賢く損せず暮らす!
【もらえるお金1】自治体などに申請すれば受け取れる!制度例とコツ
【もらえるお金1】自治体などに申請すれば受け取れる!制度例とコツ
更新日:2025年09月12日
公開日:2025年07月22日
教えてくれた人:風呂内亜矢さん
ふろうち・あや。1級ファイナンシャル・プランニング技能士。CFP(R)認定者。テレビ、ラジオ、雑誌、新聞などで、お金に関する情報を精力的に発信。『「定年」からでも間に合う老後の資産運用』(講談社+α新書)など著書多数。
もらい忘れない!3つのポイント

「申請すればもらえるお金」を上手に活用するには、「何より情報収集が大事です。(1)どんな給付金があるかを調べ、(2)もらえる条件を確認し、(3)早めに動きましょう」と風呂内さんは説明します。
「また似たような内容の給付金でも、自治体により制度の名称が違ったりして調べるのが難しいので、『〇〇をしたいのですが、使える給付金は?』と具体的な目的を役所に問い合わせてみるのもおすすめです」
賢く情報を集め、漏れなく申請して、給付金をしっかりもらいましょう。「家計の負担を減らしながら、やりたいことを実現できますよ」
給付金の情報は自治体の広報誌、掲示板をチェック!
家に届く自治体の広報誌と、街の掲示板は必ず確認を。自治体ホームページの「お知らせ」欄、LINEアカウントのフォローもおすすめ。
あらかじめ、もらえる条件を確認しておく
申請を行うタイミングは、事前に行うものもあれば事後に行うものも。指定業者を利用することが条件のものもあるので、申請ミスしないように確認し、心配ならば窓口に相談を。
乗り遅れないよう、早め早めに行動を!
制度によっては年間予算があり、その額に達したら期限前でも申請の受け付けを終了するものもあります。早めに検討・申請を。
住まい・暮らしでもらえるお金!
住まいや暮らしに関する給付金は種類豊富にあります。賢く活用して、暮らしを便利に快適に!
新しいスマホに買い替えたい

制 度/スマホ購入費補助金など
金 額/上限2万円など
申請先/市区町村の地域包括支援課、高齢福祉課など
社会のネット化に誰もが対応できるように、スマホ購入に補助金を出す自治体も。“ガラケーからスマホ”“スマホからスマホ”など対象は自治体により異なり、購入店舗が指定される場合も。またスマホ講座の受講、防災アプリのインストールが条件のところも多いです。
防犯を強化して、安心して暮らしたい

制 度/住まいの防犯対策助成など
金 額/上限4万円など
申請先/市区町村の危機管理課、防犯課など
防犯カメラやライト、窓ガラスの防犯フィルムや補助錠、自動録音電話機、自転車の鍵など、防犯グッズの購入・設置支援は幅広くあります。また個人への補助だけでなく、地域の防犯対策のために町会などへ補助を出す自治体もあるので賢く活用して。
窓の断熱性をよくして、快適に生活したい

制 度/住宅省エネ2025キャンペーン
金 額/5万~200万円
申請先/ウェブサイト「住宅省エネポータル」(工事事業者が申請)
窓の断熱性を高める工事などへ国が補助金を出す「住宅省エネ2025キャンペーン」。断熱性能アップは、暮らしを快適にするだけでなく、健康によく、さらには光熱費を抑え、環境にやさしいとメリットがたくさん!着工前の手続きが必須なので、自治体やリフォーム会社にまず相談を。
空き家のままの実家を片付けたい

制 度/空き家解体補助金など
金 額/費用の3分の1(上限50万円)など
申請先/市区町村の生活課など
防犯や防災のため、老朽化した空き家や塀の解体費用を補助する自治体が増えています。空き家となった実家を相続した場合、土地を手放すにも建て替えるにも解体は必要ですが、それには1軒100万~200万円前後と費用は高額。その負担を軽減できます。
こんな意外な助成金も!
ニュースなどでよく見る社会課題には、解決するための助成金が準備されていることがあります。
環境対策として、接道部への生垣の造成、マンションのベランダ緑化、生ごみ処理機の新設・購入には補助が出る自治体が多く、近年はトラック運転手不足という社会課題から、宅配ボックス設置への補助も増加中。また昨年より着用が努力義務化された、自転車ヘルメット購入の一部代金を補助してくれる自治体も。
※制度の名称、金額、申請先は、自治体により異なります。お住まいの地域の役所で確認の上、申請しましょう。
取材・文=井口桂介(ハルメク編集部)、イラストレーション=みやしたゆみ
※この記事は、雑誌「ハルメク」2024年12月号に掲載したものです。
※記事中の「住宅省エネ2025キャンペーン」の名称はWEB記事化にあたり編集部で加筆・変更しています。




