- ハルメク365トップ
- 連載
- 編集部コラム
- ハルメク イベントレポート
- 山本ふみこさんエッセー通信講座第3回参加者の4作品
随筆家の山本ふみこさんが講師を務めるハルメクのエッセー通信講座。参加者の作品から山本さんが選んだエッセーを紹介します。今月の作品のテーマは「笑いかける」。自由な発想が光る4作と、山本さんの動画をお楽しみください。
山本ふみこさんが選んだ4つのエッセー
クリックすると、作品と山本ふみこさんの講評をお読みいただけます。
「甲羅」板谷越りんさん
「え?唐草模様の風呂敷?泥棒コント?」高2の中間テスト直前の帰り道のこと……
「挨拶下手」いとうきこさん
昼下がり、陽気に誘われて散歩していると、向こうから小学生の男の子が……
「猫助け」いぬいみきさん
なんで走ったんやろ。小さい頃からずっと言われてたのに、まだ膝がしっかりしてない……
「元気でね」丹羽由実さん
ロサンゼルスで働くことになり、赴任して直ぐに車を買った。30年前のことだ……
エッセーに関する質問・お悩みに動画で回答
通信制エッセー講座の参加者から寄せられた質問やお悩みに、山本ふみこさんが動画で回答します。
今月の質問「作品の終わり方について教えてください」
山本さん:講座の教材では《切りっぱなし》で終わる効用というお話をしています。
学校教育では、作文や手紙など物を書くときには「最後はまとめる」「うまく結ぶ」と教わっていて、始めはみなさん、その癖がしみついているんですね。でも、まとめ過ぎると、随筆としては面白みや余韻がなくなってしまうと思うんです。
例えば「…だったので、私は一生懸命これを続けていきたいと思います」。この一文はいらないと思いませんか? まとめ過ぎてしまうと、読者が思いめぐらしたり、想像したりする空間にまで書き手が踏み込んでしまうことになる。
他にも本当はそこまでは思っていないのに、癖としてまとめてしまう場合もありますよね。それを避けるために、ちょっと乱暴な言葉ですが《切りっぱなし》をおすすめしています。
動画では、山本さんから書き手に向けて、さらに3つのアドバイスがあります。
- 必ず辞書を引きましょう
辞書って奥が深いです。知っているはずの言葉でも、別の意味を見つけたり、やっぱり意味を間違って覚えたていたということもなくはない。私は800字~1000字の文章を書く際に8回は引きます。そのうちに言葉との親しみも湧いてきます。スマホではなく、紙の辞書でも電子辞書でもいいので、辞書を引くことをおすすめしたいです。 - 便利な言葉は使わない
例えば、よく見られる表現に「大丈夫」という言葉があります。便利な言葉なんだけど、エッセーの場合は、何がどう大丈夫なのか、中身を書くのが仕事なんです。いろいろな受け取り方が可能な表現だと、読んでいる方は全然「大丈夫」じゃない(笑)。実は「楽しい」とか「うれしい」という言葉も同じです。その言葉を噛み砕いて「こういうことです」と書くのが大切になります。 - 「である調」と「ですます調」を行き来する
「である調」でいつも作品を書いている方は、ときどき「ですます調」で書いてみてください。「ですます調」で書くと、相手に語りかけるような感じに作風が変わります。「私はずっとこっち」と決めるのではなくて、ときどき変えて書くと、意外と書きやすい場合もあるので、提案します。
■もっと知りたい■
随筆家・山本ふみこさんのプロフィール
1958(昭和33)年生まれ。出版社勤務を経て随筆家に。ハルメクでは連載「だから、好きな先輩」やエッセー講座(会場開催と通信制)の講師でおなじみ。著書に『朝ごはんからはじまる』『まないた手帖』(ともに毎日新聞社刊)『おとな時間の、つくりかた』(PHP文庫刊)『暮らしと台所の歳時記 旬の野菜で感じる七十二候』(PHP研究所)『こぎれい、こざっぱり』『台所から子どもたちへ』(ともにオレンジページ刊)『家のしごと』(ミシマ社刊)ほか多数。公式ブログは http://fumimushi.cocolog-nifty.com/
ハルメクの通信制エッセー講座とは?
全国どこでも、自宅でエッセーの書き方を学べる通信制エッセー講座。参加者は毎月1回出されたテーマについて書き、講師で随筆家の山本ふみこさんから添削やアドバイスを受けます。講座の受講期間は半年間。
次回第4期の参加者の募集は、2021年12月に雑誌「ハルメク」の誌上とハルメク旅と講座サイトで開始予定。募集開始のご案内は、ハルメクWEBメールマガジンでもお送りします。ご登録は、こちらから。
-
突然の我慢できない尿意
実は多くのハルメク世代が悩んでいる「尿トラブル」…中には上手に対策をしている人も!気軽にできる対策って? -
個人情報管理できてる?
銀行口座・保険・クレジットカードなど、「デジタルの情報」をきちんと管理できていますか?煩雑にしていると思わぬ落とし穴が… -
お金の管理が簡単に!
三井住友銀行アプリに「シンプルモード」が新登場!スマホ操作が苦手な人でも簡単に使える便利機能が満載です! -
認知症セルフチェック
「もの忘れが増えた」「名前が思い出せない」という症状に心当たりがある方は要注意!それ、「認知機能のレベル低下」が原因かもしれません… -
健気な姿がかわいい!
「思わず笑顔になる」と巷で話題の「永遠の2歳児・ニコボ」!ハルメク世代の2人に、ニコボとの生活にハマる理由をお聞きしました! -
生前親に●●聞き忘れると
老親の契約や登録しているサービス、これらを子が把握していないと将来ムダな出費や面倒なトラブルに発展する可能性が!特に見落としがちなのは… -
50代~お金の増やし方
将来を見据えて、50代から「まとまった資金の調達」が重要になります。どんな選択肢があるか、ご存知ですか? -
60日で英語が話せる!
英語をマスターするのに「完璧」はいらない!初心者でも60日で英語が話せるようになる、驚きの3つのコツとは? -
今なら無料でお試し!
将来、自分の認知機能が低下するリスクがあるか、簡単に予測できるサービスが誕生。今なら無料で先行利用できます! -
おひとり様の備えはOK?
この先「おひとり様」になったら意外な落とし穴がいっぱい…。そんな不安に備える、おひとり様専用お助けサービスが誕生! -
50代から1日1分脳トレ
認知機能を衰えさせないためには、早い時期から「脳を活性化」させることが大切。脳トレ効果がグッとアップするコツって?