お金がたまる!冷蔵庫の整理と管理のコツ
2024.08.272023年01月29日
今ある家電をおトクに使う
家電のプロに学ぶ!冬の「電気代節約アイデア」まとめ
便利な家電は積極的に使いたいものの、気になるのが電気代。そこで電気代を節約できる方法を、家電のプロである和田由貴さん、藤山哲人さんのお二人に教わりました。今ある家電の使い方を変えるだけでできる、簡単な節約アイデアをまとめて紹介します。
キッチンで電気代を節約できるのは冷蔵庫!
節約アイデア1:冷蔵庫の後ろのホコリを払って省エネ
冷蔵庫は背面やサイドから熱を放って内部を冷やします。ホコリだらけの冷蔵庫は毛皮のコートを着ているような状態です。大掃除のときには、がんばって背面のホコリを払いましょう。また、チラシなどを貼るのはサイドよりも前面にしましょう。
節約アイデア2:冷蔵庫は壁から離して設置しよう
放熱効果を高めるためには、冷蔵庫の背面やサイドは壁にぴったりと付けずに、隙間をつくって設置するのがポイントです。なお、放熱に必要なスペースはメーカーや冷蔵庫のサイズによって異なるので、取扱説明書で確認しましょう。
節約アイデア3:冷蔵室はゆったり、冷凍室はぎっしり
冷蔵室は冷気が通るように食材を詰め込み過ぎないことが大切です。特に冷気の吹き出し口はふさがないように注意しましょう。一方、冷凍室は収納した食材同士がお互いを冷やし合うと冷凍効果が高まります。ぎっしり入れた方がおトクです。
節約アイデア4:お湯は電気ポットよりも電気ケトルで!
保温機能があり、お茶を入れるときなどに重宝する電気ポット。しかし温度を保つには大量の電力を消費するため、1日中つけていると年間で1万円以上の電気代がかかることも。電気ポットをつけたままするよりも、電気ケトルでその都度沸かす方が省エネです。
エアコン・テレビ・照明……家電が多いリビングが節約のカギ
節約アイデア5:みんなが集まる部屋はエアコンがお得
ストーブは赤外線を当てて目の前のものだけを暖めるもの。部屋全体を暖めたいときは、温風を循環させるエアコンの方が効率的です。特に近年は灯油やガスの価格が高騰しているので、エアコンの方がコストダウンできます。
節約アイデア6:エアコン+サーキュレーターで効率的に暖める!
エアコンは、サーキュレーターや扇風機を反対の壁側に置いて併用すると暖かい空気が循環します。高い場所に設置できるなら面を下に向け、床に置くなら面を上に向けると効果的。ただし、サーキュレーション機能のあるエアコンの場合は不要です。
節約アイデア7:加湿器と併用してエアコンは低温度に
湿度が高いと、同じ温度でも暖かく感じます。エアコンを使う場合は、加湿器を一緒に使いましょう。設置場所はエアコンの下がおすすめです。一方、ストーブやファンヒーターは加温時に水分を発生させるので、加湿はエアコンのときほど必要ありません。
節約アイデア8:1人のときの暖房は、電気ひざ掛けを
1人のときは、部屋全体を暖めるエアコンやファンヒーターなどよりも、直接体を暖めてくれる電気ひざ掛けがおすすめです。電気代が安く、空気も乾燥しません。ポンチョのように肩に掛けてもあったかです。洗濯機で本体を丸洗いできるものも販売されています。
節約アイデア9:ホットカーペットの下に「銀マット」を
キャンプなどで活躍する銀マットは、冷たい空気を遮断する効果があるため、ホットカーペットの下に敷けば、熱が逃げにくくなり暖房効率が上がります。銀マットはホームセンターやアウトドアショップで数百円から購入できます。
節約アイデア10:掃除機のゴミはこまめに捨てよう
掃除機は内部にゴミがいっぱいのまま使用すると、吸引力が弱くなり、モーターに負担がかかって寿命も短くなります。サイクロン式掃除機は使い終わったら毎回ゴミを捨て、フィルターの掃除を忘れずに。紙パック式掃除機もこまめに紙パックの取り替えを。
節約アイデア11:テレビの輝度は省エネモードで
テレビの電気代を大きく左右するのが、画面の明るさ「輝度(きど)」。明るいほど電力を消費します。省エネモード搭載のテレビなら、自動で部屋の明るさを感知して調整してくれるので、必ず設定しましょう。省エネモードがない場合は自分で画面を見て調整を。
節約アイデア12:長時間使う電球はLEDに切り替えを
少し高額なLED電球ですが、消費電力は白熱電球の約1/10~1/6と省エネ。リビングや玄関など、照明を長時間使ったり、頻繁につけたり消したりする部屋は、LEDに切り替えを。蛍光灯は白熱電球よりは消費電力は少ないですが、LEDにした方がよりおトクです。
最後は浴室!給湯器と洗濯機の節約できる使い方は?
節約アイデア13:給湯器は「こまめに消す」が正解
お湯を出すと給湯器が作動し、電気代が発生します。水しか使わないのなら、あらかじめ給湯器の電源を切っておきましょう。水を使うはずが誤ってお湯を出してしまった……といううっかりを防ぎます。給湯器のパネルの待機電力を抑えることもでき、一石二鳥です。
節約アイデア14:洗濯機は「容量ぎりぎり」で洗う
洗濯は少量ずつこまめに洗うよりも、容量ぎりぎりまで入れてまとめて洗う方が、電気代や水道代を節約できます。また乾燥機のフィルターの糸くずはこまめにお手入れしましょう。節水、節電機能がついている洗濯機なら自動運転コースがおすすめです。
節約アイデア15:すすぎの回数を洗剤パッケージで確認
最近増えているのが、すすぎが1回で済む洗剤。しかし洗濯機はすすぎが2回で設定されているものが多いので、気付かないうちに「すすぎ過ぎ」てしまい、電気代や水道代を損していることも。洗剤に合わせて、洗濯機の設定を変更しましょう。
以上、冬の「電気代節約アイデア」でした。どれも簡単なものばかりなので、ぜひ今日からお試しください。
教えてくれたのは…
和田由貴さん
わだ・ゆうき 消費生活アドバイザー、家電製品アドバイザーなど、幅広く暮らしや家事の専門家として、テレビや雑誌などで活躍。
藤山哲人さん
ふじやま・てつひと 家電ライター。自ら家電の使い方を徹底検証し、テレビや雑誌を中心に、面白くわかりやすく解説。
取材・文=大矢詠美(編集部)、イラストレーション=くぼあやこ
※この記事は2017年12月号「ハルメク」に掲載された内容を再編集しています。
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