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- 遠距離介護の解決法、私の場合
母の遠距離介護の解決法。それは、風呂掃除のいらない中古のリゾートマンションを購入し、隣同士で住むことでした。
私の事情
両親は、東京の団地住まい。私たちは15年の海外生活から両親の介護を想定して帰国したのですが、東京にはもう住む場所も仕事もなく、かといって団地での同居は狭すぎるし、東京では賃貸を借りる資格もなく、どうしたものかと思案している状態でした。
そこでひとつひとつ可能性を見つけ出したり、消去したりと情報を集めることに。
東京から離れた近郊の県なら物価も安く、なおかつ温泉があれば両親も来やすいし、親孝行にもなるのではと考え中古物件を探し始めました。
風呂掃除のいらないマンション
それはいわゆるリゾートマンションなのですが、こう書くと「どうせお高いんでしょ」と思う方も多いはず。
試しに「越後湯沢・リゾートマンション」で検索してみてください。
驚くなかれ、20万円から物件が探せます。バブル期に建ったものだと宮殿のようなロビーや温泉がついていて、見ているだけでも楽しいです。
さて、私たちは海の方の温泉地で築25年のマンションに出会い、駅のそばでスーパーも目の前にあるので車を運転する必要もない中古物件を見つけ、購入。
ただバブル期の置き土産、トイレやレンジが外国製だったので便座シートが合わず、レンジも輸入代理店がすでに閉鎖されて、すべて取り替える羽目になりました。
マンション内に男湯と女湯の温泉浴場があり、風呂掃除はプロがします(部屋のお風呂は使わないので、住民のほとんどは物置部屋にしています)。
とはいっても外から見れば住宅地の中の普通のマンションで、周辺の住宅やアパートも温泉付きが多く、地元民にとってはリゾートマンションは特別なものではありません。
さて、母の介護で父からのSOSが来た頃に、ちょうど隣の部屋が空きました。
隣ということで何かと安心なので、両親を説得して引っ越してもらうことになりました。
すさまじい引っ越し
こんな狭い団地にどうしたらこんな荷物があるんだろうというくらい、とにかくモノが多く、引っ越し先のマンションもほぼ同じ大きさながら、だいぶいろんなものを処分しないといけない状況でした。
とりあえず、持って行くものだけで先に引っ越しさせて、その後私が団地に泊まりながら2週間かかけて片付けをしました。
いや~大変でしたが、親の終活のきっかけになり、その時学んだノウハウもありました。
最初に始めたのは、片付けるのではなく、まず重要なモノをピックアップすることです。100円ショップに行きクリアファイルを2冊買って、次のような見出しを付けます。
一冊は家計関係「年金」「健康保険」「保険」「銀行」「光熱費」「趣味」「住所禄」「霊園関係」など。もう一冊には「病院」「薬」「診断記録」など。その中に書類を保存していきます。
人によって色々でしょうが、私もこの時点では手探り状態で、なにより私が片付け下手なので苦労しました。
これによって親の生活状況を把握。お金の流れや大事な書類の一括管理など「見える化」ができて、新居での手続きなどにも便利なファイルとなりました。
これを機に自分たちもこのファイルを毎年作り、その年の生活状況や健康状況をデータとして残しています。
これはあくまで私の場合なので、遠距離介護の解決といっても誰にも当てはまるものではありませんが、両親と一緒に移住するというパターンとして紹介しました。
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