介護のヒント~デイサービス編~
2022.05.112022年04月01日
介護のイライラを減らすちょっとしたヒントです
介護のヒント ~家庭編~
介護経験から、日常でのちょっとしたノウハウをシェアしましょう。どなたかのヒントになれば幸いです。
小さなこと、先にやっておこう
ある日母の部屋に行ってみると(親は同じマンションの隣のユニットに住んでいました)、テーブルの上にうっすら埃のように何かが積もっていました。
「何、これ?」と聞くと「だしよ」と母は表情を変えず散らかったテーブルの前で答えました。聞けば、だしパックがつながっていたので無理にちぎろうとしたら中身が散乱、この有り様になったようです。
認知症の母はそんなパフニングにも無反応で泰然自若、悟りを開いた僧侶のようでした。それでなくともテーブルの上は散らかり放題で、いろんなものが散乱しています。
この時の後始末がどれほど大変だったか、もう二度とごめんだと、すぐに改善策を考えました。
とにかく、だしにかかわらず、麦茶パックやインスタントみそ汁などつがっているパッケージは買ったらすぐにバラバラにしておきます。できればもとの袋には戻さず、スライダー付のジップ袋に入れ直し、商品の名前部分を切り抜いて正面に貼っておきます。
この時ジップ袋は、同じサイズに揃えることとスライダー付を選ぶことがポイントです。指先が不自由になっていくのでジップは開けにくいのです。
また箱入りのカップスープなどは個別になっていますが、箱を斜めにカットして、取り出しやすくしておくなど、ちょっとしたことを先にやっておくと、その後に起こる大惨事が防げます。
後始末の大変さを考えれば先手必勝です。
100円ショップでアレを買おう
着替えの時にまごつくのは、シャツやパンツなどどっちが前かわからなくなるから。
そんな時にはこれ、100円ショップで手に入るワンポイントのリボン。これをシャツやパンツの前に付けておくだけで、本人のイライラがなくなり、時間短縮にもつながります。
今では私自身もこれを実践して、あの時の事を思い出します。大事なモノには鈴を。お財布や鍵や杖などには鈴をつけておきます。これも100円ショップにありますね。
鈴をつけることで、落とした時に気が付くし、バックを振るだけで中に入っているかどうかもわかります。
茶碗はしかたがないけれどガラスのグラスはやっぱり危ないので、引っ越しを機にグラスをアクリルにしました。今、100円でもカットグラスのようなアクリルもありますし。
孫やアイドルにも手伝ってもらおう
「薬飲んだ?」「電話に気を付けて」「出かける時にはスイッチ切ってね」
何度も同じことを言うのも言われるのもめんどくさくなり、効力も落ちます。そんな時はこれ。
孫の言うことなら聞くジイジやバアバ。孫がいない場合は、好きなタレントやアイドルに代弁してもらいましょう。
孫やお気に入りのアイドルの写真に吹き出しを付けて、注意喚起のセリフを書き込み、あちこち貼っておきます。例えば玄関のドアには「おばあちゃん戸締りした?」とか電話の横には「それ詐欺じゃない?」とか……。
お気に入りの人がほほ笑みかけてくれるので、うるさい娘よりずっと効果があるはず。時々入れ替えれば新鮮さも増すというもの。お試しくだされ。
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