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- 三遊亭円楽プロデュース「大手町落語2020」
落語を聞いて笑うことが元気の源なのだというさいとうさん。コロナ禍でなかなか寄席には行けませんが、オンライン生配信で落語を楽しんでいます。今回は三遊亭円楽プロデュース「大手町落語2020」の中の1公演「大江戸東京落語会」を紹介してくれました。
オンラインで「大江戸東京落語会」を堪能しました
本来ならこの時期は、東京オリンピックが開催されているはずだったので、それに合わせて円楽さんが大手町で落語会を開こうと、3日間で8公演、総勢26名が出演するという大掛かりな企画を立てました。私も早くからチケットを買い、楽しみにしておりましたが、払い戻しのお知らせが届きました。一旦払い戻してから、人数を半分に制限し、その代わりにオンライン配信をすることになりました。オリンピックは延期になりましたが、「大手町落語2020」は開催というその大英断に、落語ファンとして心から拍手を送りました。
円楽さんご自身が見たい落語会を実現させたというだけあって、8公演とも素晴らしく、どれを選ぼうかと改めて迷いましたが、「落語自由自在」でまだご紹介していなかった柳亭市馬師匠と、瀧川鯉昇師匠の出演される会を見ようと決めました。題して「大江戸東京落語会」です。
「看板のピン」 三遊亭兼好
前座は高座に上がらず、いきなり兼好師匠とは、それだけでも贅沢な会だということがわかりました。「看板のピン」は古典落語の演目の一つで、「看板の一」と表記することもあります。主人公が他人の言動を真似して失敗をするという噺で、兼好師匠いつもながら時事ネタを巧みに織り交ぜ、軽快なテンポで噺を進め、見事に着地させました。
「天狗裁き」 春風亭一之輔
最後まで「夢は見ていない」と言うはずの八五郎が、天狗に脅されて「かわいい猫に出会い、家に連れ帰ってミーちゃんと名前をつけた」と嘘をつく演出にびっくり、それを天狗が嘘と見抜くとは二度驚きました。一之輔師匠ならではの斬新な表現に、会場から盛んに拍手と笑いが起きていました。
「ちりとてちん」 三遊亭円楽
今から35年くらい前に、五代目圓楽師匠が建てた東陽町の「寄席若竹」で、当時楽太郎だった六代目円楽さんが、よくこの演目をやっていました。私はそれをよく聞きに行っていました、といった方がいいかもしれません。ただしこの噺は「酢豆腐」といわれていました。「酢豆腐は一口に限る」というサゲが、今も耳に残っています。2007年に放映された朝ドラ「ちりとてちん」の影響か、最近は関西だけでなく東京でも「ちりとてちん」になったようです。懐かしく聞かせていただきました。
「厩火事」 柳亭市馬
ご存じ、落語協会会長柳亭市馬師匠です。もっと早くにご紹介したかったのですが、日程が合わず連載34回目にしてようやく登場です。
1980年3月 五代目小さんに入門
1984年5月 二ツ目昇進
1991年 にっかん飛切落語会若手落語家奨励賞
1993年 真打昇進 四代目柳亭市馬襲名
1995年 国立演芸場花形演芸大賞
2014年 落語協会会長に就任
登場した途端、「またあの噺かって思われたでしょう?」と言うので、市馬さんはこちらの気持ちをお見通しだと思いました。「厩火事(うまやかじ)」は四季を問わず、よく高座に掛けられる噺です。私も正直、またかと思ってしまいました。
すると、市馬さんは「それはお客様がお元気だからですよ。健康な証拠です」と。なるほど、健康だからこそ、また同じ噺が聞けるというわけです。師匠小さん夫妻のすさまじいけんかの話から入ります。入門した時は、すでに師匠のおかみさんは亡くなっていましたので、兄弟子から聞いたのですが、と断りつつも、まるでその場にいたかのように臨場感たっぷりに話すので、「やはりプロだなあ」思いました。そして、夫婦げんかから噺の幕が開く「厩火事」に入ります。声がよくて、とても心地良かったです。
「船徳」 瀧川鯉昇
鯉昇師匠も是非ご紹介したい噺家さんの一人でしたが、かなわないまま今日に至ってしまいました。円楽さんも、鯉昇さんが大好きなので、芸協からお呼びしました」と言っていました。
1975年 小柳枝に入門
1977年 春風亭柳昇門下へ
1980年 二ツ目昇進 春風亭愛橋
1983年 NHK新人落語コンクール最優秀賞
1985年 国立演芸場金賞銀賞のつどい大賞
1990年5月 真打 春風亭鯉昇
1986・87年 にっかん飛切落語会奨励賞
1996年 文化庁芸術祭 優秀賞
2005年1月 瀧川鯉昇と改名
質屋の若旦那徳兵衛は、道楽が過ぎて勘当され、船宿に居候をします。揚げ句にいなせな姿の船頭に憧れて、「船頭になりたい」と言い出しますが、簡単になれるものではありません。仕方がないので掃除などをさせて、形ばかりの船頭ということにしていますと、お客がやってきます。女将が止めるのも聞かず、徳兵衛は船を出します。同じところを3回、回ったり、石垣に寄ったりで、思うようにはいきません。鯉昇さん船をこぐ激しい動きに「この噺は疲れる、年を取ってやるもんじゃない」と呟いたりして、大いに笑いを呼びました。若旦那は質屋のせがれといっていましたが、サゲが「質屋だけに船まで流した」で伏線だったとわかりました。鯉昇師匠の独特の脱力感がたまりません。一度聞いたら癖になり、何度でも聞きたくなりますよ。
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