「終の棲家」選び、3つの選択肢その先に見えるのは?
2022.02.082022年09月25日
こころが騒いだときこそがチャンス(13)
母の住み替え宣言
55歳で移住を決めた竹馬子です。2023年春に山形県酒田市へ移住計画の準備中です。今回は、自分のことが優先順位のトップではなくなる時がやってきた! をお送りします。
母が住み替えを考えるときがやってきた
自分のことが、優先順位のトップではなくなる時が誰にでもあると思います。
はい、それは急にやってきました。
もっと前から、母へ話を持ちかけて少しずつ準備をすればよかったのかもしれません。わたしが地方都市へ移住を決めたことが、後押ししたのかもしれません。あるいは、コロナ流行で世の中がガラッと変わったことが影響しているのかもしれません。
ずっとこの家で住み続けるわと言っていた母が、突然出身地である東京に住みたいと言ってきたのです。弟にすぐに連絡して、さっそく家族会議となりました。
備えあれば憂いなし
介護が必要になったとき、どこでどんな暮らしをしたいか?
昔から先のことを常に考えながら、準備して実行してきた母は、自分の終の棲家はここではないと思うようになったようです。母は、都内の自立型介護施設への住み替えを検討しています。
母は、にぎやかな商店街があって散策でき、バス路線でちょこちょこ好きなところに出かけられる街が自分には向いていると、今住んでいるマンションの売却を決めました。あっぱれな母の決断と勇気に、私は全面的に協力していきます。少しでも親孝行ができたらうれしい限りです。
ハルメク特別編集の『シニアのための住まいのこれから準備BOOK』をたまたま入手しました。
来春に開設される介護施設を紹介するオンラインを申し込んだ際にいただいたのです。この小冊子が、私たち家族から切り出しにくいお金の準備のことや、住み替え計画について詳しく記載してあり、大変に助かっています。
さっそく、来月に施設見学へ出かけることになりました。
熟年期後半の住み替えは、人生最後の大きな買い物
今、シニア向け住宅はさまざまな選択肢があります。
長年介護の仕事に携わっていながら、知らなかったことがいっぱいあります。最近では、終の棲家といっても、状況に合わせて住み替えていくことも当たり前となりつつあるようです。
人生最期まで母らしく自立して暮らせることができるのはどんな施設なのか、母の希望を聞きつつも、後悔なく住み替えができるように、できることを支援していきたいと思っています。
さまざまな情報がいっぱいある中、わたしたち家族が必要な知識をしっかり身につけて、慎重に検討していくことが必要です。
先々の母の心身の変化はもちろんですが、その地域の環境変化だってあり得ます。将来を見据えて住み替え先を探すことが求められてきます。自分の将来のためにも役立ちます。大変そうですが、面白くなってきました。
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