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公開日:2021年11月29日
お茶の基礎知識・7
今では当たり前のようにどこでも手に入るペットボトル入りの緑茶。実はそのペットボトルの開発には大変な苦労があったのをご存じでしょうか。今回は私たちの生活に欠かせないペットボトルの歴史と最新技術についてご紹介します。
現在では、スーパーやコンビニ、自動販売機などで手軽に購入できる、缶やペットボトル入りの緑茶飲料。
でも、ペットボトル入りのお茶が発売されたのは、つい31年前のことだと知っていましたか? 意外に最近のことでびっくりした人も多いのではないでしょうか。
今回は、缶入り緑茶飲料を世界で初めて発売した伊藤園に、容器入り緑茶の開発秘話と飲料容器の最新技術についてお話を伺いました。
缶やペットボトルができる前は、プラカップやポリ茶瓶で持ち運ばれていたそう。しかし、当時使用されていたプラカップやポリ茶瓶は、光や酸素の影響で緑茶がすぐに酸化して、おいしさを損なってしまうという欠点があったといいます。
それを改善するために、お茶のリーディングカンパニー・伊藤園が取り組んだのが缶入りの緑茶の開発でした。
「変色」と「香りの変質」という2つの課題をクリアするために10年もの時間を費やし、1984年に世界で初めて缶入りの緑茶飲料「缶入り煎茶」が発明されました。
その後、キャップを締め直せるペットボトル入り緑茶の開発に着手します。しかし、今度は缶と違って光を通す容器であるペットボトルならではの課題が立ちふさがります。
ペットボトル入り緑茶開発の最大の課題が「オリ」の発生でした。「オリ」は緑茶に含まれる成分が粒上の浮遊物として発生し、沈殿する現象です。体に害はないものの見た目が損なわれ、さらに風味も落ちてしまうという問題点がありました。
それを打開したのが、天然素材の茶こし(マイクロフィルター)でろ過することで発生を防ぐ「マイクロフィルター方式」の発見でした。
これにより、緑茶本来の香りと味わいをそのままに、金色透明のお茶の色を保持することに成功! 世界初のペットボトル入り緑茶飲料「お~いお茶」が1990年に発売されたのでした。
このペットボトルのおかげで、私たちはどこにでも手軽に持ち歩けて、好きな時にお茶を楽しむことができます。さらに現在、よりおいしい緑茶を提供するために飲料容器にはさまざまな工夫がされ、進化を続けています。
2017年から「お~いお茶」に採用されたのが、新型容器「新・鮮度ボトル」。新たにボトルの上部にギザギザした加工が施されています。
このギザギザが、コンビニなどのLED照明の光を乱反射させることで、お茶に影響を与える有害光線を2~3割ほどカット。お茶のおいしさを守っています。
ペットボトルには、加熱することで酸素が通過しやすくなり、酸化して品質が劣化してしまうという欠点がありました。そこでお茶の製法を見直し、酸素の通りにくいホット対応のペットボトルを開発。2000年10月、他社に先駆けて伊藤園がホットのペットボトル入り緑茶を発売します。
さらにその後、時間が経つと冷めてしまうという欠点を解決するために、家庭用のレンジ加熱にも対応したボトル技術も開発。2002年9月に電子レンジ対応ボトルが発売されました。
現在、電子レンジ対応のペットボトル入り緑茶を販売しているのは、飲料メーカーで伊藤園のみ。温かいお茶を飲みたいときも、火を使わず子どもでも簡単に温められる、安心・安全なユニバーサルデザインが好評だと言います。
さらに最近は、環境に配慮したラベルレスボトルや100%リサイクル素材のボトルも登場しているそう。
時代にあわせて進化を続ける飲料容器の技術に、今後もぜひ注目してみましょう!
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取材協力:伊藤園
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