メイクアップアーティストの人生

コロナ禍で気付いた「幸せは自分の心の中にある」

公開日:2021.06.28

メイクアップアーティスト、ウェルネスビューティーアドバイザーの杉崎夕子です。今回はウェルネスビューティーから少し離れ、長引くコロナ禍での仕事や生活について書かせていただこうと思います。

コロナ禍で気付いた「幸せは自分の心の中にある」
LIFE。人生立ち止まることも大切ですね

コロナで落ち込んでしまった仕事

コロナが始まって一年以上が経ちました。思えば、2020年の2月頃から、私のお仕事にもコロナの影響が出始めたことを覚えています。

私は、メイクアップやスキンケア指導、ビューティープロデュース、講師、そして、ウェディングやイベント、式典などの司会業をしています。

ダイヤモンドプリンセス号が入港して、ニュースで新型コロナウイルスの報道が始まったばかりの2020年の1月末は、まださほど仕事に影響はありませんでした。

しかし、2月になると一気にムードが変わってきました。予定していたウェディングの相次ぐ延期やキャンセル、メイクセミナーやメイクの現場のキャンセル、企業様の研修会のキャンセルなどが立て続けに起こり始めたのです。

毎週末のお仕事のスケジュールがいっぱいだったのに、そこからは3月の頭に一本残ったのみ。信じられない……。そして4月以降は一気にひとつもなくなってしまったのです。

どうしよう? これからどうやって生きていこう? 旦那様もいい人もいないこと、ひとりで生活していること、子供もいないことから誰にも頼れない……。不安な春がやってきました。

コロナで落ち込んでしまった仕事
スケジュールが真っ白に!

試行錯誤でもがく一年間

2020年4月。コロナの情報も今よりまだあいまいな状況。テレビなどの報道も連日コロナばかり。しかもどれもこれも正確ではなく、どの情報を信じていいのかわからない。なにがなんだか、なにをどうしていいのやらさっぱりわからず、外出してもいけない。家でじっとしながらぽっかりと穴が開いてしまったスケジュール帳をぼんやり眺める日が続きました。

仕事の予定がない=収入がない。頼れる人もいない……。

なんとかしなければと焦る毎日を過ごします。ぽっかりと穴が開いてしまったのはスケジュール帳だけではありませんでした。私の心にも穴が開いていたのです。そしてそんなストレスから、思わぬ体調不良に苛まれます。

4月初旬のある夜でした。夜中にお尻や太ももに突然激痛が走り、びっくりして目が覚めたのです。2月に交通事故で車にはねられた経緯があったことから、最初は事故の後遺症かな? と思いました。しかしその後、痛みと皮膚の損傷が激しくなっていきました。なんと! 初めての帯状疱疹にかかっていたのです。ああ、体は正直だ、ストレスなんだなあ……。

他にも口の中がひどい口内炎だらけになったり、更年期症状がひどくなってしまったり、まったく眠れなくなってしまったり。本当にさまざまな症状が出ていました。

しかしそんなことも言ってはいられません。女一人で生きていくために、なんとか収入減を確保しなければ……。

仕事を探し、アルバイトをして、少ない貯金を崩しながら懸命に働きました。収入が3分の1以下になったため、給付金を受けられると思ったら、アルバイトの社会保険が引っ掛かり受給できないことがわかりました。これは相当落ち込みました。しかし国が決めたことなのでどうしようもありません。

これからどうやって生きていったらいいのか。なにかチャンスはないかと必死な日々。

この頃から世間ではYoutuberが増えました。そうか、YouTubeをやったらいいのかな、オンラインで講座を開いたらいいのかな、他にバイト先をするしかないかな、本当にあれこれ検討する日々が続きます。

そうだ、もうなんでもいい、生きていくためになにかを始めよう。

結果が出るのか、チャンスに繋がるのかもわからないけれど、とにかくやってみようと決心した4月末。ゴールデンウイークが始まり、私が始めたことはこちらです。

  • インスタライブ
    講座で教えているスキンケアやリフトアップマッサージなどをインスタライブしてみました。電波状況が不安定だったり、コロナ禍でインスタライブを行う方が多くなったため、ライブ中に途中で止まってしまうことが多く困りました(笑)。
    そのため、途中からInstagramのストーリーズで毎日配信することに変更してみました。そちらの内容は現在、アーカイブとして、こちらのプロフィールに記載のアカウントとは別のアカウント:urara_skywalkerに載せてあります。よろしければご覧ください。
     
  • stand.fm
    ポッドキャストのstand.fm(スマートフォンを使ってライブ配信や録音した音声コンテンツの投稿ができる音声メディア)を始めてみました。週に一度ペースで現在も続けています。たまに二週間に一度の時もあります(笑)。日々感じたことや過ごした日々をとりとめもなくつらつらと話しています。
試行錯誤でもがく一年間
試行錯誤で始めた、音声配信ポッドキャスト
  •  note
    仕事やプライベートで残しておきたいあんなこと、こんなことをnoteに書き始めました。こちらはほとんどおやすみ気味です(笑)。
     
  • アメーバブログ
    昔から細々と続けているアメブロを少しずつ再開してみました。ポエムのように書いていることもあります(笑)。

こうして成果も結果もわからない、でもなにもしないよりははるかにマシ! と思いいろいろスタートしてみたのです。本当にこれでいいのかな、と迷ったり悩んだりする日も多いです。でも、こうしてチャレンジしたことが、いつか誰かのお役に少しでも立てれればそれでいい。これからも続けていこうと思います。

この一年間で気づけたこと、この一年間で手にした宝物

インスタライブも、ポッドキャストも、これといって収入には繋がっていませんが、新しいことにチャレンジをして、わくわくした気持ちになれました。また、人と会えないおうち時間が増えたことで、自分の中に変化が生まれました。この一年間で気づいたことや、手にできた宝物はこんなことです。

  • いつでも新しいチャレンジ・新しい取り組みができると気付けた
    人はなかなか新しいことを始めたり、チャレンジすることができませんが、先ほどお伝えした、インスタライブやポッドキャスト、noteなど、いくつになってもスタートができると実感しました。
     
  • 外食の機会が減り自炊の時間が増えた。おいしいものは自分で作るようになった
    コロナ以前は週に何度か外食していましたが、めっきりなくなり、ほぼ自炊生活になりました。食材を選ぶ楽しさ、安心感、自分で作る楽しさは最高です。
この一年間で気づけたこと、この一年間で手にした宝物
自炊が楽しくなりました
  • スキンケア・セルフケアを丁寧に行うようになれた
    忙しさにかまけ、自分のスキンケアやセルフケアを比較的パパっと済ませていましたが、時間があるため丁寧に行うようになりました。おかげでお肌もボディも調子がよくなりました。自分自身のケアための時間は大切だと気づくことができました。

この一年間で気づけたこと、この一年間で手にした宝物

  • マメに掃除するようになれた
    以前は忙しい生活から、掃除はまとめてしていましたが、気づいた時に気づいた場所をちょこっとでも掃除するくせがつきました。 
     
  • 家の中のものを見直し、断捨離
    家の中がすっきり。今は使わないもの、要らないものを徹底的に断捨離できました。未練があるものもありましたが、手放したらすっきりです。
     
  • 余分なものは買わなくなった
    何かを購入する前に「それって本当に必要?」と欲しくなった時は自分に問いかけるようになれました。気づいたらブランド品、洋服、靴、バッグなど、まったく買わなくなっていました。欲しいとも思わなくなれましたよ。
     
  • 本を読む時間が増えた
    時間があることで、読みたくても読めなかった本を読めるようになれました。心が落ち着きますね。

この一年間で気づけたこと、この一年間で手にした宝物

  • スケジュールを詰め込まなくなった
    一番はこれかもしれません。コロナ以前は空き時間があるとあれこれ埋めこむタイプでした。今はそんな過密スケジュールはこなせません。なにをそんなに詰め込んで過ごしていたのかと思ってしまいます(笑)。

自分のための時間、自分のためのケアの時間、自分が楽しむ時間、とにかくゆっくりと過ごすようになれました。ひとつひとつを丁寧にこなせるようになれた気がします。

 

まとめ

幸せは自分の心の中にあるということを知ることができました。 コロナ禍でよい気付きや発見がたくさんあった気がしています。そして、以前よりなんだか人間らしく生きれた気がしています。今までおざなりだったことができるようになれたことも嬉しいです。

きちんと食べる。きちんと生きる。自分のために生きる。本当に必要なこと、必要な人と生きていく。まだまだ続くコロナ禍ですが、楽しんで生きていきたいと思います。

 

■もっと知りたい■

杉崎夕子

メイクアップ・ビューティープロデュース・ウェルネスビューティーアドバイザー。
自然に身を委ね、マインドフルな生き方を大切にしています。スポーツしながらキレイになるをモットーに情報をお伝えしていきます。
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