毎日あれだけ検索したにもかかわらず

母の施設探しと私の失敗

公開日:2022.08.13

500もの候補から選りすぐった施設だったのに、とんでもない問題が。

自分なら どこに行きたい その目線

500の施設から、最後の決め手

母との衝突や増える救急搬送で、介護の限界と自分のストレスの限界を感じた私。ニュースの介護殺人も頭によぎり、このまま共に不幸になるより、プロに委ねてみようと決断しました。

母も健康不安から、しぶしぶOK。

とはいえ、施設探しは初めての経験。ケア付きマンション、グループホームなどいろいろな形態があることを知り、毎日ネット検索をしてはため息をついていました。

施設はそれぞれオプションやサービにばらつきがあり、比較できず、結局500以上検索しました。20か所からカタログを取り寄せ、15か所くらい実際見に行き、最後は隣町の施設に決めました。

ここはケアマネージャーがとてもしっかりした人で、隣接する病院が経営しているので安心でした。

お試しの手ごたえ

早速母に「お試し入居」をしてもらい、3日後に迎えに行くと友達もできて「早く来てね」と言ってくれました。

ここは住宅地の中にあり、外出が自由、スーパーに行ったり、友人が訪ねてきたら近所の温泉旅館への外泊も可能でした。

環境的にも人材的にも納得したので、やれやれという感じでここに決めました。

お試しの手ごたえ
実情は 見学だけでは 分からない

まさかの事態

今度は母宅の片付けをし、家を処分し、施設の経費を賄う段取りに移ります。

アルバムが200冊以上もあり、タンスなどの大型家具もあって、あれやこれや一人で1か月かかりきりでした。

あの半年に及ぶ父の事後処理との疲弊から、回復せぬままの再びの片付け。でもこれで最後だと言い聞かせ、力を振り絞ってがんばりました。

ところが3か月ほど経った頃でしょうか。施設から思いがけない電話がありました。母が部屋に引きこもって、食事も一人で食べている、とのこと。 

何があったのか、急いで向かいました。

当時の母は、要介護3。脳血管障害の認知症、心臓病、隠れ脳梗塞ありですが、一人で食事排泄入浴ができる状態でした。

母は「スタッフにいじめられている」そんなことを口にしました。

例えば、わざとカーテンだけ閉めて窓は開けたままだとか、レクリエーションで差別されるとか、食事もまずくて食べられない。いろいろ不満はあるようです。でも、私には立証できません。

母が本当の事を言っているのか、被害妄想なのか。食事も体験入居で確認したはずなのに、今さら言われても……。

「食事がひどいなら、ケアマネさんを呼んで見てもらうとかしないと。何の証拠もなく、施設に文句は言えないよ」と私。

まさかの事態
外人に 頼るサービス どうなのよ

でも、そこを出る決心をしました。

なぜなら、いじめは看護婦のようでした。一人で薬を担当しますし、会ったこともなく盲点でした。

後日退去の手続でケアマネージャーにすべてを話すと、さもありなん(やっぱり知っていたんだ)との様子でした。

 

■もっと知りたい■

夢丸

バブルの20代、学びの30代、思いがけない海外生活の40代、介護が始まる50代、忙しい日々でした。今両親を見送ってやっと自分の時間が始まると思ったら、平均寿命まで生きたとしてもあと十数年(あれまあ)。人生は短く、一度きり、わがままに生きましょう。

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