亡き父のお話~毎日の暴言電話からの面会禁止発令
2022.05.102022年06月28日
ちょっと仕事辞めてみました……
義母のデイサービスデビュー戦(2)見学ツアー開催
「そんなところへは行きません!」から「行ってみよか…」の気持ちになっていくには、やはり義母本人の納得と覚悟のための時間が必要なのかもしれません。今まで苦労をしながら、長年生きてきた方を尊重し、当たり前ですが十分な話し合いが必要です。
義母がデイサービスを拒否する、行きたくない理由がわかった
義母のデイサービスデビュー戦(1)はこちら
義母自身も、得意だった縫製も思うようにできなくなり、日々時間を持て余していることは十分にわかっていました。近所の同年齢の方々も週2、週3とデイサービスに通われていることも知っていました。
それでも「そんなところへは行きません!」の真意は何なのか……。まずはそれを理解しなくちゃ始まりません。
「デイサービスでは絵を描き、塗り絵をしなければならない。自分は下手だから嫌だ」
「知らない人と心安くなれるか不安、仲間に入れるか心配」
「お風呂は家でゆっくり入りたい」
なるほどね~。ごもっともな理由ですね。
デイサービス見学ツアーを計画して、開催する
初めての事を否定的に考えるのは、仕方ないことです。
義母の中には何十年も前に見た、入所施設のイメージしか残っていないため、やはり実際に現状を見て、利用者の方の様子やスタッフさんの話を聞いてみようと「デイサービス見学ツアー」を計画しました。
義母の性格や上記の不安などをケアマネさんに話して、上手くなじめそうな施設を数か所紹介してもらい、各施設1時間程度の見学をしました。
腰の重かった義母も「見てみるだけ」という言葉で、気楽にツアー参加してくれました。
見学は1日に1~2施設として、午前午後それぞれに1施設、時間にしばられないように計画。ケアマネさんと待ち合わせをして、出発! ドライブ気分で緊張をほぐします。
着きました~。緊張してドキドキするけれど、そこはさすがプロ! 施設のスタッフさん方のウエルカム感満載の笑顔と素敵な対応で、一気に打ち解けます。設備や活動、利用者さんの様子や表情等々、1時間程度の見学ですっかり「利用者」になっていた義母でした。
デイサービス見学ツアーで得られたこと
まず、「スタッフさんが笑顔で声をかけてくれる」「お食事もおいしそう」「自分がやりたい事ができる」という、前向きな感覚を実際に感じることができたこと。話を聞くだけではわからないことを、自分の目で見て感じたことは大きかったと思います。
そしてなにより、他の利用者さんが生き生き楽しそうに、体操やゲームまた、手芸や塗り絵などをされている姿が、一歩も二歩も前進させてくれたのだと思います。
介護のプロは素晴らしい!
ある施設の管理者の方がおっしゃっていた「利用者も職員も楽しむこと」という言葉が印象的でした。
スタッフの方々はみなさん、はつらつと元気でそして笑顔いっぱい。さまざまな境遇で生きてきたツワモノたちを、それはそれは上手に対応されます。きちんと尊厳を尊重し、決して子供扱いするのではなく、いい気分になれるように……。
ケアマネさんも24時間対応で本当に親身になって、相談に乗ってくださいました。私も何十年と病院の中で看護師として働いてきましたが、本当に尊敬しかありません。安心して家族を託せることを確信しました。
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