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- 刃物に想う ~包丁から素敵につながる毎日~
しびれます!「日々お商売をがんばっているのは、毎日包丁を持つ皆さんに包丁の素敵さをもっと知って欲しい、その一心なのです」そう言い切るのは、きりりとした佇まいの包丁店のおかみさん。この後、私はプロのお仕事に目を奪われるのでした……。
包丁のことなら!親切、丁寧、なによりほんまもんのお店!!
単身赴任3年目の夫から、小回りの利く小ぶりな包丁の購入依頼を受けました。
最近小田原のかまぼこにご執心の夫は……。西日射すキッチンに立ち、好みの厚さに数枚切り分け、ビールのシールを集めてもらったお皿に並べては、博多の甘いお醤油にワサビを少し溶きつつかまぼこをつまみ、1人日本酒を飲む。これに勝るひと時はない、と申しています。
なんだか、うらやましい……。
確かにちょっとしたおつまみには、三徳包丁を取り出すよりも小ぶりな包丁の方が気軽に使えるな~。のちに私も使わせてもらうし♪ 早速、機嫌よく買いに行きました。
行先は、「井口庖丁本店」。京都七条で三代続く老舗の包丁店です。

中央:会長の井口祥郎さん 右:おかみさんの桂香代子さん
京都市中央卸売市場の場外市場の一画にあるそのお店は、プロ仕様の店構えとともにかわいい看板が目印です。私たちが台所で使うほとんどのものが揃っています……が、圧巻なのが壁一面の包丁の数々!

とにかく目にしたこともない包丁が数多くあります。店内で丁寧な説明を伺いますと、用途用途すべてに意味があり、役割があり、なるほど~と納得します。
包丁から見えてくる景色
包丁は、切れ味が良いとお料理も美しく整いますが、切れ味が鋭いゆえに「扱い」に一呼吸置くほど慎重さが必要です。包丁を扱うお仕事の方々が、どこか緊張感を漂わせているのはこうした包丁の多面的要素を十分熟知されているからでしょう。
店内にある長く鋭くそして重い、しかしキラキラと光を帯びた美しい包丁を眺めていると、太平洋大西洋インド洋など大海といわれる海の中の、迫力満点な大きな魚に気持ちが寄っていきます。想像しただけでもワクワクし、脳内が映画『シャーク・テイル』さながらに楽しくなってきます♪
包丁のカスタマイズ…プロのお仕事を目の当たりにできるチャンス
和包丁を求めに海外からのお客様も多いこちらのお店。
奥からご主人が「先週フィンランドから来たお客様がとても喜んでいたものがあるよ」と水牛の角巻(つのまき。口輪など呼び名はほかにもあるようです)が付いた柄(持ち手)を持ってきてくれました。
私は希望通りの小ぶりな包丁の購入を決めていたのですが、その包丁、急きょお召替えとなりました。
どうやって?

下:研ぐ前の刃渡り(見本)刃渡りから伸びた「なかご」がいい仕事します!

右:木槌で柄尻を叩きその反動で「なかご」を確実に差し込み固定する

右:名前を彫ってもらっているところ♪

水牛の角巻とロウ引きされた朴ノ木の柄がカスタマイズされたその包丁は、若干柄が長くなりさらに持ちやすいサイズになりました。世界で一つだけの、かっこいい和包丁に仕上げてもらいました!

最後に、素敵な人物写真を撮ってくれた友人の紹介です♪
笑顔の撮影が大得意! カメラマンの青山智圭子さん。今回の記事もいろんな方のお手を借り投稿できましたこと、とってもうれしく思っています。心から感謝です……。

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