【お茶活クラブ】茶畑・工場見学レポート

行ってきました!「お茶活クラブ」茶畑ツアー

公開日:2022.07.08

6月22日にハルメクWEB「お茶活クラブ」のメンバーとして、伊藤園が開催する「ダイナミックお茶体験ツアー」に参加してきました! 茶畑での茶摘みやお茶づくしランチ、工場見学など、盛りだくさんな体験の様子を、当日の写真とともにご紹介します!

これが一芯二葉、茶摘みはこのやわらかい新芽を摘む

伊藤園「ダイナミックお茶体験ツアー」に参加しました!

いつもは介護の話を書かせてもらっていますが、今回は番外編として「お茶活クラブ」の茶畑ツアーの参加レポートをお届けします。

「お茶活クラブ」とは、お茶を楽しむことをモットーに、お茶好きが集まるコミュニティのこと。静岡県在住の私も、編集部のみなさんからお誘いを受けて、5月から参加しています。

年間を通してさまざまなイベントが開催されるそうですが、今回は、富士市・大渕にある伊藤園の契約茶園「大淵笹場」と、牧之原市にある「伊藤園相良工場」を巡るバスツアーに参加してきました。

集合場所の静岡駅を出発して約1時間。まず訪れたのは、大淵笹場です。ここは伊藤園「お~いお茶」のCMロケ地として知られており、晴れていれば茶畑の向こうに雄大な富士山がど~んと見える「映えポイント」です。

バスを降りたら、茶畑でさっそく記念撮影。

ハルメク「お茶活クラブ」メンバーで記念撮影
ハルメク「お茶活クラブ」メンバーで記念撮影

実はここ、一般にも開放されていて、ありがたいことに、駐車場とトイレも完備されています。ツアー当日は曇りで残念でしたが、晴れている日に、あなたもオリジナルのCM撮影をしてみてはいかがでしょうか。

味の違いにびっくり!茶屋でお茶の飲み比べに挑戦

記念撮影の後は丘を登り、木陰で茶畑を眺めながらのティータイムです。

スタッフの方が入れてくれた、12時間水出しした冷茶と、ぬるめのお湯、やや熱いお湯で入れたお茶を3種類飲み比べ。

大淵笹場で茶畑をのぞむ茶屋にて。冷茶をいただきます
大淵笹場で茶畑をのぞむ茶屋にて。まずは冷茶をいただきます

冷茶は、ごくごく飲める夏におすすめのさっぱり味。ぬるめは、まろやかで甘味のある味。そして熱いお茶は、キリッとした渋みを感じます。同じ茶葉なのに、抽出する温度が変わるだけで、こんなに味が違うとはびっくりです。

伊藤園のスタッフさんが急須でお茶を入れてくれました
伊藤園のスタッフさんが急須でお茶を入れてくれました

かわいい手作りお菓子もいただき、静かな緑の真ん中でしばし癒されました。

生産農家のお孫さんが作ってくれたという、富士山クッキー
生産農家のお孫さんが作ってくれたという、富士山クッキー

小雨の中での茶摘み体験!柔らかな「一芯二葉」を集めて

お茶&お菓子で少し休憩して元気になったところで、いよいよ茶摘み体験へ。以前に数本のお茶の木から茶摘みをした経験はあったのですが、こんなに広大な茶畑でお茶を摘むのは初めて! 

茶葉の芯と、その下に出てくる2枚の葉の部分をあわせて「一芯二葉(いっしんによう)」と言います。茶摘みでは、この一芯二葉を摘んでいきます。柔らかいので、くいっと指で押すだけで簡単に取れました。

小雨の中での茶摘み体験。今回摘んだのは、二番茶でした
小雨の中での茶摘み体験。今回摘んだのは、二番茶でした

摘み取った茶葉は、酸化しないようにジッパー付きの保存袋に入れて氷水で冷却しながら、持ち帰ります。電子レンジやホットプレートで加工して茶葉にするほか、天ぷらにして食べるのもおすすめとのこと。

そうこうしていると、もうすっかりお昼の時間です。茶農家さんたちに「晴れの日にまた来てください!」と言われつつ、バスで出発。「日本料理 はせ川」さんで、お茶づくしのスペシャルランチをいただきました。

スペシャルランチの締めは、お茶のムース!
スペシャルランチの締めは、お茶のムース!

「えっ、そうだったの!」スタッフが語るお茶の開発秘話

ところで、みなさんは、日本茶も紅茶もウーロン茶も同じ茶葉からできていることはご存じですか? 

そんなこと常識よというあなた、「茶草場(ちゃぐさば)農法」が世界農業遺産に選ばれていることは?

あら、これもご存じ……。でも、これはきっと初耳のはず!

ペットボトルの肩のすじ、デザインだと思っていませんか?

当日もらった「お~いお茶 ほうじ茶」のペットボトルにもギザギザが!
当日もらった「お~いお茶 ほうじ茶」のペットボトルにもギザギザが!

実は、これ深~い訳があるのです。

最近店舗や家の照明がLEDに替わってきていますが、この光はペットボトルの底まで届き中身の劣化を早めるそうなのです。そこで、品質劣化につながる有害な光線を拡散させるためにこの溝があるとのこと。

伊藤園ではお茶作りの際に鮮度を何より重視しているそう。移動のバスの中では、このような開発秘話もたくさん聞くことができました。

午後は工場見学と手もみ・火入れ体験!

静岡県・牧之原市にある「伊藤園相良工場」
静岡県・牧之原市にある「伊藤園相良工場」

午後は、伊藤園相良工場へ。まずは、抹茶工房から見学スタートです。今回工場で見学したのは、抹茶の原料「碾茶(てんちゃ)」の粉砕工程でしたが、茶葉から碾茶を作る際にも、鮮度へのこだわりがあるといいます。

茶葉が重なっていると葉が傷ついてしまうため、風力で吹き上げて、重なっていた葉がバラバラにしてから乾燥させているそう。この碾茶を工場の機械で挽いたものが、抹茶です。

石臼で抹茶を挽く体験では、ハンドルがなかなか回らず、苦労しました。石臼で挽くと、口当たりがなめらかでおいしい抹茶になるそうですが、石臼で1時間で作れる抹茶の量は約20gしかないそう(ハンマーミル粉砕機では1時間で約40kg)。

抹茶は煎茶とは違い、とても手をかけて“過保護”に作られていることを知りました。

続いては、工場に併設したミュージアムへ。ここは通常は一般非公開のエリアとのこと。昔懐かしい駅弁のお茶瓶コレクションや、茶殻リサイクル製品(なんと茶殻入りのベンチまで!)の展示など、過去から未来のお茶の可能性を学べました。

そして、一缶5000円もする抹茶で点てたお薄(薄茶)を和三盆の干菓子で一服というおもてなしも。

お茶のプロがたてたお抹茶&和三盆で一服
お茶のプロがたてたお抹茶&和三盆で一服

そういえば和三盆も「もむ」(研ぎ)という工程があったっけ。「もむ」という工程には職人の魂が込められているのかもしれませんね。

さらに、市販されていない、工場見学者限定の貴重な抹茶アイスもいただきました。

工場見学者限定の貴重な抹茶アイス
工場見学者限定の貴重な抹茶アイスは、子どもでも食べられる甘めなテイスト

そして、工場見学の締めくくりに、プロの使う「ほうろ」で荒茶の手もみ加工を体験をしたあと、IHヒーターとフライパンで茶葉への火入れも体験しました。

こちらが「ほうろ」。78℃にキープされた台の上に置かれた茶葉を手の平でもむ
こちらが「ほうろ」。78℃にキープされた台の上に置かれた茶葉を手の平でもむ

おみやげにプロが火入れしたお茶と、自分で火入れしたお茶を、ジッパー付きの保存袋で持ち帰りました。家に帰ってから飲み比べてみると、お茶の水色も香りもまったく違う仕上がりで、お茶の奥深さを感じます。

今回のツアーは、まさにお茶好きが集まる「お茶活クラブ」ならではの企画。眼福・口福で大満足の一日でした。

■もっと知りたい■

夢丸

バブルの20代、学びの30代、思いがけない海外生活の40代、介護が始まる50代、忙しい日々でした。今両親を見送ってやっと自分の時間が始まると思ったら、平均寿命まで生きたとしてもあと十数年(あれまあ)。人生は短く、一度きり、わがままに生きましょう。

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