老後資金のために!50代から始める資産運用#6
積立投資を毎月1万円10年間続けたらいくら増える?
積立投資を毎月1万円10年間続けたらいくら増える?
更新日:2025年01月23日
公開日:2023年11月18日
教えてくれる人は福田猛(ふくだ・たけし)さん

ファイナンシャルスタンダード代表。大手証券会社を経て、IFA※(独立系ファイナンシャルアドバイザー)法人であるファイナンシャルスタンダードを設立。アドバイザーやセミナー講師など幅広く活動。一般社団法人ファイナンシャル・アドバイザー協会理事。著書に「考えない投資生活」(飛鳥新社刊)など。楽天証券と業務委託契約。無料の個別相談、資産運用について学べるセミナーを好評開催中。
※IFAとは、特定の金融機関に属さず、独立した立場でお客さまに資産運用のアドバイスを行う専門家です。
積立投資をしていた商品の価値が半分に下がった場合
前回は、資産運用で不安になるタイミング「価格変動」があっても、初心者の人が無理なく資産運用を続けていける「積み立て投資」について解説しました。

具体例を見てみましょう。上の図をご覧ください。
横軸10年間で価格がこのように推移した投資信託があったとしましょう。1万円が2000円まで暴落し、5000円まで戻したところで10年を迎えました。
もし最初に全額を投資していたら10年後、資産は半分になってしまいました。一方で積立投資をした場合はどうか。
毎月1万円ずつ10年間積立投資を行った場合、積立総額は120万円になります。結果は139万円に増えます。これだけ下がっているのになぜ増えるのでしょうか。最後は必ず<価格×量>で考えます 。
まず価格からです。最後は5000円で終わっています。これはかなりマイナス要因です。最後は価格は上がった方がよいです。一方、量はどうか。当初価格が1万円のとき、投資額も1万円円のため、量は1口しか買えませんでした。しかし、2000円まで価格が暴落したときは1万円円で5口購入できました。当初の5倍です。したがって量は価格が下がったタイミングでいっぱい購入できたため大量です。
この価格と量の掛け算だから増えたのですね。

価格1万円で始めて価格が下落、また1万円に戻った場合

もう一つ例を見てみましょう。上の図をご覧ください。
今度は1万円が2000円まで下がった後、元の1万円まで戻ったケースです。このケースだと、積立総額120万円に対し、結果は241万円と約2倍になっています。
これも<価格×量>で考えましょう。まず価格からです。 価格は最後1万円で終わっていますからプラスでもなかったということになります。
続いて量です。途中2000円まで暴落していますから、当然量はいっぱい購入でき、大量になっています。価格は横ばい、量は大量。その掛け算だから約2倍になったのです。

このように価格は途中で下がってよい、むしろ下がった方がよいという考え方が積立投資ならではのものです。これなら「価格変動」で下がったときも、むしろ買い混み時間だと喜ぶことができますよね。
次回は実在する投資信託を使ってシミュレーションをやってみたいと思います。
※情報は2023年11月時点のものです。投資に関する決定はご自身のご判断と責任のもとに行っていただきますようお願いいたします。
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