貯まる人になるための「大人のマネー学」#18
お金のプロが選ぶキャッシュレス決済!使い方&無駄な出費を減らすコツ
お金のプロが選ぶキャッシュレス決済!使い方&無駄な出費を減らすコツ
更新日:2025年10月22日
公開日:2025年09月26日
キャッシュレス決済に便利!現金払いに近い感覚で使える「デビットカード」
買い物の支払いの際、「デビットカード」の利用者が増えています。
クレジットカードと似て非なるデビットカード。まずは、クレジットカードとの仕組みの違いを見てみましょう。
クレジットカードは「後払い」、デビットカードは「即時払い」
クレジットカードは、1か月分まとめて請求される「後払い」。このため、支払いに時間差が発生します
一方のデビットカードは、使ったら即時に銀行口座から引き落とされる仕組み。利用可能額は預金口座の残高の範囲内ですから、現金払いに近い感覚で使うことができます。
銀行口座の残高=支払い可能額
デビットカードが普及した背景には、VISAやMaster、JCBなどカード会社が日本の銀行との連携を急速に始めたことがあります。多くの銀行がカード会社のデビット機能付きキャッシュカードを提供するようになったのです。
キャッシュカードと一体型カードの場合、「お金を引き出す・預ける」といったキャッシュカード機能の反対側から挿入するとデビットカードとして支払いができるようになっています。
使い方は、クレジットカードと同じ。たとえばVisaデビットのカードであれば、Visaが使えるお店なら利用可能です。「デビットカードは使えますか?」などと聞く必要はありません。即時決済なので、銀行口座の残高の範囲内が支払い可能額です。
デビットカードでラクラク予算管理!そのコツは?
私もデビットカードで「食費・日用品費」の予算管理をしています。
コツは、「食費・日用品費」専用のデビットカード機能付き口座にすること。その口座では、公共料金やクレジットカードの決済はせず、「食費・日用品費」の支払いに集中させることで、予算管理がしやすくなるからです。
私は、夫の両親と4人暮らしの時に1か月の予算を10万円として始めてみました。口座の残高不足を避けるためと、残りのお金をわかりやすくするため、最初に予算額の10万円に予備の10万円を足し、20万円を口座に入金してスタートすることに。つまり、私の中では10万円になったら残高ゼロということです。
1か月後に残高が12万円なら使った額は8万円、支出は予算内で収まったことになりますね。また残高が7万円なら、13万円の支出なので3万円の予算オーバーです。
スマホのアプリを使って口座の残高を確認
口座残高はスマートフォンのアプリで確認できるので、「今月はあといくら使える」と考える習慣がついたことは大きな収穫でした。なにより、予算管理が格段にラクになったことがうれしい。
私は月末に翌月分をATMで入金するので、4週目は予算内で収めるために買い過ぎを控えたり、高い食材を買わなくなりました。結婚当初以来、数十年ぶりに「やりくり」をするのが新鮮! そしてゲーム感覚で楽しいのです。
食材を余分に買わないことで、無駄も減り、ごみも減るというおまけもついてきたのですよ。デビットカードを使った食費・日用品費の支出管理、みなさんにもおすすめします。
節約&健康にもよくて一石二鳥!「家飲みのお酒は各自のお小遣い」で
これを始めた頃は夫の両親と4人家族でしたが、今は2人暮らしとなり、目標予算は7万円としています。お盆やお彼岸に兄弟が集まると、1万円くらい予算オーバーする月もありますが、それ以外の月はおおむね収まっています。
デビットカードを使った予算管理にはもう一つコツがあって、家飲みのお酒代は7万円の予算には含まないようにしています。自分が飲みたいお酒を自分のお小遣いから買うルールにしています。
たくさん飲むと自分のお小遣いが減るので、節制するようになるこのシステム、おすすめですよ。
「○○ペイ」のようなQRコード決済でも、1か月に1回入金して予算内に収めるようにすれば同じように予算管理ができますね。でも、QRコード決済を導入していないお店もあるので、どちらかというとデビットカードの方が使い勝手がいいと思います。
食費・日用品費は、日々出ていく支出です。使ったお金を家計簿につけて集計するよりも、1か月の予算を決めて「今月はあといくら使えるか」を見える化して管理するほうが使いすぎを防ぐことになります。
※HALMEK upの人気記事を再編集したものです。
文=深田晶恵




