私史、第三章が開幕。現在フルチャレンジ中
2024.10.202022年02月26日
ちょっと仕事辞めてみました……(2)
約30年の車通勤は、なかなかハードボイルドでした
定年退職後、さぁ、なんだか不思議な4月がはじまりました。まず変化したのは、朝。約30年間、私を職場まで送り届け、また家まで連れて帰ってくれたのは、「My 車」です。朝だけでなく、さまざまな時間帯にがんばってくれました。
【1】車通勤の良し悪しやいかに
ここ数年間は、5時30分起床、6時45分に家を出発。7時45分から仕事の調整や準備をするという日々を送っていました。
通勤は車で約40分。好きな音楽をかけたり、ラジオを聴いたり(ありがとう浜村淳です派)と、気分転換できるメリット等もありますが、肩がこる、緊張する、渋滞するなどデメリットもあります。
私も若い頃は「通勤時間は、仕事と家庭の気持ちの切り替えにちょうどいい時間よ~」などとカッコつけていましたが、いやいや~「ちょっとでも近いほうがいい……」と心の底から思います。
【2】命がけの山越え
私の居住地と職場は県境を越えていましたので、いわゆる山越えが必要でした。そう、くねくねの峠道を走行します。
夕刻の薄暗い時間になってくると、もう峠の入り口あたりからは、入場料のいらないサファリパーク状態で、おひとりさまや家族連れの鹿さんたちが迎えてくれます。しかし、鹿さんたちは、なぜか道の真ん中で立ち続けたり、急に飛び出したりしてくれます。
ある日の勤務終わり、一心に家路に向かう中、いきなり大きな物体となった鹿さんがフロントガラスに直撃した後、消えたのです。「ぎゃぁ~!」と叫んでも誰もいないし、ぶつかった鹿さんもいないのです。
私の車は、べこべこにへこんでしまったのですが、鹿さんはどうしたのか……と気にしていると、「鹿はすぐ起き上がって山に入ってくんだよ」と夫が教えてくれました。
【3】雪道はやっぱり滑る
雪用のスタッドレスタイヤは性能がよく、雪道でも慎重にゆっくり運転していれば、ほぼ安全に走行できます。
雪の日の山越えは、いつもより1時間ほど早く家を出て、とても緊張して運転していました。しかし、山を越えてしまうと少し油断してしまうのか、気持ちが焦るのか、ややスピードが出がちになります。
山を越えた次のカーブで、スピードを出しすぎ曲がり切れずに、側溝に突っ込んだことがありました。「ぎゃぁ~」と叫んでもこれまた誰も来てくれません。かなりの勢いだったので、そのショックとどうしたらよいかわからず、前のめりのまま放心状態。
「大丈夫ですかぁ~」と声をかけてくださったのは、パトロール中のお巡りさんでした。「まぁ、派手に突っ込んだねぇ」と穏やかに話し、助け出していただきました。1時間も早く家を出たのに、職場に着いたのは昼前……。次の日は、全身謎の筋肉痛でした。
【4】車通勤しなくてよくなった
数えきれないくらいの失敗やトラブルをしていますが、ありがたいことに大事には至らず、かすり傷ひとつなく、家族も含めお巡りさんや地域の方々に助けていただきました。
この命がけの車通勤も含めてやり切った! と思えるのかもしれません。だからこそ、今後の時間を楽しくわくわく過ごさないと、もったいないんです。
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