初めての国東半島1周を旅しました

西日本旅行・中編 郷愁再発見

西日本旅行・中編 郷愁再発見

公開日:2025年01月26日

西日本旅行・中編 郷愁再発見

私はお墓参りと友人との再会を果たせたので、この後は夫の気に留まった場所へ自由気ままなドライブです。走ったことのない田舎道から見える風景を満喫しながら、名所巡りをしていきます。

初めての国東半島1周

国東半島最北端の海岸線(国道213号線)沿いにある、いくつもの道の駅の中で夫が選んだ5日目の車中泊先は「くにみ」になりました。

初めての国東半島1周

到着するなり、夫は釣り道具を持って浜辺へ直行。それで私は車内で過ごす時間が長かった愛犬モカと一緒に海岸林を散策です。

まだ紅葉は楽しめませんが、落ち葉の絨毯を進んでいくとモカの軽い足どりのサクサク音と私の踏みしめるザクザク音が重なり、まるで自然が奏でる旋律のよう。歩く間中耳に心地良く響いてくるのでした。もしかしてモカも自分の足音に面白さを感じているのかなと思えるほどでした。

広大な海を目の前に趣味の釣りを楽しんで、夫ものんびりした時間を過ごせたようです。

初めての国東半島1周

翌朝は雲一つない青空に夫はハイな気分で、

「さあ、これから国東半島を一周して、上に上がっていくよ」とこれから遭遇するかもしれない何かに期待をして、出発です。

初めての国東半島1周

豊後水道の穏やかな海が視界いっぱいに広がったり、内陸部の雨で洗われた鮮やかな色彩の木々を横目にしたりと、ストレスフリーの運転を楽しんだ夫でした。

休憩を兼ねて立ち寄ったキャンプ場を歩いていると、「長崎鼻の海蝕洞穴」の標識が目に入り、案内に従って進んで行くと……。

自然の神秘が感じられる洞窟、そこには祠があり、役業者・不動明王・蔵王権現が祀られています。古くから信仰や修行の場として認識されていたとのことです。この神聖な場所に私たちだけなんて、何て幸運なのでしょう。

初めての国東半島1周

次は夫がもう一度訪れてみたいというこの場所から、50kmほど先の宇佐神宮へ向かいます。

地元大分での参拝

地元大分での参拝

宇佐神宮は全国に4万社あまりある八幡様の総本宮で、多くの人にとって信仰の象徴となる場所になっています。

境内に犬は一緒に入れないので、モカは車でお留守番。門をくぐり約5000平方メートルもある広大な敷地を進んで行くと点在する摂社は赤が基調となっていました。

炎や火の象徴とも言え生命力や神聖さが増し、静寂とヒンヤリ感がプラスされて聖域そのものです。

地元大分での参拝

再訪できた夫は自然と歴史が調和した空間にただただ感動をしていました。そして私も大分出身でありながら、還暦を過ぎて初参りという素敵な思い出になりました。

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蒲池 香寿代
蒲池 香寿代

大分県生まれ。小学校の時に恩師の先生との日記を機に何かしら記録することが習慣になっていました。結婚後は家計簿日記と運動不足解消の体操が日課になっています。元気なうちに念願のキャンピングカーで日本全国を横断するのが夢です。