介護のヒント ~家庭編~
2022.04.012022年05月11日
家にあるアルバムってしまいっぱなし?
介護のヒント~デイサービス編~
介護のヒント第2弾。デイサービスへ楽しく通ってもらうには? 自己紹介用のアルバムを作ったり、持ち物をかわいくしてみたり。3つのヒントをご紹介します。
その1:上履きは飾って派手に
母が通うデイサービスには、上履きが必要でした。学生時代誰もが履いていたあの上履きは、ゴムなので履きやすいからでしょう。
リボンやワンポイントのバラなどを飾って派手にしました。上履き入れの袋も、意図的にかわいい柄にしました。理由はスタッフの人が「あら、かわいいわね~」と話のきっかけになると思ったからです。
その頃の母は相変らず反応が鈍く、あんなにおしゃべりだったのに無口になり、誰かに話しかけてもらう必要があると感じていました。
「ほら、おかあさん上履きかわいくしたよ」と見せても「そうね」などと気のない返事をしてましたが、人からほめられるとうれしいようでした。
その2:明るい色のウエア、自作の目立つタオル
母はすでにおしゃれに関心がなく、なんでもいいという感じでした。そのため、デイサービスに着ていく服は、ポロシャツやジャージと運動しやすいようなものを選びました。
ここでポイントは、地味な色にしないこと! 明るい色を選びます。ピンクのジャージのズボンは私が着ようと買ったのですが、母に譲りました。
タオルも名前は書きますが、もっとわかりやすくするためにチロリアンテープを縫い付け、一目でスタッフにもわかるように差別化をしました。
ここで日常衣類の介護のヒントをひとつ。
父が普段靴を買いたいというので店に連れて行きましたが、老人は大量の商品を前にどれを買ったらいいのかわからず、すすめられるままに買ってしまうのです。
そこで情報のある若い世代が選んであげましょう。
今ならつま先がそり上がってつまずきにくいスニーカーや、軽くて履きやすいものもあります。中敷きひとつで足にフィットすることもあるので、買い物は付き添って試し履きをさせましょう。
服も同じです。今なら即乾や蓄熱など、薄いのに機能的なシャツがたくさん出回っています。いつまでも同じものを着ている老親世代に、夏や冬を快適に過ごしてもらいましょう。
その3:自己紹介用のミニアルバムが大活躍!
デイサービスのスタッフはころころ変わるので、名前を覚える暇もありませんでした。
スタッフから見れば、皆似たような老人に見えるので、当時無口、無反応になっていた母の代わりに自己紹介のつもりでミニアルバムを作りました。
2枚のA4の厚紙を二つに折って、ミニアルバムを作ります。表紙には「○○(←母の名前)はこんな人」と題し、母の若い頃の写真や旅行や趣味の写真などをレイアウト、吹き出しに説明を入れました。
これは自己紹介の他に、話のネタとして使えるので、より会話の頻度が高まるのではと思ったからです。
実際はどうだったのかわかりませんが、デイサービスではなく後に入院した時に看護師さんに絶賛され、他の階の看護師さんも見に来て、母のベッドサイドは賑やかになりました。
写真はアルバムに入れてしまうと、もう見ることもなくなります。ピックアップして、ミニアルバムを作ってみるのはいかがでしょうか。
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