あなたのお金が狙われている!?
金融詐欺から身を守るために!これだけは知っておきたいポイント
金融詐欺から身を守るために!これだけは知っておきたいポイント
公開日:2025年08月21日
教えてくれた人:井戸美枝(いど・みえ)さん
兵庫県出身。ファイナンシャルプランナー、社会保険労務士、産業カウンセラーとして講演、執筆など幅広く活躍。著書に『親の終活、夫婦の老活』(朝日新書)など多数。
お金を増やすには正しい知識がなければだめ!

「銀行にお金を預けても目減りするだけ、損するだけと思って、その分を投資でカバーしようと思っている年金世代の方も多いのでは」と井戸美枝さんは言います。加えて他の人が得していると思うと自分もやってみたくなるのが人情です。
「でも金融詐欺はそこに付け込みます。お金を増やすには知識がなければだめ。自分で理解していないと勉強会とは名ばかりのグループで洗脳されてしまいます」と井戸さん。
「投資だけでなく、リフォームなど、ある程度大きいお金を動かす前に、支払先が信頼できるところかしっかり確認すること。また家族や身近な人に相談することも大切。冷静に意見を聞いてみることで詐欺に気付くこともあります」
あなたは大丈夫?詐欺に遭うリスクをチェック
当てはまるものの個数をチェックしてみましょう!
- お金や資産、投資などの知識に自信がある
- おトクな情報について敏感な方だ
- 人の話をうのみにしてしまう方だ
- 家族や親族と詐欺対策の話をしたことはない
- 家族や親族とのつながりがほとんどない
- 大きなお金の使い道は自分一人で決めることが多い
- 勧誘や営業の電話がよくかかってくる
- 自分は詐欺にひっかからないと思う
【0~3個】
リスクはかなり低めです
【4~5個】
リスクはやや高めです。今から情報収集しましょう
【6個以上】
リスクはかなり高めです。今すぐ対策を始めましょう
金融詐欺にはさまざまな種類があります

LINEグループに誘われて必ず儲かるなどと洗脳され、お金を奪われてしまう「SNS型投資詐欺」の他にも金融詐欺には何種類かあります。
本物そっくりの偽サイトに誘導して個人情報を入力させる「フィッシング詐欺」、未払い料金があると架空の事実を口実として、メールや郵便で請求書を送付しお金を振り込ませる「架空料金請求詐欺」、口座が犯罪に利用されているとキャッシュカードの取り替えと暗証番号などの情報を要求してキャッシュカードをだまし取る「預貯金詐欺」など、巧妙な詐欺が身近に潜んでいます。手口の特徴を知ることで対策にもつながります。
- 専門家になりすましたLINEグループに誘われて、投資の勧誘をされた
- 本物そっくりの偽通販サイトでクレジットカードで買い物をしてしまい、商品は届かず、返金もされない上、カードを不正利用された
- 友人になりすましたFacebookの偽アカウントから友だち申請がきて、承認したらアカウントが乗っ取られ、個人情報が漏れてしまった
次回は、このような金融詐欺から身を守る方法をお伝えします。
取材・文=三橋桃子(ハルメク編集部)、イラストレーション=伊藤ハムスター
※この記事は、雑誌「ハルメク」2024年12月号を再編集しています。




