スッキリ身軽な達人に学ぶ、50代からやっておくべき片付け【事例1】
スッキリ身軽な達人に学ぶ、50代からやっておくべき片付け【事例1】
更新日:2025年07月02日
公開日:2025年06月25日
教えてくれた人:井田典子(いだ・のりこ)さん
整理収納アドバイザー。暮らしに寄り添った「片づけ訪問」を、これまでに600軒以上実施。近著に『片づけは整理9割、収納1割』(婦人之友社刊)
スッキリ暮らしている人の4つのルール

今回、達人3人のお宅を取材して、「スッキリと片付いた家は、暮らしにたくさんのいいことをもたらす」という事実が浮かび上がってきました。
掃除がしやすい、必要なモノがすぐに探せる、「家にあるのに買ってしまった」という重複買いをなくせる、モノにつまずく、地震で、モノが落ちるといった不安が減るなど。目に入るモノの情報量が減ってリラックスできることも、大きなメリットといえます。
【スッキリ暮らしている人の4つのルール】

- 収納の死角をつくらない
- 収納に「余白」をキープして適量を管理
- ストックを持ち過ぎない
- 思い出の品は厳選する
先を見据えた仕組みづくり
仕事、家事、趣味にと活動的な3人ですが、「今より体の自由が利かなくなっても困らないように」と、先を見据えた片付けのルールを設けているのも共通点です。将来へのリスクを減らし、「今」の暮らしを思う存分楽しむために。適正な物量をキープする暮らしの仕組みづくりを、3人の実例に学びましょう。
【井田典子さん】モノをたくさん持つより、スッキリした空間が私にとっての贅沢

整理収納アドバイザーとして活躍する井田典子さんの自宅は、とにかくスッキリ。雑多になりがちなダイニングテーブルやキッチンの上も、モノが出ていないのが印象的です。
「意外と言われますが、実は掃除が好きじゃなくて(笑)。モノがなければすぐにサッと全体を拭けて、掃除をするハードルが低くなりますから」
食事を終えたらダイニングテーブルを拭き上げ、ここでパソコンを広げて仕事をしたり、お茶を片手に日記をつけたりと、あらゆることを行います。一つの場所を多用途に使えるのも、モノが出ていないからこそ。
「よく使うモノでも、出しっ放しは汚れます。使う場所の近くにしまえば、ストレスなく出し入れできます」
「捨てるモノ」より「残すモノ」を選ぶ
床にもモノがなく、置いてある家具も最小限。井田さんは「増やしたいのは物の数より...




