おとなのスポーツに必須!

運動より大事な「準備運動」!?

公開日:2022.03.15

更新日:2022.03.11

水泳が好きでマスターズ水泳大会(年齢区分別競泳大会)を目標に、日々プールで練習しているアラ還スイマーの私。水泳の練習も大切ですが、最近ケアや休養の大切さを痛感しています。今回は準備運動について考えてみます。

マスターズアスリートは「無事之名馬」が合言葉

マスターズアスリートは「無事之名馬」が合言葉

水泳は健康によくて、腰痛や四十肩五十肩などの肩周囲炎の予防にも効果があるといわれています。

しかし、加齢に抗いながら少しでも速く泳ごうとちょっとキツイ練習をしていると、筋肉痛や筋疲労で故障してしまうこともよくあります。レースでいい結果を出したいと思うと「ちょっと無理をして体に負荷をかける」ことも必要だからです。

もちろん若いアスリートも負荷をかけてパフォーマンス向上を目指し、ケアを大事にしています。ただ私たちのように年齢を重ねると疲労回復速度も遅く、筋肉や関節の質も落ちてくるため、トレーニングと同じかそれ以上にケアと休養が大事になってくるんですね。

ところが私といったら、過負荷のせいでしょっちゅう故障しています。

筋力をつけようとウエイトトレーニングをした時には、肩を壊してしまってしばらく水泳をお休みしなくてはならなかったし、ランニングを取り入れた時には膝を故障してしまったこともあり「おとなのアスリート」としてはかなり残念なヤツです。

70代以上で活躍されている先輩マスターズスイマーは、練習もしっかりされていますが、それ以上に自身の体を健康に保つことを重視して、けがや故障をしないように気をつけている方が多いと感じています。

マスターズアスリートには「無事之名馬」が合言葉なのです。
※ぶじこれめいば:能力が多少劣っていても、怪我なく無事に走り続ける馬は名馬である

準備体操なしでは命の危険も!?

けがや故障を防ぐにはいろいろな対策がありますが、ひとつには「準備運動」と「アフターケア」でどんなことをどれだけやるかが重要になります。

今回は準備運動の効用を考えてみました。

水泳に限らず、普段よりも心肺や筋肉に負荷をかける前には、年齢がいけばいくほど準備運動は大切です。

今年(2022年)の豪雪で、いきなり慣れない雪かきをして筋肉や関節を痛めた人が多いと聞きましたし、知人は「孫と公園で遊ぶ前にも必ず準備運動する!」と言っています(笑)。

若い頃には何でもなかった動きが、思いがけない負荷になることもあるので注意が必要なのです。

ウォーキングやジョギングといったエアロビクス的な運動の前には準備運動は必要ないという説もあるようですが、朝起きてすぐの時間やデスクワーク直後、体が冷えているときなどは、心と体の準備をするのはとても大切だと思います。

準備運動の効用

準備運動の効用

  • 体温や筋温を上昇させ、酸素供給をスムースに行う
  • 関節可動域を広くして、肉離れや腱断裂などの故障を防ぐ
  • 中枢神経を活発にして、神経の伝達を促進する
  • 心拍数と呼吸数を徐々に増加させて、心臓や肺への急激な負担を軽減する
  • 心の準備をする

私は、プールに入る前に陸上で自分で決めたルーティーンの運動を15分から30分ほど行っています。

準備運動でどんな運動をするといいのかも試行錯誤ですし、今も迷走中ではありますが「いきなり水に入って泳ぎだす」のは、40歳過ぎてからはしていません。

 

■もっと知りたい■

たちよみ

趣味も仕事も水泳、年齢別水泳大会に出場する還暦スイマーです。「100歳まで泳げる体と環境」を目指し、水泳の技術向上とトレーニングはもちろん、体力、筋力、コミュ力、財力など加齢にあらがう日々をお伝えします。私の趣味と仕事に欠かせないスポーツクラブライフは「楽しく、愉快に♪」がモットーです。

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