ちょっと仕事辞めてみました……

義母の「デイサービス」へのデビュー戦(1)

公開日:2022.06.11

更新日:2022.06.17

95歳で比較的元気な義母は、できることは自分でがんばり、足踏みしたり歩いたりしています。しかし、その他にすることがないので、時間を持て余し気味です。そんな義母に「デイサービス」デビューを果たしてもらうまで、一年近くかかりました。

義母の「デイサービス」へのデビュー戦(1)
ディサービス、行く? 行かない?

私の人生の3分の2は、夫の親との同居生活です

義母は婿養子をもらっているので、この土地から離れたことがありません。また家のことや農業等も含め、かなり多くを背負って必死にがんばってこられたので、自分にも他人にも厳しい人です。

また、暮らし方や住み方がかなり自由になった現在とは違って「長男は同居」「家に入る」という考えが主だったため、今日までの約40年間同居をしています。

私のように「適当」を絵に書いたような嫁には、なかなかつらいこともありました。義父が20年前に亡くなり、さらに義母は元気になり、95歳の現在も年齢的な衰えはあるものの、なんのなんの厳しいお義母さまです。

このハルトモ倶楽部でよく、義母とのすごく良い関係を記しておられる記事をみると、驚きしかありませんでした。       

私の人生の3分の2は、夫の親との同居生活です

高齢者は時間を持て余しています

その義母も95歳。綺麗好きと厳しさはそのままで、食事の支度以外、なんとか自分のことは自分でできています。時間がある限り行っていた農業や畑仕事はできなくなりました。

週に1~2回の地域の健康体操等がありますが、1~2時間で終了します。起床し朝食を摂ると午前中は横になりウトウト。昼ご飯を食べた後、家の廊下を歩いて回り、TVを見たり新聞を読んだりし、その後また横になります。夕食を食べて一番風呂に入ったら19時です。

それから朝まで……。寝られますか? 体調が悪いとかではなく元気なので、そりゃぁ時間があり過ぎます。

高齢者は時間を持て余しています

とにかく「介護認定」を受けておくことが大事!

とにかく「介護認定」を受けておくことが大事!

しかし昨年(2021年)「被害妄想」「幻覚」が入るタイプの認知症状が出て、家族、特に私のことは「信じられない」「疫病神」と言われ続けた数か月間は本当にしんどい毎日でした。

義母は、この年齢まで元気でセルフケア能力があるので、介護認定などを受けるタイミングがなく、このままではすぐにサービスを受けることもできません。

認知症状発症をきっかけに年齢的にも介護認定を受け、いつでもサービスを依頼できる体制をとっておきたいと思い、昔の同僚のケアマネージャー(以下:ケアマネ)に相談し、無事認定を受けることができました。

本人は「そんなことは必要ない」と申しておりましたが……。 

家族は行ってほしいけど、本人は行きたくないのがデイサービス

義母は家での空いた時間に自分で体操をされてますが、ほんの数分。おまけに家族の行動が気になるため居間を陣取り「どこに行くんだ」「何してきた」「誰と」「聞いてない」等々。精神的にも威圧的かつ疑心感が強くなり、家族もその対応に閉口してしまいました。

やはり、同年代の方々との楽しみや会話を増やし、ある程度の緊張と心地よい疲れを感じ、夜よく寝られるようにするため、デイサービスを利用してもらうようすすめていきました。

ケアマネさんは、嫁である私がデイサービスをすすめると「邪魔者扱いされた」といい印象を持たないので、実の子供(夫か夫の姉)に口火をきってもらうほうがよいとアドバイスを受け、義姉にも協力してもらいました。

しかし、義姉にも自分の生活があり、いっしょに生活しているわけではなく、やや他人事なのでしょう。認知症状も落ち着いてきていた頃を狙って、夫や私からもタイミングをみて話をしていきました。

「私はそんなところには、行きません!」と言い続けていた義母は、無事デイサービスデビューができるのでしょうか。

家族は行ってほしいけど、本人は行きたいくないのがデイサービス

 

 

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たこりん

看護職として無我夢中で駆け抜け、気づけば定年。少しゆっくりできればと思う間もなく、いろんな課題が降ってきます。でも今の時間を無駄にするのも輝かせるのも自分次第。環境とともに「しあわせ」の尺度や考え方が変化していく様を、文字にお手伝いしてもらいながら可笑しく前向きにお伝えしていきます。
 

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