになることもあります。題名に、作者に、ブームに、新聞の広告欄に惹かれて。友人にすすめられて。手にする本はまちまちながら、夜な夜な日付が変わる頃まで本を読むのが習慣になっています。
2021年にとりあえず読破した本の数は69冊、2022年は78冊でした。ほぼ週に1冊でしょうか。ムラがあるので、まるで読まない日々もあります。
そもそも、趣味などと言える範疇ではないのはよくわかっています。本に向かう姿勢が情けない有様ですし、本に対して申し訳ない気持ちも少しあります。本を大切にし、真摯に向き合う方もいらっしゃるでしょうから「ごめんなさい」の私です。
年を重ねてからは何かの折に記入する「趣味」の欄には、おこがましくて、本に対して失礼なので、もう読書と書かないことにしています。
目が壊れてくるとか、頭が壊れてくるとか、読めなくなる日が来るまで……。この先も本を読んで暮らすのだろうと思います。
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