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行政のどうしようもない大きな壁
父の納骨の際、墓の名義が父だったためまず名義変更からせねばならず、大変な思いをしました。
これから書くことは都立霊園の話なので民間のお墓の事情とは違いますが、まあお聞きください。
都立霊園は8か所あり、うちの場合は千葉にありました。
私には子もないし、いずれ墓じまいをと考えていましたが、もし母が亡くなってしまうと面倒な名義変更からかと思うと、存命のうちにやってしまおうと決断しました。
しかし信じられないことに、しようと思っても簡単にできるものではないのです。
まず、最初の申し込みは年に3回しかチャンスがありません。しかも用意する書類は多く、日時が決まっていないのに石屋さんのハンコもいるのです。
その上、郵送は受けつけず、千葉の霊園事務所まで申し込みに行かなくてはなりません。いつものようにクリアファイルに、片っ端から説明書と書類をファイルしていきました。
霊園近くの石材店に墓じまいはどのくらいかかるのかを聞くと「30万」という答えが。とんでもないのでネットでいろいろ探しました。結果7万円でできました。
コロナ始まる夏
さて、最初のコロナの夏を覚えてますか? まだ皆どんなものかわからず恐れていた時です。マスクを2枚して電車に乗り東京を通って霊園へ4時間、夏の試練が始まりました。
墓から骨壺を取り出し、200m先の合同墓へ移すだけなのに何でこんなに複雑な書類と時間がかかるのか。
まずネットで石屋さん探し。
ネットの石屋さんって大丈夫なのかしらと心配ならば、メールのやり取りで感触をつかみ、こう言ってみましょう。「ブログに載せていいですか?写真と会社名を」後ろめたさがなければ快く承諾してくれるでしょうし、抑止力にもなります(ブログしてませんでしたが)。
前ノリとGo to トラベル
さて、最初に申し込みをしただけでは終わりません。それから2か月後、知事名で許可証が届きます。また霊園に行き最終受付をし、その日に書類を持って今度は千葉の役所で手続きをします。
それから霊園に戻り、いよいよ墓の撤去工事にとりかかるのですが、その後骨壺を共同墓に持って行くにも、常駐している人はいないので時間の予約をしなくてはいけません。しかも、一日の人数制限もあるのです。もちろん許可証の有効期限も短いです。
当日役所の待ち時間も読めないので、前の日から近くのホテルに泊まることにしました。
折しも最初のGo to トラベルが実施された月で、ホテル代を値引きをしてもらえました。旅行ではないのにと複雑でしたが、線香代くらいにはなりました。
こうして3か月に及ぶ夏の騒動がやっと終わりました。
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