詐欺被害に遭う、騙されやすい人の心理を専門家が解説
2022.08.032024年11月06日
人生100年時代、ごきげんに暮らそう(8)
【詐欺】おたくの屋根、壊れてますよ(前編)
ある日の昼下がり、 突然やってきた業者。 「おたくの屋根、 壊れかけているみたいですよ」見た目は優しそうな太めお兄さん。 屋根が壊れていたら一大事です。さてどうしましょうか。
突然のピンポン
そろそろ買い物に出ようかと思っていた昼下がり。
突然ピンポンと玄関チャイムの音が鳴りました。モニターにはちょっと太めな作業着のお兄さんが映っています。
お兄さん「近所で工事をやっている業者なんですが」
何かあったのかと、思わず玄関を開けてしまいました。一軒離れた先のお宅で、壁の塗り替えと屋根の補修工事が始まったところだったのです。
お兄さん「先ほど屋根に登ったところ、こちらのお宅の屋根がちょっと浮いているような感じがしたので」
やわらかな笑顔を浮かべながら話します。
お兄さん「今だったらはしごを持ってきているし、簡単に点検ができるんですけれど」
お兄さん「見たところ屋根の大事な部分がめくれているようです。屋根は放っておくと大変ですから……」
たたみかけるように、話をしていくのです。
本当に見えるのか
屋根がめくれていたら大変です。ここで見てもらえば確かに簡単でしょう。
しかし、我が家との間に一軒別の家が入っています。我が家の屋根が見えるのでしょうか。
工事が始まって2日ぐらいで、周りの家に声をかけたりするのでしょうか。注文された家の仕事をこなすだけで精一杯ではないでしょうか。
なんとなく危ない気がしました。
「主人もおりませんし、また何かあればこちらからお声かけしますので今日は結構です」
やんわりとお断りしました。
4年前の修理
断ったのには理由があります。我が家は4年ほど前に壁を全部塗り直しました。同時に屋根も補修したのです。
家を建ててくれた業者に、いろいろなメンテナンスを一貫してお願いしているのです。
5年目、10年目という節目ごとに連絡をくれています。
屋根を補修する前には事前調査として高所カメラを使いました。
それなりにきちんと補修したので、4年程度で一番大事なところが浮いてくるなんてことはないはずなのです。100%絶対ではありませんが。何かあれば相談するのは今までの業者です。
本当に近所で工事をしているのか
ご近所さんはこのような業者に工事を依頼してしまって大丈夫なのだろうか、と余計な心配をしていました。
夫がインターホンの画像を確認していました。訪問してきた業者の顔を見ていたのです。あの太めのお兄さんです。
夫「この人、本当に近所で工事しているのかな」
何だか見かけない顔なんだけど……と夫は言います。
最近の工事は職人さんがせいぜい2、3人でやっていることが多いように思います。昔よりも職人さんの数が少なくなっている印象です。
だいたい顔が分かります。しかも近所の職人さんは「おはようございます」と朝のあいさつをしてくれます。印象は悪くありません。もちろん夫がすべての職人さんの顔を見ているわけではないのですが。
話はまだ続きます。
■もっと知りたい■
家にも良く来ますよ。屋根が浮いてるというのは「ナイ」と思ってましたが、「近所で工事」もしてないとは思いませんでした。気を付けましょう。
よく来るのですね。こんなことに知恵を使うならまじめに働けばいいのに・・・と思ってしまいますが。。。 後編も書きましたので公開されたら見ていただけると幸いです。