まとめ20200727

2023年08月17日

知っておいて損はないパンに関するお役立ち情報

もっとおいしく食べられる!パンの焼き方と保存方法

夏場は特に気を付けたい食材の保管方法。今回は、食パンやフランスパンなど種類別に正しい「保存方法」をご紹介します。上手に冷凍すれば、おいしさが長持ち! 他にもおいしくトーストする方法やクイックブレッドの作り方など、お役立ち情報を集めました。

常温・冷凍 パンの保存方法

パンを常温で保存するときは、水分が抜けないようにしっかりと封をして、湿気が少なく、直射日光の当たらないところに置きましょう。また、パンは周囲のにおいを吸い込んでしまうので、においの強いもののそばに置くのは厳禁です。

季節によってはカビが生える可能性があるので、2日以内に食べ切るようにしましょう。2日以内に食べ切れないときの保存は、冷蔵庫ではなく、冷凍庫がおすすめ。冷蔵庫は乾燥しているので、常温保存より水分が抜けやすく、パンに含まれたデンプンの老化を進め、味や風味を損なうのだそうです。

 

パンを冷凍保存する方法

パンのおいしさをキープするには、冷凍保存がベストです。冷凍保存する期間は1か月が目安とされていますが、新鮮な味を楽しみたいのなら、冷凍してから2週間以内に食べるのがおすすめ。冷凍保存するときは、パンをラップで包んで小分けにしてから、つぶれないように空気を抜いた保存袋に入れるのがポイントです。

【食パン】は、1~2枚に小分けしてラップで包みます。2枚の場合は重ねてラップに包みましょう。そうすることで、冷凍庫のにおいの吸収や、乾燥を和らげられます。

【バゲット】は、トースト、サンドイッチなどの用途に応じて、輪切りや縦切りにカットしてラップで包んでから冷凍保存します。

【クロワッサン】も、同様に1個ずつ包んで保存袋に入れますが、柔らかくてつぶれやすいので注意が必要です。

 

冷凍したパンをおいしく焼く方法

焼くのは基本的にオーブントースターがおすすめです。なければ、フライパン、魚焼きグリル、焼き網などでも代用できます。

冷凍したパンをおいしく焼く方法は、パンの種類によって違います。

【食パン】は、まず、200℃で3分程度を目安にトースター(1000wの場合)を予熱します。凍ったままの状態で、6枚切りの場合200℃のトースターで4分から4分半焼きましょう。

【バゲット】は、凍ったまま焼くと硬くなりやすいので、自然解凍しておきましょう。焼く前に、200℃で3分ほどトースターを予熱してから、パンをアルミホイルで覆い、様子を見ながら2分~3分半焼きます。

【クロワッサン】も自然解凍してから焼きます。バターや糖分が多く焦げやすいので、必ずアルミホイルで包んで焼きます。100℃で3分ほどトースターを予熱し、それから、アルミホイルで全体を包み、120℃のトースターで7〜8分程度焼きます。焼いてから2分ほど置いて食べると、いったん溶けたバターが固まって、サクサクした食感とバターの風味が楽しめます。

冷凍保存したパンを自然解凍する場合は、ラップを外して、パンを麻や綿の布巾で包みます。これは、ラップの内側にできた「霜」が溶けてパンに付着したり、浸透するのを防ぐため。時間がないときは、レンジで数十秒温めると解凍できます。パンにしっとり感が足りない場合は、霧吹きで軽く湿らせてからトーストしましょう。水分を補うことで、しっとり感がよみがえります。

 

おいしいトーストの焼き方

トースターでトーストをおいしく焼くポイントは、高温でサッと焼き上げること。低温で時間をかけて焼くと、パンの水分が蒸発してパサパサになってしまいます。高温・短時間で焼き上げることで、食パンのうま味をギュッと閉じ込めることができます。

さらに、トースターは奥の方が温度が上がりやすいものが多いので、食パンの山形部分を手前、奥に食パンの下部が来るように入れるときれいに焼けます。

もう一つおすすめなのが、食パンの耳の内側に切り込みを入れ、4つ角だけでつながっている状態にしてから焼く方法。4辺の耳の内側に、下まで貫通するように包丁を入れます。切り込みを入れたら、予熱をしたトースターに食パンを入れてサッと焼く。すると、しっとり、もちっとした食感のトーストが焼き上がります。

その秘密は熱の伝わり方。耳の内側に切り込みを入れると、耳が素早く加熱されカリッと焼けます。また、温められた水分は中へと移動し、内側の温度の低い水分と一緒になって温度を均一にしようと、パンの真ん中に水分が集まります。すると、パンの中の方はしっとりもちもちの食感になるのです。

 

簡単!ベーキングパウダーで作るクイックブレッド

ベーキングパウダーで作るパンは「クイックブレッド」や「ソーダブレッド」と呼ばれており、ルーツはイギリスやアイルランドにあります。普通のパンはイースト菌の力で膨らませるのに対し、クイックブレッドはベーキングパウダーや重曹の力で膨らませます。こねたり、発酵させなくてもできるので、パンよりも手軽に短時間で作ることができます。しっとりとした食感に仕上がるのが特徴です。

 

クイックブレッドの作り方

材料(2枚分)

  • 薄力粉……100g
  • ベーキングパウダー……3g
  • 無糖ヨーグルト……50g
  • オリーブオイル……大さじ1/2
  • 蜂蜜……大さじ1/2
  • 塩……ひとつまみ

作り方

1.ボウルにヨーグルトとオリーブオイル、蜂蜜、塩を入れ、よく混ぜ合わせる。
2.[1]に薄力粉とベーキングパウダーをふるい入れたら、粉っぽさがなくなるまでさっくりと混ぜる。
3.手でまとめられるくらいになったら、生地を2等分に分け、丸く平らに形を整える。
4.弱火で予熱したフライパンに薄く油を引いて、生地を置く。
5.生地を並べたフライパンにふたをして、弱火で片面10分ずつ焼け具合を見ながら焼く。

 

フランスパンの種類とは

フランスパンとは、小麦粉、塩、水、パン酵母のみで作られるフランス発祥のパンの総称のこと。パン屋さんでよく見掛けるのは、「バゲット」「バタール」という種類のフランスパンです。

この二つは、材料とパンの生地はまったく同じで、形状と名前が違うだけです。バゲットは「棒」とか「杖」という意味で、細長くてクラスト(外側の皮の部分)を楽しむパン。一方、バタールはバゲットよりも短くて太くてクラム(中身)の食感を楽しむパンです。

同じ生地を使ったパンとしては、バゲットよりもひと回り大きくて太い「パリジャン」、小型のフランスパンである「フィセル」、バゲットと同じ生地を丸めて焼いた「ブール」などがあります。これらも形状によって食感が変わってきます。

もちもちとした食感がお好きなら「パン・ド・ロデヴ」が最近人気です。「ロデヴ」とは、フランス南部の小さな街の名前ですが、水を多く使うパンなのでクラム(パンの中の白い部分)がとってももちもちしていて、日本人の口に合うそうです。

※この記事は2020年7月の記事を再編集をして掲載しています。


 

面白くて役に立つ「素朴な疑問」まとめ

HALMEK up編集部
HALMEK up編集部

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